「周囲に敏感すぎて苦しい人」がしてはいけない5つのこと。もっと自分を優先してもいい

デリケートで繊細な花の種

HSP(Highly Sensitive Person)とは、どの社会にも2割は存在するという、生まれつき「非常に敏感な人」のこと。感受性が強く、ストレスを処理する脳の領域(扁桃体)が活発なので、不安や恐怖を感じ取りやすいそうです。

だから、本当はとても疲れ、傷つき、緊張しているのですが、多くのHSPが世のなかの「普通」に馴染もうと頑張っています。しかし、その頑張りが、敏感すぎるあなたをさらに苦しめているかもしれません。

今回は、敏感すぎる人がやってはいけない5つのことを紹介します。

敏感すぎる人の特徴

まずは、精神科医の長沼睦雄先生が著した『敏感すぎる心がスーッとラクになる本 』(扶桑社)から、敏感すぎる人=HSPの特徴をいくつか挙げましょう。

HSPは、明るさ、音、味、におい、痛み、その場の空気、ちょっとした変化、人の考えなど、あらゆる刺激をとても敏感にキャッチするので、疲れやすくて傷つきやすく、体の不調を感じやすいとのこと。

また、共感力が強いので、他人の感情をまるで自分のことのように感じてしまいます。落ち込んでいる人に共感しすぎて自分も落ち込み、時にはそれが自分のせいだと思い込んでしまうことも。

「人に見られている」「締め切りが迫っている」といった場面になると、不安や緊張で本来の力を発揮できないのもHSPの特徴です。

しかし、HSPは想像力が豊かで感動する力も強く、直観力(直感力)に優れています。ひとりの静かな時間を愛する内向的なHSPですが、「人の役に立ちたい」といった他者への優しい気持ちも強くあります。

HSPイメージの女性、イラスト

敏感すぎる人がやってはいけない5つのこと

そんなHSPの特徴を見て「まさに自分だ」と感じたあなたには、次に紹介する5つのことを避けるようおすすめします。

1. 成果主義にとらわれる

ご自身もHSPという、HSP専門カウンセラーの武田友紀さんいわく「成果主義は、客観の世界にあるが、幸せは主観の世界にある」とのこと。

仕事に成果を求められるのは仕方がありませんが、「明日の休みは、効率よくあれとこれを楽しまなきゃ!」「これ読みたいけど……もっと役立つ本を読まなきゃ」などとオフの時間まで成果にとらわれていたら、ただでさえ敏感なあなたは疲れきってしまいます

想像力豊かなあなたは、内面にすばらしい空想の世界をもっているはず。たとえば陽だまりのなかでボーっとして空想に浸る、そんなことも十分にすてきなオフタイムです。仕事以外の時間は思う存分「主観の世界」に入り込み、自分が心地よく感じることを楽しみましょう

窓辺でリラックスしながらコーヒーを飲む女性

2. 自分のせいだと思い込む

やはりご自身もHSPという心理カウンセラーの坂本純子さんによれば、人が発するエネルギーを敏感にキャッチするHSPは、相手がイライラしていると「私、何かしちゃったかな?」と思いがちなのだとか。 他人との “心の境界線” が薄く、相手の感情に巻き込まれやすいのだそう。

そんなときは、相手と自分は「別の人間」と “心の境界線” をきっちり引くと、気持ちが楽になるとのこと。

前出の武田さんによれば、HSPは相手の「感情」までは察知できるけれど、その「原因」まではわからないことが多いそうです。「あの人がイライラしているのは自分のせいかも?」はあくまでも推測に過ぎず、その推測は意外と外れることが多いと理解しましょう。

椅子の後ろに隠れている、おびえた様子のビジネスパーソン

3. 自分の本音を放置する

坂本さんによれば、空気を読みすぎるHSPは、自分の気持ちがわからなくなってしまう場合が多いのだとか。これは、HSPの気分がモヤモヤする原因のひとつです。

だからこそ、ひとりになったら自分の気持ちを見つめたり、言語化したりすることが重要なのだとか。「あのとき何を感じたか」と自分に問いかけながら、日記、手帳、スマートフォンのメモ機能、あるいはただの紙きれに本音を書き出してあげましょう。

ノートと鉛筆

4. アウトプットせずどんどんインプット

微細な刺激や変化を感じ取ってしまうHSPは、非HSPに比べて100〜1,000倍の情報が入り込むとも言われています。そのうえ物事を徹底的に深く掘り下げる性質なので、とにもかくにも疲れやすい

そうしたことから、日本福祉教育専門学校の公式ブログでは、入り込んでくる情報量をコントロールするようアドバイスしています。たとえば、必要に応じてPCを消し、スマートフォンを置き、本を閉じるわけです。

また、インプットが多いHSPはこまめにアウトプットすることで心が整うと、前出の武田さんは言います。「疲れているのに頭がさえて眠れない」「読書するとおなかいっぱい感がある」「ネットをみると不安になり情報に酔う」といった状態は、刺激過多のサインとのこと。

そんなときはインプットを控え、自分の気持ちを日記やSNSなどで文字にしたり、ラクガキや絵を描いたり、歌ったり、友人に話を聞いてもらったりするなどして、アウトプットするといいそうです。

ラクガキが飛び出した線画のイラスト

5. いつでも他人優先

先述のとおり、HSPは心優しく良心的で「人のために何か役に立ちたい」という思いをもっています。そのうえ人のニーズをキャッチしやすく、共感力があるので、いつも自分のことは後回し。何かと他人を優先し、人のために行動してしてしまいます。

しかし、これは自分の意志や本音が埋もれていく要因にもなりえます。武田さんいわく、「まずは自分の幸せのために、繊細さを活かしたほうがいい」とのこと。そうしてまず自分が幸せになることで、より自然な気持ちで人に優しくできると武田さんは言います。

たとえば、豊かで細やかな感性で美術品や音楽を楽しんだり、表現したり、本や映画のレビューを書いたりすることで、自分の内面から幸福感が湧き上がり、他者にも強く優しいメッセージを届けられるでしょう

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敏感すぎる人がやってはいけない5つのことを紹介しました。よろしければ参考にしてみてくださいね。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|HSP専門カウンセラーが教える「繊細さん」の6つの幸せ | 「繊細さん」の幸せリスト  
ダイヤモンド・オンライン|HSP専門カウンセラーが教える「刺激過多のサイン」と「アウトプット」 | 「繊細さん」の幸せリスト  
ウートピ|敏感すぎる気質をもつHSP…威圧的な人と接するときの対処法は?  
ウートピ|敏感すぎて人間関係がしんどい……HSPの対処法と向いている職業は?  
はたラボ ~パソナキャリアの働くコト研究所~|職場で気疲れしてしまうあなたは「繊細さん」かも? HSP専門カウンセラーの武田友紀さんに聴く「上司と部下が適切な距離を取る方法」  
STUDY HACKER|「繊細すぎて疲れやすい人」が楽になるノート術。“心の声” を正直に言葉にしてみて!  
STUDY HACKER|19の質問で診断「あなたは繊細で疲れやすいタイプ?」 対処法も教えます  
医療・福祉の資格取得なら日本福祉教育専門学校|精神保健福祉士ブログ|田村淳さんも公表した「HSP」とは?  
PR TIMES|HSPの提唱者アーロン博士のドキュメンタリー映画「Sensitive: The Untold Story」9月16日祝 東京・渋谷にて上映  
長沼睦雄著(2017),『敏感すぎる心がスーッとラクになる本』,扶桑社.

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