「大きな仕事を任せてもらえない」 「与えられる仕事はどれも小さいものばかり」
仕事はもちろん、学校などで何かをする時に、このような悩みを感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
そう感じる方がいるということは、いつも大きな仕事を任される人がいるはずです。どうして自分には仕事が回ってこず、彼に回されてしまうのでしょうか?
確実な成果が優先される
「プロスペクト理論」を知っていますか? この理論は、大きな仕事を得るためのヒントになります。
例えば、以下の二つの質問について考えてみよう。 質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。 (中略) 質問1は、どちらの選択肢も手に入る金額の期待値は100万円と同額である。にもかかわらず、一般的には、堅実性の高い「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多いとされている。
(引用元:Wikipedia|プロスペクト理論)
つまり、人間は利益の期待値が同じ場合、目の前にある確実な利益を選んでしまうということです。
仕事において、一定の成果を見込める人とそうでない人がいた場合、前者の方が優先して選ばれるということ。仮に、後者が大きな成果を生み出す可能性を秘めていたとしても、何も生み出さないリスクがある限り、上司は確実な利益を追ってしまうのです。
あなたが大きな仕事を得たいと思ったら「彼は確実な成果を生む」という上司からの信頼が必要です。そのためには、「成果を出すという信頼」を武器にしているものを知るのが1番。その代表が「ブランド」です。
ハリー・ポッターのブランド力
「ブランド」と聞いて、何を思い浮かべますか?
大抵の方は、服や靴のブランドを思い浮かべるかもしれませんが、ブランドというのはそれだけに留まりません。ゲーム、アニメ、映画などの著作物にも、ブランドの力は存在するのです。
ここで、2015年の映画の興行収入ランキングを見てみましょう。 (引用元:エンタメデータ&ランキング|年間映画興行収入ランキング)
1位の「ジュラシック・ワールド」、5位の「シンデレラ/アナと雪の女王 エルサのサプライズ」に始まり、TOP10の半数はヒット作品の続編です。これに、先ほどのプロスペクト理論を応用してみます。
映画を見るという行為は、面白い、感動した、といった「正の感情」を生み出す行為です。プロスペクト理論に従えば、人は「確実に正の感情を得られる」映画を見たがるもの。ゆえに、ヒットした映画の続編の売り上げが伸びる、という結果に繋がります。
映画「ハリー・ポッター」は、その最たる例です。1作目が大ヒット、2作目も大ヒットし、それがさらなるヒットを呼ぶ好循環となりました。しかし、あくまでそのヒットの始まりは1作目であり、原作です。最初の作品の面白さが、その作品全体をブランド化しているということになります。
つまり、“成功すること”がそのまま信頼に繋がっているのです。
ウォルト・ディズニーのブランド力
ランキングの割合は、「ハリー・ポッター」のような続編と新作の半々です。そんな人気の新作には「製作者が強いブランド力を持っている」という共通点があります。
2位「ベイマックス」と10位「インサイドヘッド」はウォルト・ディズニーの作品、4位「バケモノの子」はスタジオジブリ監修の作品です。
スタジオジブリ、ウォルト・ディズニー、ピクサーなど、これまでに数々の名作を生み出しているブランドの持つ力は絶対的。これらが製作している作品は、その名前だけで人を惹きつける力があります。
また、ディズニーというブランドの力は、映画以外にも影響します。1年中、ディズニーランドやディズニーシーは大人気ですし、ディズニーのキャラクターを使った「ツムツム」というゲームも流行っています。ディズニーの名を冠しているだけで一定の収益を見込めると言っていいでしょう。
もちろん、ディズニーにも処女作と言える作品は存在しますが、現代ではその作品が持つ力よりも、製作者の持つ力の方が大きくなっています。つまり、製作者自体が信頼に繋がっているのです。
あなたというブランド
あなたがこういった信頼の厚いブランドになるためにはどうしたらいいでしょうか?
1)得意分野を得る 一つは、ヒット作品の続編を頼まれるようになる方法です。そのためには、職場でこれだけは負けないという得意分野を持ちましょう。
そこで1つ成果を出すことで、あなたに続編の依頼が舞い込むようになります。また、得意分野が複数あると、それは指数的にその人の価値を上昇させます。1つの分野で職場で1番になれば、2つ目、3つ目と増やして自分というブランドを磨いていくとよいでしょう。
2)巨匠を目指す 得意分野での仕事を任されるようになったら、自分の名前だけで仕事を呼べる人を目指しましょう。つまり、「この仕事を彼に任せよう」ではなく、「彼がいるからこういった企画ができるんじゃないか」と、周囲に思わせてしまうのです。
このためには、得意分野を増やした上で、成功の実績を積む必要があります。続編のヒットが続かなければ、ブランドの力はそこまでのもの。1つのヒットに慢心せず、継続的な成功を意識することがさらなる高みを狙うための秘訣です。
すぐにできる小さな積み重ねも大事ですが、自分というブランドをどう磨くのか、長期的な視野を持って仕事するとモチベーションも上がるでしょう。自分のブランド力とは何なのか、自分自身を見つめ直してみてください。
(参考) エンタメデータ&ランキング|年間映画興行収入ランキング Study Hacker|超レアなスーパー人材になるための 「3つの得意分野を持つ」という考え方 Wikipedia|プロスペクト理論