コロナウイルス禍によって社会に大きな変化のあった2020年。働き方や仕事に変化をせまられた人。そしてその変化にとても苦労した人は、多かったのではないでしょうか。
だからこそ「今年は巻き返したい」「さらなる飛躍を目指したい」「新しいことを始めたい」と、強い気持ちで2021年に臨もうとしている人もまた、多いはずです。
そこで新年最初の今回は、昨年2020年の1年間にSTUDY HACKERで公開された700以上の記事のなかから、最も反響の大きかった人気記事を10個ピックアップ。その内容をダイジェストでご紹介します。
脳科学的に考える効率のよい勉強法、デキる社会人に不可欠な文章力アップ術、仕事力・学習能力を支える脳の整え方など、飛躍を目指すみなさんに役立つ情報を一気に振り返っていきましょう。
では、第6位から第4位を紹介します。
【第6位】「うまい文章を書ける人」は “この5つ” を自然とできている
文章を書くのに苦手意識がある人必見の1本。この『「うまい文章を書ける人」は “この5つ” を自然とできている』で紹介されている5つのコツをふまえて、文章力を飛躍的にアップさせましょう。
- ゴールから逆算して必要なことを書く
文章表現インストラクターの山田ズーニー氏いわく「文章の良し悪しは目指すゴールによって違う」。たとえば、依頼メールのゴールは相手に仕事を引き受けてもらうこと。そこから逆算し、依頼を快く受けてもらえるよう配慮して書かれた文章こそが、いい文章なのです。 - 文章を削る習慣をもつ
博報堂スピーチライターのひきたよしあき氏は、文章は削ることで、引き締まり、おもしろくなると説きます。コツは「なくてもいい接続詞を極力排除」「場違いなウンチクや同じ内容の言い換えを削る」などだそう。 - 接続詞にまで気を配る
ひきた氏いわく、接続詞は文章が進む方向を示すシグナル。「たとえば」のあとは具体例、「さらに」のあとは追加情報、「なぜなら」のあとには理由というように、接続詞は正しく使いましょう。 - 曖昧な表現は使わない
一般社団法人日本ビジネスメール協会代表理事の平野友朗氏は、曖昧な表現はトラブルのもとだと言います。「お返事はお手すきの際で結構です」よりも「○月○日までにお返事ください」のほうが、あなたと相手双方にとってベターです。 - 使えそうなフレーズをストックしておく
平野氏は、文章のうまい人が使うフレーズをまねることをすすめます。全面的な信頼を伝えたいなら「○○さんだからこそ、お願いしたいです」。ストレートにお願いしたいなら「お力をお貸しください」。普段のメールやチャットでも使えそうな “殺し文句” があれば、メモしておくようにしましょう。
『「うまい文章を書ける人」は “この5つ” を自然とできている』
【第5位】自主勉強・読書に使えるノートの書き方3選
『自主勉強・読書に使えるノートの書き方3選』は、ノートづくりの基本的なコツから、有識者が実践する効果的なノート術までを網羅した記事。あなたの「上手なノートの書き方がわからない」というお悩みをズバッと解決します。
まず、ノートの基本的なコツはこの5つ。
- 他人の言葉をそのまま写さない
→ 記憶に残りやすくするため。自分にとってわかりやすい言葉に置き換える。 - 誰が読んでもわかるように書く
→“未来の自分” が復習するときに、読みやすいノートにするため。 - きれいにまとめようと頑張りすぎない
→ ノートを書く最大の目的は、学習内容の定着であるため。 - 「その場主義」を徹底する
→ 忘れないうちにノートに書くため。少なくとも当日中には書く。 - 余白をつくる
→ 復習中に気づいたことや補足事項を書き込めるようにするため。
以上5点の基本をふまえたうえで「応用編」として紹介するのが、下記3つのノート術です。
- マインドマップ
キーワードをノートの上下左右に散りばめ、ネットワーク状につないでいく。
【メリット】読み返したとき内容が思い出しやすい。読書記録に最適。 - 3ワードノート術
インプットしたい情報を、3つの単語を使って要約する。「マーケティングとは、商品・サービスを生産者から消費者へ円滑に移転するためのビジネス活動である」という内容なら「商品」「円滑」「活動」と記載。
【メリット】確実に記憶を定着させられる。勉強の暗記ノートに最適。 - 矢印ノート術
情報どうしの関係性を「→」「↔️」「=」などで表す。
【メリット】疑問や補足情報などを書くのに記号を使うと、復習の助けになる。まとめノートに最適。
(本記事で紹介しているマインドマップによる読書記録の例)
自分に合いそうなものはありましたか? 記事ではさらに詳しくノート作成法を紹介しています。ぜひお読みください!
【第4位】「記憶力日本一」が提唱する2つの記憶術をやってみた結果。脳が覚えてくれるのも納得!
勉強の要と言える力「記憶力」。『「記憶力日本一」が提唱する2つの記憶術をやってみた結果。脳が覚えてくれるのも納得!』では、記憶力日本一に6度輝いた経験をもつ “記憶のスペシャリスト” 池田義博氏が提唱する「1分間ライティング」と「3サイクル反復速習法」を、ライターの実践報告を交えて紹介しています。
「1分間ライティング」は、記憶したことを1分のうちにできるだけ書き出す方法。頭に入れた内容を「見える化」することで、「なんとなく覚えている」という曖昧な状態からの脱却を図ります。また、1分という短い時間で行なうのは、試験などを想定し素早く記憶を呼び起こせるようになるため。ただの記憶を「使える記憶」にしていくのです。
「3サイクル反復速習法」は、同じ内容を繰り返し復習する方法。テキストを読むときであれば「1ページ読む→最初に戻って2ページめまで読む→また最初に戻って3ページめまで読む」という具合で進めます。情報を数回に分けて繰り返し記憶することで、長期的に覚えていられるようになるのだそう。
実際に「3サイクル反復速習法」で新書を読み、「1分間ライティング」で重要な単語を紙に書き出すという勉強を1週間実践したライターは、記憶力の向上をたしかに実感したと述べています。初日には1分間で4つしか書き出せなかった単語が、最終日には11個も書き出せるようになり、意味まできちんと記憶できていたそうですよ。
資格試験や受験に向けた勉強にも、スキルアップのための読書にも使える、たしかな記憶術。ぜひ実践してみてください!
『「記憶力日本一」が提唱する2つの記憶術をやってみた結果。脳が覚えてくれるのも納得!』
(※ランキング対象記事:2020年1月1日~12月15日に公開した記事)
(参考)
STUDY HACKER|「うまい文章を書ける人」は “この5つ” を自然とできている
STUDY HACKER|自主勉強・読書に使えるノートの書き方3選
STUDY HACKER|「記憶力日本一」が提唱する2つの記憶術をやってみた結果。脳が覚えてくれるのも納得!
【ライタープロフィール】
月島修平
大学では芸術分野での表現研究を専攻。演劇・映画・身体表現関連の読書経験が豊富。幅広い分野における数多くのリサーチ・執筆実績をもち、なかでも勉強・仕事に役立つノート術や、紙1枚を利用した記録術、アイデア発想法などを自ら実践して報告する記事を得意としている。