みなさんは、何か作業をし終えたときに「ひょっとして非効率なやり方だったかもしれない」と思ったことはありますか?

目の前のことに一生懸命になるあまり、視野が狭くなり、作業が終わって初めて気づくことがあります。早く気づき、効率良く作業することができれば、もっと早く終わらせることができたはずですよね。何かをするとき、こんな失敗をしてしまいがちではないでしょうか?

自身の集中力は保たれているにもかかわらず、作業効率が悪い方向に進んでしまってはとてももったいないものです。そこで今回は、私たちの視野を広げるコツについてお伝えしたいと思います。

視野が「広い」、「狭い」ってどういうこと?

「自分の視野をもっと広げて物事を捉えるべきだ」といった言葉を日常生活で耳にしたことはありませんか? そもそも“視野が広い・狭い”とは一体どのようなことを指しているのでしょうか?

例えば、視野が広い人は物事を長期的に、そして客観的な視点から見ることができます。つまり、冷静に分析できる目を持っているのです。また、自分の考えが全てではないことを知っており、他人の意見にきちんと耳を貸すのも1つの特徴として考えられます。

その一方で、視野が狭い人は目先のことにとらわれやすいと言えるでしょう。長い目で物事を見ることができないのです。物事の一部分だけを見て全てを理解したかのように語ることもあるかもしれません。

決して二分化できるというわけではなく、仕事スキルの高い人が些細なことで視野が狭くなる場合もあり得ます。また、これまで視野が狭かった人でも、今後の行動によっては視野を広げていくことだって可能なのです。

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視野が狭くなってしまう原因

気づかないうちに私たちの視野が狭くなってしまうのはなぜでしょうか?

職場において、理由は分からないけれど規則で決まっているから行う作業はありませんか? その作業は本当に必要なことでしょうか? こういった過去の慣習に流されてしまうことで視野が狭くなることがあるのです。もしかすると、そのせいであなたの仕事の効率を下げているかもしれませんよね。

また、落ち込んでいたり、緊張していたり、怒りの感情があったりすることで視野が一時的に狭くなってしまうこともあります。感情の起伏が激しいと極端な考え方に陥ることがあり、冷静に物事を捉えることができなくなるのです。

広い視野を持つことのメリット

広い視野を持つことには、たくさんのメリットがあります。今回はその中から2つを挙げてみました。

1. 相手に納得してもらえるような説明ができる

もし広い視野を持っていれば、仕事で交渉などをする際に相手に納得してもらいやすい説明をすることが可能です。

視野が狭いままだと、「◯◯であるはずだ」と自分の価値観や思考にとらわれてしまい、相手が何を考えているのか、何を求めているのかといったことが把握できません。自分の目線は常に正しいと思っている人が、相手に受け入れられるような説明をするのはきっと難しいでしょう。

2. これまで解決できなかった問題が解決できる

限られた視野では解決することができなかった問題において、新たな視野を得ることによって解決の糸口をつかむことができるようになるかもしれません。

例えば、売上が以前と比べて下がっている商品があるとします。これまでは性能が悪いからだと考えてずっと対処してきたものの、どういう訳か売上は依然として伸び悩んでいます。

視野を広げて、性能以外にも問題がないか別の切り口から考えてみましょう。あまり宣伝がされていない、顧客ターゲットが絞りきれていない、販路開拓ができていない、景気が悪いなど、原因は他にも思い当たるに違いありません。視野が広いほど、様々な可能性を見出すことができるのです。

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視野を広げるコツ

では、私たちはどのようにすれば自分の視野を広げることができるのでしょうか?

1. 実体験を増やす

自身で様々なものを体験してみることが、自分の視野を広げることに繋がります。経験することの種類が幅広いほど、物事を客観視することができるようになるためです。

例えば、自社の新商品開発に携わっているとしましょう。どのような商品を作るのか、ただ頭の中で考えるだけだと机上の空論に偏り、消費者に必要とされないものを生み出してしまう可能性があります。そうなると、考えている時間が無駄なものになってしまいますよね。

消費者のニーズがどこにあるのか街頭に出て探してみるなど、実際に自分の足で行動を起こしてみてください。もしかすると、意外なところからの発見があるかもしれません。自分の価値観とは異なる体験をしたとき、きっとあなたの視野は以前よりも広がっているはずです。

2. 複眼思考を行う

芝浦工業大学大学院客員教授である西村克己氏によると、「2つ」の視点を持って物事を見ることが自分の視野を広げるのに役立つのだそう。1つの視点だけしか持っていないと、与えられた情報を鵜呑みにし、勝手な思い込みをしてしまう可能性がある、と言います。

「過去と現在、もしくは現在と未来の2つの時系列から物事を見て比較することで、その間の変化を知り、将来に向けて準備をすることが可能になります。こうすることで2つの視点を持つことができるでしょう。

それから、自分とは異なる分野を専門としている人や違った考えを持つ人に会うのもオススメです。似たような人のみで集まると、刺激がなく視野を広げることにつながりにくい一方、異なる思考の人と交流すれば「そういった捉え方もあるのか!」と、柔軟な考え方をするきっかけを得ることができます。

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視野を広げることで、仕事でも自分の能力をいかんなく発揮することができるでしょう。

(参考)
DIAMOND online|一流が実践する「視野を広げる習慣」の中身
株式会社日本能率協会コンサルティング|第5回 モノは捉えよう —「割り切り」で視野を広げる—
ITmediaエンタープライズ|ビジネスマンの不死身力:あなたを助ける広い視野
ITpro|第6回 視野が狭く、視座が低い〜ビジネス広視野高視座不足
日経Bizアカデミー|第3回 複眼思考でものごとを立体的に捉えて視野を広げる