「話し方」でバレる二流の人。“信頼されない” のには3つの原因があった。

職場での会議やプレゼン、取引先での商談に、試験などでの面接……。こうしたオフィシャルな場面から、日々の何気ない会話まで、私たちは毎日、口から発する言葉によってコミュニケーションをとっています。

実は、多くの人が無意識のうちに行なっている話し方に、デキる人かそうでないかが如実に表れています。みなさん、ご自身の話し方を一度チェックしてみたほうがいいかもしれませんよ。

今回は、注意すべき「二流の人の話し方」と、「一流になるための改善法」をお伝えしていきたいと思います。

二流の人の話し方1. センテンスが長い

「今回の発注ミスの件ですが、以前にも同じようなミスがいくつかありまして、原因の追究をすべきだと思うのですが、おそらくその原因のひとつにあるのは伝達ミスだろうと思いまして、その伝達ミスを解決する策を考えてみましたところ……」

皆さんはこのように、文をダラダラと続けて話していませんか?

ビジネス作家・講演家の臼井由妃氏によれば、区切りを入れることなく一文を長くして話してしまうと、聴き手は頭の中で情報を整理しづらくなってしまったり、不快感を感じたりしてしまうのだそう。

論理に矛盾が生じないようにと構えたり、説明不足を恐れようとする想いが先走ったりすると、センテンスが長い話をしがちになります。それは丁寧ではありますが、相手は「まだ話すのか?」「早く終わらないのか?」と、しびれをきらせてしまいます。

(引用元:NIKKEI STYLE|話を聞いてもらう3つのコツ 聞き手つかむ「端簡正」

もしも、上記で例示したような話し方をしてしまっているなら、ぜひとも改善しましょう。一流になるために意識すべきことは単純。ひとつのセンテンスを短くし、語尾をしっかりと「~です」「~ます」などにすることです。先ほどの文章であれば

「今回の発注ミスの件ですが、以前にも同じようなミスがいくつかありました。原因を追究しなければなりません。そのひとつに挙げられるのは伝達ミスです。伝達ミスを解決する策を考えてみましたところ……」

こうするだけでだいぶスッキリして、スマートな印象になることがお分かりいただけたと思います。ポイントは、語尾では明確な表現を用いること。スピーチコンサルタントの矢野香氏は、信頼される話し方について次のように解説しています。

まずは「事実のみを話す」ことです。ポイントは、「ぼかし言葉を使わない」「『思います』を使わない」「推測で話さない」の3つです。

(引用元:PRESIDENT Online|人から信頼される話し方「3つのポイント」

「およそ」「たくさん」などのぼかし言葉や、個人的な感情や推測が混じった表現を用いるのではなく、数字を具体的に示したり、「~します」と言い切ったり、根拠を添えたりしましょう。他人に「優柔不断で頼りない人」というイメージを与えないためにも、ぜひ意識してみてください。

二流の人の話し方2.「なんか・えー・あのー・まぁ」などの多用

えー、本日の打ち合わせでは、あのー、○○について意見を伺いたいと思います。まぁ、まずは意見のある人から発言していただけると、なんといいますか、話が進めやすいと思います……」

こんな風に、間を埋めるような口癖を多用している人はいませんか? 「なんか・えー・あのー・まぁ」などのつなぎ言葉のことを、フィラー表現といいます。この口癖の厄介なところは、使っている本人は無意識でフィラー表現を使っており、ほとんど気づいていないということ。ですが聞いている方にとっては、とても耳に残り、気になってしまうものです。

そもそも、フィラー表現が口癖になってしまう理由は何なのでしょう。心理カウンセラーの小松原幸恵氏は、フィラー表現を発してしまいやすい人の特徴を次のように述べています。

フィラーを発しやすい人は『慎重に言葉を選ぶ人』『気を使いながら話をする人』『自分の心情を表現する言葉が分からない人』と言えます

(引用元:オトナンサー|「あのー」「えっと」は使うべきでない? コミュニケーションにおける「フィラー」の役割とは

皆さん、言い切っていいのか迷ったり、何となく言葉を曖昧にしたくなったりした時に、フィラーを言ってしまう覚えはありませんか? フィラー表現は、気を使いながら慎重に言葉を選んでいる表れである一方、はっきりと述べることができない自信のなさの表れでもあるのです。

臨床心理士であり、メンタルコーチも務める石割美奈子氏によれば、フィラー表現を使った口癖はなるべく少ないほうが、相手に「スマートな話し方をする人だ」と好印象を与えることができるそう。ですから、ぜひともこのような「無意識な口癖」は減らしていきましょう。その方法としておすすめなのが、石割氏も提唱する敢えて間を作るという方法。

自分が話し始める際に、ワンテンポ置くこと。
そして、口癖を言わないようにして、改めて話し始めるのです。
(中略)
しゃべらなければ、口癖も出ません。
しゃべる前に気づいて、口癖を発することなく会話を始めましょう。

(引用元:LATTE|[えー、あの、なんか] 意味のない口癖、直したい!会話前の口癖を直す方法

間が怖い人がいるかもしれませんが、話の最中で間をとることは決して悪いことではありません。聴き手が内容を整理するための時間になったり、聴き手を自分の話に引き込んだり、さらには冷静で落ち着いた印象を聴き手に与えたりと、良い効果を生み出してくれるものです。

「自分も言っているかも……」という心当たりが少しでもある方は、間を置く習慣を作ってみてください。自然と口癖はなくなっていくはずですよ。

二流の人の話し方3.「声の出し方」に気を遣っていない

皆さんは、自分の声がどんな声か知っていますか? もっと言えば、相手にとって聞きやすい声を出す努力をしていますか?

この記事ではここまで、「言葉の使い方」に関する内容をお伝えしてきましたが、話し方の特徴を決めるのはなにも言葉だけではありません。先ほどもご紹介した臼井氏によれば、声の出し方・発音の仕方も、話し方を特徴づけ、自分の印象を左右する重要な要素となります。例えば、キンキンするような声や、もごもごするような話し方をしていたら、相手は少しずつ聞く気が削がれてしまいます。言葉遣いだけではなく、声の出し方にもぜひ気を遣っていきましょう。

まず意識すべきことは、腹式呼吸。劇団四季の中心俳優である青山弥生氏は、腹式呼吸の方法をこう語ります。

声は「喉でなく、おなかから出すのが基本」。両足を肩幅に開いてリラックスして立ち、ヘソの2~3センチ下(丹田)に重心を置く。息をスーっと吐ききったら、今度は胴周りがビア樽(だる)のように膨らむイメージで思い切り息を吸う。吸いきったら2秒間停止。ゆっくり口から息を吐ききる。

(引用元:NIKKEI STYLE|基本はあくびの形 劇団四季に学ぶきれいな発声法)

このようにしてまずは腹式呼吸を練習し、感覚が身に付いてきたら息を出す代わりに声を発してみましょう。こうして声を出すと、お腹を中心として体全体が楽器のようになるそう。その結果、より良い声が出しやすくなるのです。

また、発音の仕方では、基本となる「あいうえお」をきちんと言えるようになりましょう。臼井氏は母音の練習方法をこのように述べています。

(1)「あ」の口は指3本が入るぐらい、できるだけ縦に開ける
そして喉を大きく開いて「あ」と発音します。これが発声の基本になります
(2)「い」は「あ」の形を意識しながら、口を横に開く
(3)「う」は「あ」の形から口を縦にしながら唇を狭く寄せる
(4)「え」は「あ」の形を基本にしながら舌の中央部から先を浮かすようにする
(5)「お」は「あ」の形からできる限り口の形を縦にして、ほおと唇を前方に突き出すように発音する

(引用元:NIKKEI STYLE|会話の好感度は声で決まる 理想の発音「あくび」から

このように意識してしっかりと母音を発音すると、活舌が良くなり、口の動きが滑らかになり、声もはっきりするのだとか。特に口がもごもごとしてしまいがちな人は、母音の練習をぜひ行ってみましょう。特に、スピーチやプレゼン、商談などで人前で話す機会が多い人は、このトレーニングをしてみると良さそうです。録音をとりながらやってみるといいかもしれませんね。

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今回は、ダメな話し方とその改善法についてお伝えしました。話し方の癖は、意識しないとなかなか直せないものだと思います。一方で、話し手の印象を確実に左右するもの。今回の記事をお読みいただき、皆さんが自分の話し方を振り返り、より一流に近づいてくだされば幸いです。

(参考)
NIKKEI STYLE|会話の好感度は声で決まる 理想の発音「あくび」から
PRESIDENT Online|人から信頼される話し方「3つのポイント」
LATTE|[えー、あの、なんか] 意味のない口癖、直したい!会話前の口癖を直す方法
NIKKEI STYLE|基本はあくびの形 劇団四季に学ぶきれいな発声法
NIKKEI STYLE|話を聞いてもらう3つのコツ 聞き手つかむ「端簡正」
オトナンサー|「あのー」「えっと」は使うべきでない? コミュニケーションにおける「フィラー」の役割とは
StudyHacker|「えーと…」が口癖の人でも商談がうまくいく! 今日から使える会話学入門

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