平日は怒涛のように働いているから、休日は家でダラダラ過ごすと決めている。
休みの日でもメールチェックは欠かさず、時には電話対応なんかもしてしまう。
あるいは、スキルアップするべく自宅にこもって勉強に明け暮れる……。

休日をそんな風に過ごしている人はいませんか? それでは、いつまでたっても「仕事がデキる人」にはなれないかもしれません。この記事では、「ダメな休日の過ごし方」「良い休日の過ごし方」を紹介します。皆さんの休日の過ごし方を見直してみてください。

ダメな休日の過ごし方1. 目的なくダラダラ過ごす

シチズン時計が、独身ビジネスパーソンを対象として2016年に実施した調査によると、普段の休日は「一人で過ごすことが多く、家にいることが多い」と答えた人は58.3%。そして休みの日の余暇時間(食事・睡眠などを除いた時間)に優先的に行いたい行動は、上位4つを家で行うものが独占。1位が睡眠(48.5%)、2位はインターネットや SNS(33.3%)、3位はテレビ鑑賞(32.8%)、4位がDVD・動画の鑑賞(21.0%)という結果でした。

平日忙しい皆さんですから、「休みの日くらい、家でゆっくりしたい」のでしょう。上のデータにはその思いが表れていますね。ですが、次にご紹介する調査結果を見てもなお、家でダラダラ過ごしますか?

【日本】休日を「ダラダラ過ごすことが多い」人の割合(プレジデント社調べ):
年収2,000万円以上……19.5%
年収500万円台……27.0%

【アメリカ】年間世帯所得別、人気の趣味(米国労働統計局のデータを分析):
15万ドル以上の高所得層……ランニングやテニス、ヨガ、フィットネスなどのスポーツ。
5万ドル以下の低所得層……テレビやラジオの鑑賞など、「家でダラダラ過ごす」系。

休みの日、低年収者は家でダラダラするのを好む一方、高年収者はアクティブに過ごしているようです。年収は仕事がデキる人の指標のひとつと言えますから、もしあなたが休日ダラダラ過ごしているなら、それは仕事がデキない人の証だと言ってもいいかももしれません。

では、デキるビジネスパーソンになるために、休日はダラダラする代わりに何をすればいいのでしょう。ここで3つの過ごし方を提案します。

1. 軽い運動

仕事の疲れを取りたいなら、ゆっくりジョギングする程度でいいので軽く体を動かしましょう。家の中でなるべく動かず過ごすほうが疲れが取れる、という考えは、実は正しくありません。

『スタンフォード式 疲れない体』の著者、山田知生氏によると、軽い有酸素運動は疲労回復に効果があるのだそう。これは、体を動かすことで血流が促進され、脳と体に酸素が多く行き渡るため。それによって脳も活性化し、集中力や思考力、記憶力までもが向上。休み明けの仕事のパフォーマンスアップが期待できます。気持ちもリフレッシュするはずですよ。

2. 趣味に打ち込む

家の中でじっとしていなくても済むような趣味を見つけ、打ち込んでみるのもおすすめ。働き方改革のコンサルティングなどを手掛けるワーク・ライフバランスの代表・小室淑恵氏は、「人生に異なる二本の柱を持つと、ひとつひとつに全力投球できる」と言います。

多少「ワーク」で嫌なことがあっても「ライフ」にも大きな柱を持つことで、気分のリフレッシュや思考の転換になることはもちろん、見えなかった部分が見えてきます。人間何か一つだけを打ち込むというのは、とてもしんどいものです。二つの柱を持って、行き来することが、その両者を嫌いにならずに上手に向き合うための秘訣(ひけつ)です。

(引用元:20代の”はたらき”データベース キャリアコンパス|【小室淑恵のワークライフバランス術】仕事もプライベートも充実させるための5つのメソッド

小室氏によれば、仕事以外の場で趣味を持つことは、自分ならではの付加価値を持つこと。「ワーク」と「ライフ」は相互に影響し合っていて、「ライフ」で得た知識・視野が「ワーク」にも活きてくるのだそう。

趣味が仕事の成果につながる例を紹介しているのが、『年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる ズバ抜けて稼ぐ力をつける戦略的オフタイムのコツ34』の著者・池本克之氏です。池本氏はこれまで、休日に趣味に打ち込むようになった経営者たちが業績を急拡大させた事例にいくつも関わってきました。その一例がこちらです。

・仕事のことばかり考えていた通販会社社長。休日にヨガやボーカルレッスンなどに通い趣味を充実させたところ、仕事への集中度がアップ。7年で年商3,000万円→85億円に成長。

・webサイト制作会社社長。洋服の買い物を極める趣味を持ったことから、ファッション・美容系のwebサイト制作に特化。クライアントが集まりやすくなり、売上は5倍に拡大。

趣味を充実させ、仕事の成果にも結び付けたいものですね。

3. 休日の計画を立てる

運動は苦手だし、今すぐ趣味を作るのも難しい……という人は、休日の過ごし方を事前に計画するところから始めてはどうでしょう。これは、経営コンサルタントの大前研一氏が勧める方法。「明日は○○と××の買い物」「今日は午前中に散歩」などざっくりした予定でかまいません。いきなり休日を充実させようと意気込むとかえって挫折してしまうかもしれないので、まずは気軽に休日を楽しむぐらいの気持ちを持ちましょう。

■関連記事:成功したければ “遊び” を欠かすな!? 仕事も人生も充実する「オフ時間の過ごし方」

まとめ
NGな休日:目的なくダラダラ過ごす。家でじっとしていても疲れは取れない!
OKな休日:アクティブに過ごす。軽い運動や趣味を楽しんで、脳も体もリフレッシュ!

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ダメな休日の過ごし方2. 仕事のことが頭から離れない

休みの日でも仕事のことを考えてしまい、土日のメールチェックなんて当たり前。そんな人は少なくないはず。

世界的総合人材サービス会社・ランスタッドグループが、世界34の国・地域を対象に「休日には仕事のことを簡単に忘れられる」ビジネスパーソンの割合を調べました。2015年発表のその調査結果によると、日本は、ワースト1位のトルコとほぼ並び55%。日本のビジネスパーソンは世界一、休日でも仕事が頭から離れない人たちなのです。

休日にも関わらず仕事のことを考え続ける(または仕事をし続ける)ことは、何となく気持ちがリフレッシュしないということだけでなく、「脳の機能低下」という深刻な状況を招きます。『休日の過ごし方でバレる「仕事がデキない人」。一流はなぜ “徹底的に休む” のか?』で紹介している通り、長く仕事をし続けると脳のワーキングメモリの機能が低下するほか、ミスをしやすくなったり判断力がにぶったり、創造力が失われたりしてしまうのです。

また、仕事にある程度のストレスはつきものですから、休日に仕事のことを考え続けていればその分ストレスは蓄積されていきます。ストレスと身体について研究するメディプラス研究所が2016年に実施した調査によれば、高ストレス者の休みの日(有給休暇)の過ごし方の上位は、寝て終わる・家事で終わる・部屋の掃除であったのに対し、低ストレス者の場合は買い物・友人との外出や旅行だったのだそう。

休みの日にもかかわらず仕事のことが頭から離れないままでいると、脳が疲れるばかりかストレスも溜まり、そのせいで家でダラダラしてしまいたくなります。家で休んでばかりいるからかえって疲れがとれない……そんな悪循環に陥ってしまうのです。

ですから、休日には、仕事のことは忘れましょう

しかし、休日のあいだ完全に仕事のことを忘れたままで休み明けの朝を迎えてしまうと、仕事のエンジンがうまくかかりません。そこで、日曜日の夜になったら仕事のことを思い出し、1週間の仕事の予定を立ててください。

さきほども紹介したプレジデント社の調査によれば、日曜の夜に「翌日からの1週間の仕事のダンドリを考える」と回答した人は、年収2,000万円以上で37.5%、500万円台が31.4%。高年収者は日曜の夜のうちに仕事モードへの切り替えをしているようです。

また、ヘッドハンターとして多くの成功者を見てきた佐藤文男氏も、著書『35歳から出世する人、しない人』において、日曜の夜に翌週の予定を立てることを勧めています。仕事のデキる人ほど、それを実践しているのだそう。

日曜日の夜になると「楽しかった休日も終わり、明日からまた仕事か……」と気分が滅入ってしまうことは誰にでもあることです。特にクレーム処理や重要な会議など気の重い仕事が週明けに待っているときはなおさらです。
一方で、翌週のスケジュールがしっかり立っていると自分のやるべきことが明確になっているので、気持ちに多少なりとも余裕が生まれ、「今週もまた充実させよう!」と前向きな姿勢になれるものです。また、重要なプレゼンが控えている週であれば、その日に向けてコンディションを整えていこうという気になることでしょう。

(引用元:Googleブックス|35歳から出世する人、しない人 書籍のプレビュー

まとめ
NGな休日:仕事のことが頭から離れず、ついメールチェックをしてしまう。
OKな休日:仕事のことはきっぱり忘れて休みを楽しむ! 日曜の夜に1週間の予定を立て、意識を仕事モードに。

ダメな休日の過ごし方3. 家に閉じこもってガリガリ勉強する

休日には勉強しているという殊勝な方。勉強のやり方を見直してみましょう。今より効率が上がるかもしれませんよ。

資格試験に合格したい、転職・昇進で有利になるスキルをつけたい、教養を身につけたい……知識に貪欲なのはとても良いこと。ですが「休日も時間を惜しまず勉強しなければ」という強迫観念に駆られ、自宅にこもって1人で長時間勉強しているのだとしたら、それはとても非効率的なやり方です。理由は次の3つ。

1つ目は、休日の自宅という場にはまるで緊張感がないこと。2つ目は、休日に家で勉強しようとすると「ダラダラ勉強」になってしまいがちなこと。寝起きのまま、ついテレビをつけたりベッドに寝転がったりと誘惑に負けながら惰性で参考書のページをめくったところで、集中できるわけはなく、効率が悪いに決まっています。

そして3つ目に挙げられるのが「ストレス」です。『最強の暗記術』の著者・本山勝寛氏によると、ストレスを抱えていると脳の機能が低下し、勉強の生産性が下がってしまうのだそう。

ストレスは大脳皮質前頭前野に影響を及ぼすといわれています。前頭前野には抽象的な思考にかかわる神経回路があり、集中力を高めて作業に専念させる役割や、情報を一時的に記憶するワーキングメモリーとして働く機能があります。慢性的なストレスにさらされると、前頭前野の樹状突起が萎縮し、これらの機能が低下する可能性があるのです。

(引用元:東洋経済ONLINE|頭の働きを鈍らせるやめにくい「悪習慣」3つ

仕事の疲れを引きずり、心にストレスを抱えたまま自宅で勉強しても、勉強の効果は上がらないのです。

休日を利用して自己啓発に励むなら、次のようなやり方で「効率よく」勉強をしましょう。

1. 時間を区切る

勉強は、時間さえかければ効果が出るわけではありません。時間を決めて集中的に勉強しましょう。

おすすめの勉強時間帯はです。脳科学者の茂木健一郎氏によれば、脳が最も効率よく働く時間帯は朝の起床後の約3時間。脳の中では睡眠中に記憶が整理されるため、朝の脳はクリアな状態。思考力や集中力を発揮しやすいのです。勉強するなら、休日の午前中をその時間にあてるべきです。

■関連記事:勉強する時間帯のゴールデンルール。効率よく勉強できる時間帯をまとめて紹介!

2. 勉強場所を変える

休日は、自宅にこもって勉強するのではなく、勉強に適した場所に出かけましょう。

例えば図書館なら、静粛な雰囲気のなか勉強に集中することができますね。カフェなら、好きな飲み物やおしゃれな雰囲気を楽しみながら、店内の適度な雑音を味方に、勉強をはかどらせることができます。周囲がちょっとざわざわしていると、脳は雑音をシャットアウトしようと働くため、勉強に集中しやすくなるのだそうですよ。

■関連記事:おすすめ勉強場所を9個まとめてみた。社会人・学生のための「集中環境」の見つけ方。

3. マインドフルネスでストレス解消

日頃の仕事のストレスが溜まっていると感じているなら、ストレス解消を優先しましょう。

方法のひとつとして挙げられるのが、マインドフルネス。禅の瞑想法を元に宗教色を抜いて作られたもので、自分の呼吸などに集中することで精神をコントロールするストレス解消法です。故スティーブ・ジョブズ氏が実践していたのは有名な話で、多くの経営者が心の安定のためにマインドフルネスを行なっています。

方法はいくつかあるのですが、ここでは「呼吸瞑想」というものを紹介しましょう。

1.足を肩幅に開き、肩の力を抜き、背筋を伸ばしてイスに座る。
2.視線を斜め前に落とす、または目を閉じる。
3.自然に呼吸し、注意を呼吸に向ける。呼吸に伴うお腹の伸縮(そこに空気がある感覚)に気を向けると良い。
4.注意がそれたことに気づいたら、何に注意がそれたのかをそっと心にメモして、注意をまた呼吸に戻す

(引用元:StudyHacker|ストレスをなくしたい――「体」を整え「心」を鍛えよ。

休日だけでなく普段からマインドフルネスを実践すれば、ストレスをおさえ心穏やかに過ごすことができるはずです。

■関連記事:ストレスをなくしたい――「体」を整え「心」を鍛えよ。

まとめ
NGな休日:仕事のストレスを心に抱えたまま、自宅でダラダラ勉強する。
OKな休日:マインドフルネスで心を落ち着かせる。カフェなどに出向き、時間を決めて集中的に勉強!

ダメな休日の過ごし方&良い休日の過ごし方のまとめ

ここまで紹介してきた内容をまとめます。

×ダメな休日の過ごし方

朝起きて、テレビやスマホを見ながら部屋でダラダラ。仕事のことが気になるので時々メールチェック。仕事のストレスを思い出し、欝々としながらも、勉強しなきゃと思い立って本を開くが、集中できないので惰性でページをめくるだけ。当然頭に入らない。家から出ないまま夜になり、気づけば出勤日の朝……。

◎良い休日の過ごし方

朝起きたらマインドフルネスを実行。心を落ち着かせたら、勉強道具を持ってカフェへ。コーヒーを楽しみながら午前中はみっちり勉強。午後は好きな趣味を思いっきり楽しんで心からリフレッシュ! 日曜の夜、1週間の予定を立てて、仕事の準備はばっちり。

***
ご自身の休日の過ごし方に「まずい!」と思うポイントがあった方は、今すぐ過ごし方を見直しましょう。仕事がデキる人になれるかどうかは、休日の過ごし方にかかっていますよ。

(参考)
シチズン時計株式会社|■時間意識調査『独身ビジネスパーソンの休日時間』
StudyHacker|年収1,500万vs年収400万。両者の思考は何が違うのか?
プレジデントオンライン|「休日時間」の過ごし方は年収と関係するか
20代の”はたらき”データベース キャリアコンパス|【小室淑恵のワークライフバランス術】仕事もプライベートも充実させるための5つのメソッド
d-labo|稼ぐビジネスパーソンの「休日」の過ごし方
StudyHacker|成功したければ “遊び” を欠かすな!? 仕事も人生も充実する「オフ時間の過ごし方」
J-CASTニュース|「休日でも仕事のことを考える」 見上げた「高い意識」か「社畜」か
StudyHacker|休日の過ごし方でバレる「仕事がデキない人」。一流はなぜ “徹底的に休む” のか?
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