課題が期限内に終わらない。周りはみんなできていることなのに自分だけできない。こんな時はとても焦りますよね。筆者はセンタープレ模試での数学1問目、そこで簡単な方程式が全然解けず、焦ってパニックに陥り、散々な結果をだした経験があります。
私たちは焦りにどのように対処すればいいのでしょうか?
焦りに対する認識を変えよう
まずは、焦っていることへの認識を変えることです。
私たちは、普段から「焦ってはいけない」と思いがちですよね。確かに、焦りは視野を狭めミスを誘うため、よいものではありません。しかしながら、「焦ってはいけない」と思うことが、焦りを助長する原因となっていることがあります。
なぜなら、私たちの脳は否定形をイメージできないから。例えば、「猫を想像しないでください」といわれても、猫の姿をイメージしてしまいますよね。この性質は、カーレーサーの指導でも利用されているのだいいます。
カーレーサーは、「スリップしたとき、絶対に壁を見ず、進行方向を見るように」と指導されるそうです。壁にだけはぶつからないように、と思えば思うほど、壁に向かって進んでしまうのだそうです。
(引用元:幸せになる心の仕組み|脳は否定語を理解できない)
「焦るな」と自分に言い聞かせるほど、焦ってしまうというわけですね。では、どうすればよいのでしょうか?
焦りはやる気や集中力を高めるチャンス
焦っているときは、焦りをチャンスと捉えてみましょう。
ちょっと無理やりなポジティブ思考のように思えますが、あながち間違いではありません。実は、焦りはやる気につながっているのです。
焦っているとき、私たちの脳内ではノルアドレナリンが多く分泌されています。このノルアドレナリンというのは、適度に分泌されると、やる気のもとになったり集中力を向上させてくれたりする物質。焦ったために過剰に分泌されてしまったノルアドレナリンの量をうまく調節できれば、やる気や集中力に還元できるのです。
深呼吸しよう
ノルアドレナリンの量を調節する物質に、同じく脳内物質であるセロトニンが存在します。そのセロトニンを分泌させる方法の一つが、深呼吸。多くの酸素を取り込むことによって、セロトニン合成量が増えるのだそうですよ。
また、深呼吸により副交感神経優位の状態を作りだすことができるため、落ち着きリラックスするという効果を得ることもできます。
おすすめなのは4点呼吸法で、そのやり方は以下の通りです。
1.左上の角を見つめながら、息を吸い込む(4秒間) 2.右上の角に視線を移し、息を止める(4秒間) 3.右下の角に視線を移し、息を吐く(4秒間) 4.左下の角に視線を移し、心の中でささやく。「リラックス、リラックス、スマイル」これを何度もくり返す。
(引用元:税理士試験突破!理論暗記中心の税理士試験勉強法|◆「4点呼吸法」で気分転換)
これは、集中するためのテクニックを解説している書籍の中で紹介されている方法だそう。試験中や勉強中、仕事中などに行えば、焦りを取り除くだけでなく、焦りによって薄れてしまった集中力を回復させることもできます。秒数を意識して呼吸するので、焦っているときでもしっかりと深呼吸できますよ。
*** いかがでしょうか。不安にあおられ焦ってしまったら、私たち本来の能力を発揮できません。そんな時は、焦っている状況をチャンスととらえ、深呼吸をして、焦りをやる気や集中力に変換してしまいましょう。
(参考) うつ病のうの字|うつ病の人は焦りは禁物、ゆっくりと着実に治療を MEN-ZINE|現代人にノルアドレナリンは必要ない!?気分をコントロールする方法 税理士試験突破!理論暗記中心の税理士試験勉強法|◆「4点呼吸法」で気分転換 幸せになる心の仕組み|脳は否定語を理解できない