"できる社員"の共通点とは? 上司から信頼される2つの習慣

座ってパソコン画面を見ながら話すふたりのビジネスパーソン

「なぜ同僚ばかりが重要な仕事を任されるのか?」
「上司は本当に私の能力を理解してくれているのだろうか?」

こんな疑問や不安を抱えたことはありませんか?

職場での成功の鍵は、上司との関係にあるといっても過言ではありません。良好な関係は単に快適な職場環境を作るだけでなく、あなたのキャリアの飛躍的な成長をもたらす可能性を秘めています。

しかし、多くの人が「上司とどう接すればいいのか分からない」と悩んでいるのが現状です。

実は、上司から信頼され、重要な仕事を任される人には、ある共通点があります。

今回は、職場の人間関係のエキスパートたちが明かす、「上司との関係づくりの極意」をご紹介します。この記事を読めば、あなたも明日から職場での立ち位置が大きく変わるかもしれません。

さあ、成功への近道を一緒に探っていきましょう。

【ライタープロフィール】
藤真唯
大学では日本古典文学を専攻。現在も古典文学や近代文学を読み勉強中。効率のよい学び方にも関心が高く、日々情報収集に努めている。ライターとしては、仕事術・コミュニケーション術に関する執筆経験が豊富。丁寧なリサーチに基づいて分かりやすく伝えることを得意とする。

1. 「提案&追加」で意欲を示す

上司から信頼を得てよい関係を築くには、任された仕事に対して提案や追加などのプラスアルファを加えることが有効です。「プレゼン資料にこんなデータも追加しては」のように、自分なりの考えや工夫を加えるイメージですね。すると、上司に意欲が伝わり「この部下なら任せても頑張ってくれそうだ」という信頼につながるでしょう。

『人と組織を効果的に動かす KPIマネジメント』の著者である楠本和矢氏は、上司が「潜在的に『より良いアウトプット』を期待している」と言います。そのため、言われたことをやるだけの部下には「『信頼』を感じ、チャンスを与えようと思うことは恐らくない」と、上司の心理を分析しています。

では、「より良いアウトプット」とは、どのようなものでしょうか。楠本氏は、次のように述べています。

指示や依頼を受けたことに対して、言われたことだけをこなして完了、とするのではなく、少しでも目的の達成に向けたアイデアを考えて「追加」したり、仮により良いアイデアがあれば、積極的にオプションとして「提案」したりすることです。

(上記カッコ内・枠内引用元:マイナビニュース|新入社員が「上司から信頼を得る」ための4つのビジネスマインドを解説

つまり、指示に対して自分なりの考えを加えたり、提案したりすることがより良いアウトプットにつながるのですね。仮にその案が採用されなくとも、高みを目指す姿勢は上司に伝わり、好印象を残せるはずです。

パソコン画面を見ながら笑顔で話すふたりのビジネスパーソン

たとえば、上司からプレゼンテーションの作成を任されたとします。言われたとおりに資料をまとめるだけでなく、「近年の消費傾向を、グラフ化して提示すると説得力が増すと思うのですが、いかがでしょうか?」といったように提案をするのです。リサーチした資料や、グラフの簡単なイメージ図も添えると、上司も判断しやすいでしょう。

このときの注意点は、「先ずは指示通りの内容をしっかりこなしてからやる」ことだと言う楠本氏。「指示を無視して勝手に別のことをやってきたと思われてしまい」かねないからだそうです。(上記カッコ内引用元:同上)進捗報告やチェックのときに提案を行ない、許可が下りたら追加するというのが安心かもしれませんね。

まずは簡単な内容や、自分がやってみたいと感じたことなどを、思い切って上司に伝えてみましょう。これを習慣づけることで上司に意欲が伝わり、関係性も深まるはずです。

デスクにて書類をもとに話すビジネスパーソンの手元

2. 率先して行動する

上司との関係をよくするには、自ら率先して動く力も必要です。会社やチームのために率先して行動できる人が、上司から信頼されるのは言うまでもありません。とはいえ「勝手に行動したら迷惑かも」「的外れなことをしてしまわないだろうか」と、不安に思う人もいるはず。そこで、まずは日ごろの発言を変えて「率先力」を高めましょう

研修トレーナーの伊庭正康氏は、上司から重宝される人材は「ただ指示どおりに動くだけではなく、組織が抱える問題を自ら発見し、その解決策などを上司に提言し、かつその実現のために行動することができる」と述べています。

つまり、課題の発見と解決策の考案、そして実行までを主体的に行なっているということですね。このように「率先して動ける力があれば社内での評価も上が」ると、伊庭氏は主張しています。(上記カッコ内引用元:プレジデントオンライン|ほどほどに仕事ができる人が「実は出世から遠ざかる」のはなぜか

そんな率先力を高めるために、「普段の会話において使うメソッド」を提案する伊庭氏。そのメソッドとは、次のふたつです。

  1. 発言のなかの「会社は〜」「上司は〜」という主語を「われわれは〜」に変える
  2. 「なにか私にできることはありますか?」を口癖にする

(上記カッコ内引用元:STUDY HACKER|上司が欲しがる「参謀級」の部下になるために。“2つの口癖” で行動力を高めよ

ひとつめのメソッドについて、「職場の残業時間が多い」という例で考えてみましょう。こんなとき、同僚との会話で「うちの会社は残業時間が多すぎるよね」と愚痴がこぼれそうですね。これを「われわれは、残業時間が多すぎるよね」と言い換えるのです。

主語を「われわれは」にすることで、自分にも関係のある問題だという意識がもちやすくなるはず。問題意識をもつことが、「自ら率先して行動する力をもつことにつながる」そうです。

オフィスの向かい合ったデスクで仕事をする複数のビジネスパーソン

ふたつめのメソッドは、「『自分がやるんだ!』という意識を自分自身に植えつけるため」の訓練になります。(カッコ内引用元:同上)自分の仕事がひと段落したタイミングはもちろん、何か問題を発見したときにも使えるでしょう。たとえば「プロジェクトの進捗状況が遅れ気味のようですが、なにか私にできることはありますか?」と上司に聞いてみるイメージですね。

ふたつのメソッドを実践するうちに、課題を見つける力が養われ、上司がしてほしいことも予想できるようになるはずです。自分にできそうなことを見つけたら、上司に「こんなことをしようと思うのですが、いかがでしょうか?」と提言し、同意を得てから行動すると安心です。自ら率先して動くことで、上司からの信頼度も上がるでしょう。

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この記事でご紹介した行動は、職場ですぐに実践できるものばかりです。継続することで、少しずつ上司からの印象も良くなり、信頼も強固なものとなるでしょう。

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