一流は「無駄なヒマ」を嫌う。“たった5分” の過ごし方で明暗が分かれる可能性。

デキる人の時間活用術01

仕事や勉強に追われる毎日。仕事・勉強以外に使える “自由な時間” を手にできると、つい何も考えず怠惰に過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、自由な時間をどのように使うかで、社会人としての成長度合いに差が出てきます。「朝は必要以上に寝てしまう……」「ちょっとしたスキマ時間を無為に過ごしてしまう……」「休日は予定も立てず惰眠をむさぼるばかり……」という人は、知らず知らずのうちにライバルたちから差をつけられているかもしれませんよ

今回は、デキる人の時間活用術を4つご紹介します。

(※記事中の人物の肩書は記事公開当時のものです)

1. 脳が働く「朝」こそスタートダッシュを!

睡眠を経て起きた朝。脳科学者の茂木健一郎氏は次のように述べ、朝を「脳のゴールデンタイム」と形容しています。

脳は、夜眠っている間に、前日のさまざまな体験を整理し、側頭連合野の回路に記憶する。従って、朝目覚めたときは、記憶の整理が終わって、いわば「すっきり」した状態になっている。

(引用元:プレジデント・オンライン|世界一の発想法-「朝を制するものが人生を制する」は本当か

朝をゴールデンタイムとして重視する茂木氏は、起床後すぐにメールを見たりSNSを確認したりしてから、できる仕事は朝のうちに取りかかってしまうのだそう。脳が働く朝時間に作業を始めることで、一日の仕事のリズムが作られるのだといいます。

また、営業サポート・コンサルティング株式会社代表取締役の菊原智明氏は、自らがトップ営業マンになれたのは朝時間を有効活用するように心がけたからと振り返っています。

「夕方から会社でゆっくり資料をつくる」という人もいるが、果たしてゆっくり取り組む時間はあるだろうか?

突然電話がかかってくる、雑用を頼まれる、隣の同僚に話しかけられる、メールが届く等、いろいろな事で遮断される。考えている時に邪魔が入るとはじめからやり直しになったりする。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|残業せずに「定時で帰るトップ営業マン」の仕事

菊原氏は上記のように述べ、邪魔が入らず出社時刻までタイムリミットがある朝時間は集中するのに最適だとすすめています。

早起きさえできれば、朝に時間を確保するのは難しくないはず。腰を据えて取り組みたい資格勉強や、プレゼン資料・原稿の作成など熟考を要する作業は、ぜひ朝のうちにやってみてはいかがでしょうか。

デキる人の時間活用術02

2. たった5分の「スキマ時間」の過ごし方で明暗が分かれる

通勤時間、あるいはバスや電車を待っている時間など、5分10分といったちょっとした空き時間の使い方にも、ビジネスエリートと普通の人との間には明確な違いがあります

経営戦略コンサルティング会社であるローランド・ベルガー日本法人会長経営学者の遠藤功氏の習慣が、エリートに近づくヒントとなるでしょう。

私はノートを常に持ち歩き、移動時間やスキマ時間があれば、すぐノートを開いて読み返します。(中略)重要な部分や新たな気づきをマーカーで書き入れ、『思考の上書き』をします。

(引用元:THE21オンライン|スキマ時間での「ノートの上書き」が最高のアウトプットを生み出す-ノートを使った情報収集はなぜ、有効なのか?

遠藤氏の習慣で重要なのは、ノートを「読み返している」ということ。遠藤氏は「インプットが直接アウトプットにつながるわけではない」としたうえで、“考える” というプロセスの重要性を次のように述べています。

これにより、思いつくまま書き殴った生の一次情報が編集され、自分にとって本当に必要な情報を見極めることができます。また、ノートをじっくり見返すことで、『あのとき、お客様が言ったことは何を意味するのか』といった本質の部分まで深く掘り下げられるようになります

(引用元:同上)

日頃からノート等に手書きする習慣を持っている人は少なくないはず。しかし、せっかくのノートを “書きっぱなし” にしてしまっては、遠藤氏が指摘するように、充分な思考にはつながっていかないのかもしれません。

例えば、電車の中を見渡せばわかるように、現代人はちょっとしたスキマ時間にスマートフォンを見ていることが非常に多いですよね。スマートフォンに費やしている時間をぜひ、日頃から使っているノートを見返すための時間に変えてみてください。過去のメモから新しい発見を得たり、今後の仕事のヒントを見つけたりできるかもしれませんよ。

デキる人の時間活用術03

3. 「夜」は無理に人付き合いする必要なし!?

仕事が終わってからの空き時間を心待ちにしている人も多いはず。「仕事終わりくらいは遊ばないと生きている意味がない」とさえ考えている人もいるのではないでしょうか。

でも、ハメの外しすぎは要注意のようです。デキる人は、労働を終えたあとにも先を見据えて行動しています。経営コンサルタントの小宮一慶氏も、労働後の時間を有効に使っているひとり。小宮氏は、仕事が終わったあとの時間について次のように話しています。

私は、仕事柄、夜の会食は多いのですが、時間の節約と体調管理のために2次会には原則行かないと決めています(一流のビジネスパーソンにはそう決めている人も多いです)。

そうすれば、夜も早く眠れますし、自分の「スターの時間」である朝にフル回転することができます

(引用元:プレジデント・オンライン|だから、一流は「2次会に行かない」 ※太字は筆者が施した)

小宮氏は、自身の作業が最高にはかどる「朝」に悪影響が出ぬよう、夜の用事は早めに切り上げているのだといいます。

たとえ朝活をしない人であっても、休日前夜でない限り、翌日にはまた仕事が控えていますよね。仕事があるにもかかわらず、夜にハメを外して二日酔い……なんてことになっては、仕事で良いパフォーマンスを発揮できるはずがありません。

時には行動をセーブし、翌日に備える。翌日に向けて体調を整えることもまた、大切な時間活用術のひとつなのです。

デキる人の時間活用術04

4. 休日は「予定」を立てておけば後悔しない

私たちにはリフレッシュの時間も必要です。休日を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。

では、出世するような意識の高い人は、休日をどのように過ごしているのでしょうか。弁護士で国際経営コンサルタントの植田統氏は、休日をパターン化して過ごしているのだといいます。

土曜は、昼までは近くのスタバに行って、まずメールをチェックし、特に急ぎの仕事がなければ、原稿書きか読書、勉強。

日曜は、最近ギターを習い始めたので、午前中はギター教室に行ってレッスンを受け、昼前に帰宅。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術-時間を上手にマネジメントする方法(1)

休日、何も考えずに惰眠をむさぼり、適当な時間に起きていると、日中にできることが限られてしまうだけでなく、時間をロスしてしまいますよね。しかし、あらかじめ予定を立ててパターン化しておけば、効率的に動けるのはもちろん、「ああ、もっと早く起きて活動しておけばよかった……」「つまらない休日だった……」といった後悔をなくせます。

密度の濃い休日を過ごし心身をリフレッシュさせることは、週明けからの仕事にも良い影響を与えてくれるでしょう。「朝は9時に散歩に出て、昼にはジムに行ったあとに映画を観て――」など、あらかじめスケジューリングしておくことをおすすめします。

***
時間は限られているからこそ、有意義に過ごしたいもの。デキる人の時間活用術をまねて、日々を充実させましょう。

なお、「社会人の勉強におすすめなのはコレだ! 勉強方法&勉強場所まとめ」では、社会人がどう勉強すればよいのか具体的な情報をまとめています。こちらもご参照ください。

(参考)
プレジデント・オンライン|世界一の発想法-「朝を制するものが人生を制する」は本当か
ダイヤモンド・オンライン|残業せずに「定時で帰るトップ営業マン」の仕事
THE21オンライン|スキマ時間での「ノートの上書き」が最高のアウトプットを生み出す-ノートを使った情報収集はなぜ、有効なのか?
プレジデント・オンライン|だから、一流は「2次会に行かない」
ダイヤモンド・オンライン|残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術-時間を上手にマネジメントする方法(1)

【ライタープロフィール】
武山和正
Webライター。大学ではメディアについて幅広く学び、その後フリーのWebライターとして活動を開始。現在は個人でもブログを執筆・運営するなど日々多くの記事を執筆している。BUMP OF CHICKENとすみっコぐらしが大好き。

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