新しいことへの挑戦は、とても勇気がいることです。けれど、誰かが挑戦しなければ、新しいものは生まれません。私たちの今の生活は、だれかの挑戦の上に成り立っているのです。
今回は、約470年の伝統を持ちながらも挑戦を続ける、「小西酒造」のスローガンを紹介します。
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スローガン 誰も歩いていない道を行く。
小西酒造は、清酒「白雪」の醸造元として知られる酒造メーカー。創業は1550年で、老舗が多い酒造メーカーのなかでも有数の歴史を誇る企業として知られています。約470年の伝統を守りながらも、企業理念とするのは次代を見据えて新しいことにチャレンジし続けることを意味する「不易流行の革新経営」。加えて「誰も歩いていない道を行く。」をスローガンに掲げ、日本酒だけにとどまることなく、ビールやワインの製造、販売にも力を注いでいます。
*** 「今期はこのままいけばノルマが達成できそうだ」「業績がよさそうだから、しばらくこのままで行こう」など、状況が安定しているときは、ついつい現状維持を選択してしまいますよね。
しかし小西酒造のスローガンは、そんなときこそ次の展開を見据えて、だれも挑戦したことがないようなチャレンジをやってみるのだ、ということを教えてくれます。
AIが活用され、時代がガラリと変わり始めている今、必要とされているのはまさに「誰も歩いていない道を行く。」ような人材ではないでしょうか。
※この連載コラムは、2016年に刊行された『今日から実践! できる企業に学ぶ仕事のオキテ』(セブン&アイ出版)を、当サイト向けに加筆修正したものです。
