判断の選択肢がぐんと広がる! 「客観的視点」を身につけるための3つのきほん。

判断の選択肢がぐんと広がる! 「客観的視点」を身につけるための3つのきほん。

みなさんは、現在直面している状況や自分の状態について客観的に分析し、適切な判断をすることができますか?

学生なら、就職活動の際に自分について分析することがあるでしょう。また社会人であれば、自身の仕事において客観的に判断することを求められる機会が多いかもしれませんね。

しかし、「客観的に捉える」というのは簡単にできるように思えてなかなかできないものです。そこで今回は、客観的な視点でものごとを視るための3つの方法についてお伝えします。

主観的にものごとを視るデメリット

まず、主観的な視点ばかりでものごとを視るのにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?

例えば、仕事全体を視ていなかったがために重要な場面で誤った判断をしてしまうことがあるかもしれません。ミス自体は客観的な視点を持っていても起こりうるものですが、主観的な視点だけではよりその可能性が大きくなるのです。

また主観的にものごとを視ていると、自分の考えに囚われてしまってそこからなかなか抜け出せないことがあります。「〇〇に違いない」といったん思い込むとそれ以外の意見は受け付けないようになってしまいがちですよね。客観的な視点を持っていると、別のさまざまな角度からものごとを捉えることができるようになり、きっと問題の解決に近づくはずです。

客観的にものごとを視るメリット

次に、客観的にものごとを視るメリットとして、問題点が正確に把握できることが考えられます。つまり何かを成し遂げようとする際、客観的な視点を持っていることで自分が抱えている問題点を洗い出せるようになるというわけです。

そして自分を客観視できるようになった結果、細かい変化に対応できる力が発揮されます。

例えば、スイス出身のプロテニス選手であるロジャー・フェデラー氏は普通の選手なら引退を考える年齢である36歳で、2017年のウィンブルドン選手権にて優勝を果たしました。そのような結果を出すことができた理由のひとつに、彼が客観的なデータを得る努力をしていたということが挙げられます。

どの場面でも成果を出し続けるためには、あらゆるパターンに対応できる必要があります。フェデラー氏の場合、自分の筋力や体力の変化に応じてプレースタイルや道具を変えたり対戦相手の分析をしたりするために、コーチの意見を参考にしているのだそう。客観的意見を取り入れることで、より柔軟に現状の分析を行うことができるのです。

客観的な視点を得る方法

では、私たちはどうすれば客観的にものごとを視ることができるのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

1.第三者から意見を聞く 手っ取り早い方法が、さまざまな人から意見を聞くことです。

できれば自分とは異なる考え方をしている人の意見を聞くと参考になります。最終的にその意見に賛同するか反対するかは自分次第ですが、多くの異なる視点から考えを得ることで 判断の選択肢を広げられる可能性が高まるのです。

先ほどのフェデラー氏の例のように、自分自身では気づきにくい点も他人から見ればすぐに分かるというようなことはしばしばありますよね。先生や上司など、ひとつ上の立場にいる身近な人からアドバイスをもらうようにすると、より自分に有用な意見を得ることができますよ。

2.行動を可視化する 自分がどのような行動をとったか逐一紙に書き出してみましょう。日記をつけると良いかもしれません。ただ頭で考えるだけでなく実際に文字に起こしてみると、自分の言動をより客観視できるようになります。

例えば、「今日は資料の作成に2時間かかった。早く仕上げようと頑張ったものの、何度も修正が必要となり大変だった」と書いたとしましょう。

そうすると、次回は作成時間を細かく計るようになるかもしれませんし、丁寧に作業をしようと意識するようになるかもしれません。ただぼんやりと「今日はなかなか終わらなくて大変だったなぁ」と思うだけよりも、行動の改善につながるでしょう。

3.「事実」と「解釈」を分けて考える 文章を読んだり他人の意見を聞いたりしたときに、それが「事実」なのかその人の「解釈」なのかを普段から分けて考えるようにすると、客観的な視点を養うことができます。

例えば新聞などで、「1,000人を対象とした自社のアンケートによれば、法案への賛成が75%で反対が20%、無回答は5%でした。このことより、国民は法案に概ね賛成だと言えます」という言葉を目にしたとしましょう。

何が事実で何が解釈なのか判断することはできますか?

アンケートに回答した人のうち75%は賛成と答えた」。これは作為的な結果でない限り事実でしょう。しかし、「国民は法案に概ね賛成である」という部分は文章を書いた人の解釈です。つまり、実際にそうとは限らないため、一度立ち止まって考える必要があります。

これは自分の思考にも当てはめることができます。落ち込んでいる時に、例えば「仕事でミスをしたから、自分はダメな人間だ」と考えたとしましょう。「仕事でミスをした」のは事実かもしれませんが、「自分はダメな人間だ」というのは自分の思い込みですよね。このように分析することができれば、より早く立ち直ることが可能になるかもしれませんよ。

*** 客観的な視点は、ビジネスだけでなくどのような場面でも役立つものです。過剰に客観的になる必要はありませんが、主観的な視点とバランスが取れる適度な客観性を身につけてみてください。

(参考) 東洋経済ONLINE|アラサーのための戦略的「人生相談」--自分を「客観視」するためのトレーニング法(その1) NHKらいふ|ストレスに負けない!自分を客観視する方法 株式会社iTiDコンサルティング|客観視による「変化対応力」の強化 THE21オンライン|40代ブレイクの秘訣は「自分を客観視すること」

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