どんなノートを使えばアイデア出しがはかどるのか? 「文具の専門家お墨つきノート」で確かめてみた

専門家お墨付きノートで仕事のアイデアを出してみた

アイデアを出したいときは、ただ文字を書いているよりも、図を描いてみるほうがいいそうです。思わぬヒントを見つけられるのだとか。そこで今回筆者は、図表が書きやすいと評価されたノートを手に入れ、アイデアノートとして使ってみました。

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STUDY HACKER 編集部
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アイデア創出には「図」が効くらしい

なかなかいいアイデアが浮かばない。どんなに考えても、全然浮かんでこない……。

こういった状況は、おそらく多くのビジネスパーソンが経験しているのではないでしょうか。そんなときは、いったん仕事から離れて休憩したり、散歩をしたり、シャワーを浴びたりするといいとよく聞きます。

もしくは、図を書いてみるのもいいかもしれません。筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授の平井孝志氏によれば、“図を描いて考えること” には、こんな利点があるそうです。

  • 思考の「見える化」
  • 思考の「モレ・矛盾・弱点」の把握
  • 思考を「修正・補足・補強」できる
  • (上記により)考えが「進化」する
  • 思考を「記録」として残せる

そのため平井氏は、こうアドバイスしています。

 アイデア創出に行き詰まったら、ぜひ図(マトリックス)で考えてみてください。

(参考および引用元:東洋経済オンライン|誰でもアイデア名人になれる「図を描く」習慣) 

それなら、「STUDY HACKER」の記事アイデアを出し続けなければいけない筆者も、図を用いてみることにしましょう。仕事の一部として継続していきたいので、ちょうどいいノートを1冊用意すれば、図を描き続けるのに便利かもしれないと考えました。

図表が書き込みやすいノートの選出

国内最大級のおすすめ情報サービス「mybest」は、NEXT switch株式会社(文具の営業代行・企画・開発)代表取締役の寺西廣記氏という専門家の協力を得て、売れ筋ノートを徹底比較したそうです。比較したのは全部で23商品、検証項目は次の5つです。

  1. 「書き心地」:6種類のペンを使って検証
  2. 「めくりやすさ」:“見開きがフラットに開くか” など
  3. 「裏写りのなさ」:紙の厚さ・色の影響を見ながら裏写りを検証
  4. 「耐久性」:綴じしろや紙の強度、消しゴムや水分などに対する強度
  5. 「罫線の工夫」:罫線の色・濃さが適切か、文字だけでなく図表も描きやすいかどうか

結果、日本ノートのアピカ(Premium C.D. NOTEBOOK・ CDS120Y)が総合1位に輝いたとのこと。さまざまなペンと相性がよく、紙に厚みがあって裏写りしにくく、ページ同士の摩擦もなめらかであったそうです。しかし、シンプルな横罫タイプなので、図表の書き込みには長けていないのだとか。

一方で、図表が描きやすく、文字のバランスも整えやすいと評価されたのは、検証項目「罫線の工夫」で満点評価を独占した、ナカバヤシのノートです。

売れ筋ノートを徹底比較した際に「罫線の工夫」項目で満点評価となったナカバヤシのノート2種

写真左:ナカバヤシ(ロジカル・Tラインノート B罫 NB505B)ランキング6位
写真右:ナカバヤシ(スイング・ロジカルノート A罫 ノ-B501A-B)ランキング2位

そこで今回筆者は、総合的にも2位と高く評価された、ナカバヤシのスイング・ロジカルノートを使うことにしました。

ナカバヤシの「スイング・ロジカルノート」の表紙裏や中身

1行のなかに薄いラインが2本入っているうえ、邪魔にならない濃さのラインが縦にも入っているので、行間がつくりやすく、段落もそろえやすくて、図や表も描きやすそうです(表紙の裏に詳しく説明されています)。さっそく使ってみましょう!

(参考およびカギカッコ内引用元:mybest|【徹底比較】ノートのおすすめ人気ランキング23選【勉強や仕事に!】

組み合わせで記事のアイデアを出してみた

アイデアの出し方は、前出の平井氏が紹介している、要素と要素(言葉と言葉)の組み合わせによるアイデア創出法を参考にしてみました。まずは、初歩的な言葉で試してみましょう。

ヨコ軸には能力(記憶力・文章力・思考力)、タテ軸には活動(絵を描く・音楽を聴く・人と会う)を入れ、組み合わせてみます。既存の要素を組み合わせて、イノベーションを生み出す発想です。

独自に【仮説】と【本説】のスペースもつくってみました。【仮説】は単にタテとヨコでぶつかる言葉を組み合わせただけなので、まだ根拠がありません。可能性を模索するためのスペースです。それをザッと調べ、証拠を見つけられそうであれば、のちに詳しく調べるためのキーワード(研究機関や専門家の名前など)を【本説】に記入します。

下の実践から例を挙げると、たとえば――

「思考力」と「絵を描く」を組み合わせた場合、「絵を描くと思考力アップ」と仮説を立てたのち、調査をふまえて「ミュンヘン応用科学大学教授のラルフ・アンマー氏※」と本説欄に記入

――といったかたちです(※参考:TED Talk|Ralph Ammer: How drawing helps you think)。

専門家お墨付きノートで仕事のアイデアを出してみた

(前出の「東洋経済オンライン」記事内の図を参考に、筆者がアレンジを加えて作成)

こうして実際に使ってみると、さすが専門家のお墨付きが与えられただけあって、やはりナカバヤシのスイング・ロジカルノートは、文字も図表も非常に描きやすい。罫線にぴったりハマらない文字が気にならない(汚く見えない)のも大きな利点です。

すべては絶妙な濃さと、ちょうどいい配置の罫線がなすワザではないでしょうか。書く(描く)ストレスがないので、アイデアを出す作業に専念できそうです。加えて平井氏のアイデア創出法も、淡々と作業しつつアイデアを量産していけるので、これもまた便利です。今後も活用させていただこうと思います。

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今回は、専門家お墨付きの文字も図表も描きやすいノートで、仕事のアイデアを出してみました。よろしければ、みなさまもお試しくださいね。

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