目標値は “プラス5%” がちょうどいい。勉強で結果を出す人の「目標設定」ふたつのルール。

山口真由さんが教える「目標達成」2つのルール01

自分の思いを実現していくためには、その時々の自分がやるべき勉強があると同時に、達成すべき「目標」が存在します。しかし、やみくもに立てた目標をまるでクリアできず、自暴自棄になったことがある人も多いかもしれません。

そこでカギになるのが「達成感」だと語るのは、東大を首席で卒業し、現在は執筆業やコメンテーターとして活躍する山口真由さん。才女が続けてきた「目標達成術」とは、いったいどんなものなのでしょうか。

構成/岩川悟(slipstream) 写真/川しまゆうこ

勉強でなにより大切なのは、細かく区切った「目標」を持つこと

山口真由さんが教える「目標達成」2つのルール02

わたしは、目標を達成するために勉強すると定義づけています。となると、勉強でなにより大切なのは、まず「目標」を持つことになります。

ただ、勉強を手段と割り切るだけでは、ふだんの勉強を続けていくのを難しく感じる人もいると思います。遠い目標や「なりたい自分」を思い描くのは大きなモチベーションになりますが、それだけでは、勉強の苦痛に耐えることが難しいのも現実。

そこで、勉強の効果を上げるためには、最終的な目標だけでなく、その過程での小さな目標をいくつか立てることをおすすめします。たとえば、資格試験に臨むなら、そのための模試の判定でもいいし、TOEIC®なら、いまのスコアよりも少しだけ上のスコアを目標にするのです。

このときのポイントは、少しがんばれば手が届くくらいの目標を設定すること。高い目標を設定して達成できずに挫折感を味わってしまうと、「根拠のない自信」も傷ついてもとも子もありません。具体的な目安としては、いまのプラス5%程度の目標値を考えると良いと思います。

気合だけで勉強を続けることはできません。でも、小さな目標をクリアしていく「達成感」を意図的に配置していくことで、少しずつ最終的な目標へと近づいていけます。

また、適度な負荷をかけ続けることで、ストレス耐性も増していくでしょう。

※TOEIC®はエデュケーショナル・テスティング・サービス(ETS)の登録商標です。この製品はETSの検討を受け、またはその承認を得たものではありません

定量的かつ具体的なハードルを設定し、毎日跳び越えていく

山口真由さんが教える「目標達成」2つのルール03

勉強を毎日続けていくためには、長期的な目標とともに、小さな目標を設定することが大切だと書きました。これは、短期的に跳び越えていく「ハードル」ととらえればわかりやすいと思います。

ここで大切なのが、必ず定量的なハードルを設定すること。たとえば、「今日は単語帳を1ページ進めよう」「30分のランニングで1周しよう」「レポートを3ページ書こう」というように、客観的に成果が確認できるかたちで設定することが必要なのです。

定性的な目標を立てる人はたくさんいます。たとえば「この本を精読する」と設定したとしても、どの程度の「精読」なのかがあいまいになります。仮に「1週間で」と設定しても、もっと短い期間で終えられることもあります。つまり、目標を達成できるように、人は無意識に甘めの目標を立ててしまうわけですね。

そこで、目標のなかに抽象的な言葉が入らないように、より具体性を意識してみてください。定量的なハードルを上手に立てることができるようになれば、毎日小さな達成感を積み重ねることができます。

そして、それらがやがて揺るぎない「成功体験」へと育っていくのです。

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勉強で数々の成功体験をしてきた山口さんでも、コツコツと小さな目標を立て、その都度、愚直に取り組んできたことがよくわかりました。「継続は力なり」という、誰もが知る古くからの格言があるように、どんなに結果を出してきた人であっても、スモールステップを踏んで、自分がやるべき課題を少しずつ丁寧に潰してきたのです。

小さな達成感は、いずれ大きな成功体験に――。そのことを忘れないようにしたいですね。

※今コラムは、山口真由著『東大首席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール』(セブン&アイ出版)をアレンジしたものです。

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東大首席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール
山口真由 著/セブン&アイ出版(2019)

東大主席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール

【プロフィール】
山口真由(やまぐち・まゆ)
1983年、北海道出身。東京大学法学部在学中3年次に司法試験、翌年には国家公務員Ⅰ種に合格。学業成績は在学中4年間を通じて「オール優」で4年次には総長賞も受けるなどし、同大学を卒業。卒業後は財務省に入省し、主税局に配属。2008年に退職し、翌年から2015年まで大手法律事務所に勤務し企業法務に従事。その後、1年間ハーバード・ロースクールへの留学をし、ニューヨーク州弁護士資格も取得。現在は、テレビのコメンテーターや執筆でも活躍している。レギュラー番組として、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系/毎週月曜コメンテーター)。著書には、『東大首席が教える超速「7回読み」勉強法』、『東大首席が教える「間違えない」思考法』(PHP研究所)、『リベラルという病』(新潮社)、『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55 家庭でできる最難関突破の地頭づくり』(学研プラス)などがある。

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