「夢を叶える人」が守っている3つのルール。まずは◯◯を高めないと何も始まらない

夢を実現させる公式01

「年収をアップさせて、経済的に余裕がある暮らしをしたい!」
「仕事で活躍して、同期のなかで最速で昇進したい!」
このように、人間なら誰しも、大なり小なり “理想の未来” を思い描いています。でも実際のところは、その理想を実現させられる人はそれほど多くないはず。夢を叶えられる人とそうでない人には、どんな違いがあるのでしょうか

ベストセラー『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』の著者でビジネスコンサルタントの星渉氏は、思い通りに生きる公式があると言います。それは「現実(未来)=目的地 × 手段 × メンタル」というもの。今回は、脳科学を活用して理想の未来を実現するためのポイントを3つご紹介しましょう。

ポイント1:目的地を “即答” できるようにする

突然ですが、あなたは下記の質問に “即答” できますか?

「あなたの目標はなんですか?」
「あなたの実現したいことはなんですか?」
「あなたは1年後の今日、どうなっていたいですか?」
(※『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』より)

星氏によれば、これまで数多くの人の相談に乗ってきたなか、これらの質問に “即答” できた人はほとんどいなかったのだとか。つまり、多くの人は、自分がどこに向かっているかわかっていないのです。例えるならば、「目的地を決めていない飛行機」のような状態とのこと。

この目的地をまず明確にするために、星氏は「未来体験シートをつくることを提案しています。未来体験シートとは、「5年後」「3年後」「1年後」「半年後」に実現させたいことを書き出すというもの。ただし、いくつか注意点があります。

まず、必ず「完了形」で書きましょう。単に「◯◯したい」だと、脳は「自分はまだできていない」というネガティブな自己認識をしてしまうからです。また、「測定可能なかたち」で書きます。漠然としたままだと、結局何を目指していいのかわからないからです。そして、最も重要なのが「制限をかけずに書く」ということ。遠慮は不要、自分の本当の願望をありのままに表現してください。たとえば、以下のような具合です。

■5年後に部長に昇進。数十人のチームをまとめ上げて過去最高売上を実現させた
■3年後に課長に昇進。他社から引き抜きのオファーもあったが固辞。年収が200万円アップした
■1年後に△△のプロジェクトのリーダーとなり成功に導いた。年収が200万円アップした
■半年後に◯◯のプロジェクトのサブリーダーを任され、成功させた

夢を実現させる公式02

ポイント2:「手段」はまだ考えなくていい

星氏は、「目的地」が明確になって初めて「手段」が導き出されると言います。たとえば、会社に行くときは電車、近距離出張ならば新幹線、海外出張ならば飛行機といった具合に、行き先に応じて交通手段も変わってきますよね。それと同じように、何を目的地に設定するかによって、やるべきことも当然異なってくるのです。

一方で星氏は、仮に目的地が明確になったとしても、「いまのあなた」では、そこに行き着く手段をまだつかめないと指摘しています。なぜならば、先に「メンタル」を変えなければ、自分が実現したいことや手に入れたいことにつながる方法を認識することができないから。たとえば、そもそも「自分にはできるはずがない」と最初から自己否定していたら、本当は有効であるはずの手段も見逃してしまうでしょう。

みなさんは、「カラーバス効果」や「スコトーマ」という言葉を聞いたことがありますか。カラーバス効果とは、“赤を意識すると、脳がやたらと赤いものを認識するようになる” といった、いわば「意識したものがよく見えるようになる」現象のこと。対してスコトーマとは、“赤を意識するとかえって、青が見えなくなる” といった「心理的盲点」を指します。

星氏によれば、「人間の脳は五感を通じて1秒間に約2,000個の情報を感知するものの、認識できるのはわずか8〜16個とされている」のだそう。つまり、大事な情報を逃さず拾えるようになるには、まずは「メンタル」を整える必要があるということ。逆に言えば、メンタルがきちんと整えば、必要な手段を見つけやすくなるのです。

夢を実現させる公式03

ポイント3:自己評価を高めよう

星氏いわく、「メンタル」すなわち心の状態は「自己評価」に起因するとのこと。自分を認められる “自己肯定力” や、「自分はできる」と実感できる “自己効力感” をイメージすればわかりやすいでしょうか。自己評価を高めてメンタルを整えれば、物事のとらえ方も変わり、現実も追随してくるでしょう。星氏は次のように述べます。

はなから「私なんか無理だ」と思っていたら、結局は低いパフォーマンスになり、それに見合った努力しかしなくなる。でも、たとえば勉強で「私は絶対にこの試験に受かる」と思っていたらどうでしょうか? 「試験に行く人はどんな勉強をするだろう?」と自然に考えるようになり、努力の量が変わります

(引用元:STUDY HACKER|思考は現実化するからこそ「無理だ」と思うなかれ。“使う言葉” を変えれば人生はうまくいく ※太字は筆者が施した)

この自己評価を高める方法として星氏がすすめているのが「体験」です。自分が理想とする状態を体験することで、目的地のハードルが下がり、「自分にもできるかも」も思うことができます

たとえば、将来的に昇進を目指しているのであれば、すでにそれを実現している先輩と一緒に仕事をすれば、やるべきことがリアルに見えてきそうですよね。教えてもらうこともできますし、身近な人の振る舞いを見ることで、今後必要な行動について示唆を得ることもできるでしょう。それまでは難しそうだと思っていたことにも、「やってみようかな」と挑戦しやすくなるのではないでしょうか。

***
夢や目標に向かって動き出す前に、まずはやるべきことがあったのですね。「目的地」の明確化、そして「自己評価」の向上を忘れずに。そうすれば、必要な「手段」もおのずと浮かび上がってくるでしょう。

(参考)
星渉(2018),『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』, KADOKAWA.
STUDY HACKER|思考は現実化するからこそ「無理だ」と思うなかれ。“使う言葉” を変えれば人生はうまくいく

【ライタープロフィール】
SHOICHI
大学院修了後、一般企業に就職。現在は会社を辞め、執筆活動をしている。読書、音楽、YouTubeが好き。

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