メンタリストDaiGo推奨「3ワードノート術」は記憶定着&思考訓練にホントに効く

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読んだ本の内容、しっかりと頭に入っていますか? もしも入っていないと感じるなら、きちんと復習していないせいかもしれません。そうはいっても、本を読んでからの復習は少し億劫ですよね。

ならば「3ワードノート術」を紹介しましょう。 無理なく復習することができ、しっかりと理解したうえで本の内容が頭に入ってきますよ。筆者が実際にやってみた感想とともに紹介します。

「3ワードノート術」とは?

メンタリストのDaiGo氏が推奨する「3ワードノート術」は、自分が記憶したい情報を確実にインプットするための、非常にシンプルなノート術です。

同氏によると、必要なときに欲しい情報を取り出せるようになるためには、復習する回数を増やすに限るとのこと。

だからこそ、「3ワードノート術」は効果的な記憶方法であり、

“復習しやすくなる仕組みづくり”

でもあります。

『情報は1冊のノートにまとめなさい(2013)』で知られるライター・著作家の奥野宣之氏も、ノートに書き残し、いつも読み返せるシンプルな仕組みをつくっておけば、本の内容を自分の思考回路の一部にできると説明しています。

「3ワードノート術」が “復習しやすくなる仕組みづくり” であることは、「3ワードノート術」にも適用される、DaiGo氏のノートのとり方で見えてきます。

 

記憶に残すためのノートのとり方(DaiGo氏)

1. ノート1冊にまとめる

ジャンルごとに分けると数冊になりますが、全て同じノートに書き込んでいけばノート1冊で済みます。持ち歩きしやすいので、通勤電車でパラパラとめくる頻度も多くなるでしょう。

また、ノート1冊にまとめると、ノートを全て使い切る確率がグンと高まります。ノートを使い終えたときに覚える達成感は、復習する意欲の増進を後押しするはずです。

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2. 全て時系列でまとめる

DaiGo氏いわく、ノート1冊にまとめるためのルールは、全て時系列に沿って書くことのみなのだとか。つまり、ジャンルがごちゃ混ぜになってもいいわけです。

人間の記憶は空間と物事を結びつけて行なわれるので、「確かこのあたりに書いたような……」と、位置の記憶をたどって目的の内容を探すことができるでしょう。

いろんなジャンルが入り混じり書き込まれているほうが、飽きずに復習でき、新しいアイデアも生まれやすくなるとのことです。

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3. きれいに書こうとしない

きれいに書こうとすると、せっかく何かに気がついたり、思いついたりしても、ノートが汚くなるからと、“余計なこと” を書かなくなってしまいます。

しかし、ノートを汚す “余計なこと” の中にこそ、重要なヒントが隠されているかもしれません。斬新なアイデアの素になる可能性だってあるのです。

それに、きれいに書かなきゃと気構えると、ノートを書くハードルが高くなり継続に支障をきたすでしょう。

精神科医の和田秀樹氏も、「きれいなノートはあまりいいノートとはいえない」と述べています。ノートが汚くなっても、情報の枝葉がついていたほうが、あとで読み返した際に理解しやすく、印象にも残りやすいとのこと。

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上記に示された、

  • 復習しやすくなる仕組みづくり
  • 覚えやすくなる要素

に支えられ、実際に復習を重ねることで、「しっかり記憶」が実現するわけですね。

さらに「3ワードノート術」の場合は、3つの単語だけで隠れた内容を思い出そうとするので、必然的に単語がほかの概念と関連づけられ、意味づけされていきます。そうした工程で記憶が強化されることは、研究で明らかになっているとのこと。

では、筆者もさっそく実践してみましょう!

「3ワードノート術」に必要なもの

「3ワードノート」に必要なものは次の3種類のみ。

  • お気に入りのノート
  • 記録用の黒ペン
  • 復習用の色ペン(3色)

ノートに愛着がわくと、持ち歩きたくなったり、何かと手に取り開きたくなったりと復習の頻度が上がるので、ノートカバーにこだわるか、自分のお気に入りのノートを選ぶかするといいそう。

また、サイズは普段のバッグに入る範囲で、大きめのものが推奨されています。

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筆者の場合は、100円ショップでも手軽に入手できるシンプルなノートがお気に入りで、本来はセミB5サイズのほうが好みですが、DaiGo氏によれば、“ノートの面積”=“発想の広さ”とのこと。

ならばと今回は、A4サイズのノートを選びました。そして、選んだ本はこちら。

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少し前の本ですが、ジャーナリストの池上彰氏が、経済学は難しそうだと敬遠しがちな学生たちに向け、興味がわくよう工夫して行なった講義を再編集した本です。筆者は学生を卒業して何十年も経ちますが、経済学には疎いのでピッタリ。

3ワードの背景にある “一連の流れを人に説明できるようになること” を目標としました。

「3ワードノート」の書き方

読書の内容を記憶するための「3ワードノート」の書き方は、次の通り至ってシンプルです。

  1. 本の「タイトル」を書く
  2. 覚えたいことが書いてある「ページ番号」を書く
  3. 覚えたい内容の中で目を引いた「3つのキーワード」を書く

まず、ノートの端から3分の1ほどに折り目をつけ、復習の際に“ヒントの質問を書くスペース(※後述)”をつくっておきます。

そして、本の「タイトル」は折り目を気にせず書き、「ページ番号」と「3つのキーワード」は、残り3分の2のスペースに書きます。  

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3つの単語は、たとえば

所得の多い人ほど税金の比率が高くなるのが累進課税で、所得税には累進性がある。税率が上がると収入の少ない人の負担の割合が高くなるのが消費税で、その性質を逆累進性という。

と、最近気になる税金について書かれた内容の、目についたキーワードが「累進課税・消費税・逆累進性」であれば、

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と書くわけです。

あとで復習する際にいろいろ書き足せるよう、適度にスペースを開けて書くことがポイントです。次の3ワードを書き始める際も、たっぷりスペースを空けてから書いていきます。

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「3ワードノート」で復習する方法

次に、「3ワードノート」に書き込まれた3つの単語を見ながら復習を始めます。手順は次の通り。

  1. 3つの単語を見て、人に説明できるくらい内容を思い出せるか試す
  2. 思い出せたらページ数の上にマル(〇)、思い出せなければバツ(×)
  3. バツの場合は、該当ページを開き再確認
  4. 思い出すためのヒントをつくる
    →単語を書き足す(2~3個くらいまで)
    →思い出す助けとなる質問を3分の1スペースに書く(※)

(※3分の1スペースはノートの端に折り目をつくった部分。逆に折り、質問だけが見えるようにして、単語だけを隠せば、質問形式の記憶テストにもなる)

ペンの色は、次のように変えていきます。

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  • ノートを取るときは
  • 復習の1回目は
  • 復習の2回目は
  • 復習の3回目以降は

といった具合です。復習の回数がひと目でわかると同時に、ノートにリズムが生まれて印象深くなり、記憶の定着を助けてくれるはずです。

「3ワードノート術」をやってみた感想

「3ワードノート術」をやってみて感じたことは、次の通りたくさんありました。

  1. 知っているようで、知らないが明確になる
  2. 余白部分で思考が働く
  3. 記憶の枝葉が広がる
  4. 単なる丸暗記にならない
  5. 理解したうえで要約できる

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たとえば「バブル」は誰もが知る言葉ですが、「3ワードノート術」の実践により、「好景気に沸いたバブル時代」「プラザ合意が発端となった」だけでは説明にならない、つまり理解できていないと気づきます。

しかし、余白部分で思考が働き

  • なぜプラザ合意が発端?
  • なんでバブル(泡)?
  • なんで土地神話?

と疑問が生まれ、思考を重ねることで記憶の枝葉(意味づけ・関連づけ)が広がり、最終的に要約できるようになります。

たとえばバブルの発端が、作為的に操作された日本の不況だったと要約できるようになった時点で、多くのこと(不況で低金利になり土地神話が生まれたなど)が芋づる式に頭にわき上がってくるようになるわけです。

これが本当の理解であり、記憶の定着です。

つまり「3ワードノート術」は、記憶を定着する助けになる復習の仕組みづくりであると同時に、

“考える力を与えてくれる”

優れものでした。物事の背景に興味をわかせるきっかけにもなりそうです!

「3ワードノート」で復習するタイミング

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なお、ご参考までに、東京大学薬学部の池谷裕二教授が、脳科学的に最も効率的だと考える復習スケジュールは次の通りです。

  • 【1回目】:翌日
  • 【2回目】:1週後
  • 【3回目】:2週間後
  • 【4回目】:1カ月後

また、カナダ・ウォータールー大学の研究では、1時間の講義内容において最も効果的な復習のタイミングとして、所要時間を含め以下が示されています。

  • 【1回目】:24時間以内に10分間
  • 【2回目】:1週間以内に5分間
  • 【3回目】:1ヶ月以内に2~4分間

数分の復習なら気も楽ですね。ぜひトライしてみてください。

***
「3ワードノート術」の紹介と、筆者が実際にやってみた感想をお伝えしました。復習と聞くと何だか億劫になりますが、3ワードノートで行なう復習は、無理なく続けられそうですよ!

(参考)
STUDY HACKER|復習サイクルが超速で回る! “記憶” のための『3ワードノート術』  
STUDY HACKER|“たった17分間の工夫” で記憶を1ヶ月キープできる魔法のテクニック。
ダイヤモンド・オンライン| | 読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版] |なぜ、読んでも覚えていないのか?確実に頭に残る「100円ノート読書術」  
ニコニコチャンネル:社会・言論|DaiGo流ノートの取り方講座:メンタリストDaiGoの3分で読めるメンタルブログ
日立製作所|忙しいビジネスマンへ!絶対に挫折しない!和田式オトナの勉強術・Chapter 1 ビジネスパーソン500人に質問!「なぜ勉強に挫折してしまうと思いますか?」  
「復習4回」で脳をダマすことができる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
池上彰著,テレビ東京報道局編集(2013),『池上彰のやさしい経済学 (2) ニュースがわかる』,日本経済新聞出版社.

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