集中力や記憶力アップも期待できる? 「真っ黒いノート」を使ってみた

開いてる状態の黒いノート

「スキルアップのために勉強したいが、どうも集中力が続かない。勉強を飽きさせない簡単な方法はないだろうか?」

それなら、真っ黒いノートを取り入れるといいかもしれません。 集中力や記憶力アップが期待できるそうですよ。今回はその真っ黒いノートを使い、メンタリストのDaiGo氏が推奨する3ワードノート術に挑戦してみました。

「黒」の特性

物が白く見えるのは、その物がほとんどの光を反射しているから。黒く見えるのは、その物がほとんどの光を吸収しているからです。

だから、「黒地」に「白」で文字を書いたり絵を描いたりすると、白が浮き上がって見えるのですね。

黒板に書かれたメニュー

また、色彩心理カウンセラーの佑貴つばさ氏によると、黒には「孤独・人と距離を置く心理・威圧感・恐怖」といったネガティブ面と、「自己確立・意志の強さ・重厚感・集中」といったポジティブ面の意味・イメージがあるそうです。

色には必ずポジティブ⇔ネガティブな意味・イメージがあるのだとか。少し遠くから眺めてみると、恐怖感が生まれるからこそ、キュッと気が引き締まり集中できるとも解釈できます。

「黒色」と集中力・記憶力

さらに黒いノートの効果を探ってみましょう。

黒い紙にグレーの罫線が入ったリングノート「TONE REVERSAL NOTEBOOK」を開発した、株式会社19 代表取締役 社長の安藤将大氏と、取締役の浅野絵菜氏によれば、このノートを個人塾で試してもらったところ、生徒たちの学習意欲が向上したそうです。

両者は黒いノートの効果について、次のように語ります。

  • コントラストがはっきりして単調にならず楽しめる・飽きない
  • 字がきれいに見えるからどんどん書きたくなる(使用者の感想)
  • 印象に残りやすい、脳裏に焼きつく

かなり前の資料(1972年「照明学会雑誌」)ですが、千葉大学工学部(資料公開当時)の川瀬太郎氏は、看板などの白抜き文字の特微は、注意を引き、読みやすく、確実に認識させる点だと述べています。

同氏いわく、白抜き文字(黒などの濃い色に白などの明るい文字をのせたもの)と、その逆では、紙面と文字の物理的な輝度落差は同じでも、視覚的な明るさ感の落差はより白抜き文字のほうが大きくなるので、文字が明るく鋭く感じられるとのこと。それが、自然と目の感度を高め、文字を確実に認識させるそうです。

フランスのお店の、黒字に白文字のロゴ

また、会員制ワークスペース「Think Lab」の開発担当者である、株式会社ジンズの井上一鷹氏は、黒の効果についてこんなことを述べています。同氏が「Think Lab」を黒基調に統一したのは、黒が色のなかで最も情報量が少なく、ムダなノイズを削ってくれるからなのだとか。

たとえば白い床や壁だと、わずかな汚れも目についてしまうので、そのつど認知リソース(理解、判断、論理など “知的機能” の資源)が奪われてしまうとのこと。集中を妨げるのですね。

これまでの内容をふまえると、黒いノートの底力は、飽きさせず、ムダな情報を排除して集中力や目の感度を高め、しっかりと印象に残してくれることだと言えます。

黒い紙

「真っ黒いノート」を使ってみた

そこで今回筆者も「真っ黒いノート」を使い、メンタリストのDaiGo氏が推奨する「3ワードノート術」を実践してみました。しっかりと理解して覚えるためのノート術です。

準備したのは、株式会社19 の安藤氏らが開発した黒いノート「TONE REVERSAL NOTEBOOK」と「白いペン」と、理解を深めてインプットしたい「本(クレイトン・M・クリステンセン氏著『繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学』」の3つ。

「TONE REVERSAL NOTEBOOK」の表紙を実際に撮影した画像

「3ワードノート術」の目的は復習の質と量を増やすことなので、復習の段階を見分けるカラーペンが何色か必要なのですが、今回は白いペン1色のみ使い、段階がわかるよう書き方を工夫してみます。

「TONE REVERSAL NOTEBOOK」の中身を実際に撮影した画像

まずはノートの端(3分の1~4分の1程度)に折り目をつけておき、それから次の手順で書いていきます。

  1. 本の「タイトル」を書く
  2. 覚えたいことが書かれている「ページ番号」を書く
  3. そのなかで目を引いた「3つのキーワード」を書く

本のタイトル以外は折り目を起点に書き始めます。復習ではいろいろと書き足すので、ゆったりとスペースを開けて書くことがポイントです。

黒いノートに「3ワードノート」を書き始めた状態の画像

復習は、次の手順で行ないます。

  1. 3つの単語から人に説明できるくらい内容を思い出せるかテスト
  2. 思い出せたらマル、思い出せなければバツを書いておく
  3. バツなら該当ページを開いて再度確認
  4. 2~3個くらいヒントを書き足す
  5. 再度のテストで思い出せなければ、折り目部分にヒントとなる質問を書く

黒いノートに「3ワードノート」を書き、何度か復習した状態

こうして、いくつかの内容をインプットしてみました。

(※3ワードノート術の詳細はこちらから!→メンタリストDaiGo推奨「3ワードノート術」は記憶定着&思考訓練にホントに効く ・復習サイクルが超速で回る! “記憶” のための『3ワードノート術』 )

黒いノートで「3ワードノート術」をやってみた感想

今回、筆者は0.5mmの白ペンを用意しましたが、思いのほか文字が見えにくかったので、1.0mmなどできるだけ太い白ペン、あるいは白がくっきり出るペンを用意するようおすすめします

黒いノートに「3ワードノート」を書き、復習もだいぶ行った状態

ペン選びは失敗しましたが、そのほかはいいことだらけです。

まず、書くと文字が浮き上がるので、たしかに楽しくて飽きません。また、黒が不要なノイズを排除してくれるからでしょうか、「TONE REVERSAL NOTEBOOK」使用者の感想にもありましたが、適当に書いても文字がきれいに見えます。これらの現象は、意欲向上や継続力の強化に役立つでしょう。

加えて、意外な効果も実感しました。前出の川瀬氏(千葉大学工学部)は、濃いベースに白文字は目の感度を高めるぶん、目に緊張を強いると述べていますが、その影響があるせいか、書いたものをじっくり眺めて咀嚼する時間がグンと減るのです。

それは、適当にやりすごしていることを意味するわけではありません。目に負荷をかけないように、効率よくインプットしようと、より集中力が高まっていることを意味します。

真っ黒いノートには、まだまだいろんな発見がありそうですよ。

***
集中力や記憶力アップが期待できる 「真っ黒いノート」を使ってみました。みなさんもぜひお試しくださいね。

(参考)
パラサポWEB|記憶力が高まる!? 「真っ黒なノート」の秘密とは?  
リノベる株式会社|【vol.29】集中力不足は“部屋”のせい? 世界一集中できるワークスペース、ジンズ「Think Lab」の空間づくりを紐解く 
STUDY HACKER|メンタリストDaiGo推奨「3ワードノート術」は記憶定着&思考訓練にホントに効く 
STUDY HACKER|復習サイクルが超速で回る! “記憶” のための『3ワードノート術』  
PRESIDENT WOMAN Online|色彩心理カウンセラーが警告、大人の女性ほど黒い服を避けるべき理由4つ  
川瀬太郎(1972),「白抜き文字の与える印象について」,照明学会,照明学会雑誌,第56巻,12号,pp. 682-683.
クレイトン・M・クリステンセン著, 依田光江訳(2019),『繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学』, ハーパーコリンズ・ ジャパン.
Wikipedia|

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