2019年が始まって1ヶ月が経ちましたが、皆さんの学びは捗っていますか?
新年の意気込みを忘れつつあるあなたのために、ここ1ヶ月でヒットした記事の上位5傑をピックアップ、その内容をダイジェストでご紹介します。ヒット書籍が最近連発しているテーマ「メモ術」をはじめ、成果を出すための勉強法や目標達成術などなど。皆さんの学びに役立つ情報が満載ですよ。
【第5位】2019年を飛躍の1年にする「最強メモ」の作り方。“右端4センチの余白” が最高なワケ。
メモは「覚えておくため」に取るものだと思っていませんか。それも決して誤りではないのですが、もっと重要なのは「メモを取ることで “忘れることができる”」という点です。
皆さんは「ワーキングメモリ」という言葉を聞いたことはありますか。これは、一時的に情報を脳に保持し処理する能力のこと。容量は決して多くなく、新しい情報が入ってくるとワーキングメモリは圧迫され、古い情報がどんどんあぶれていってしまいます。
そうなる前に、メモという形で外に出してあげましょう。ワーキングメモリの空き容量が増え、新しい情報にも対応できるようになります。実際に、カナダのマウント・セントヴィンセント大学が行なった実験によれば、メモに記録すると、記録しなかった場合に比べて、その情報を忘れやすくなるのだそう。古い情報は忘れて今に集中するためにも、メモは必要不可欠というわけです。
メモの取り方は人それぞれですので、自分のやりやすいようにやっていただいてかまいません。でも、もし型が決まっていないのであれば、ノートやメモ帳の右端4センチに余白を設けるのが特におすすめ。自分のアイデアや判断、反対意見、書き留めたメモに対する疑問点などをそこに記入するようにすることで、「情報」と「自分の考え」を分けて書けるようになります。見返すときにも便利でしょう。
2019年を飛躍の1年にする「最強メモ」の作り方。“右端4センチの余白” が最高なワケ。
【第4位】「勉強が得意な人」にとっては “当たり前すぎる” 常識。なぜ彼らは絶対に一夜漬けをしないのか?
勉強が得意な人にとっては意識せず当たり前に行なっていることであっても、そうでない人にとっては真新しくて参考になることがあります。
1. 有酸素運動でやる気アップ
脳科学者の澤口俊之氏によれば、勉強に対するやる気を出すために最も簡単な方法が「有酸素運動」なのだそう。「勉強する気分にならない……」と悩むことが多い人は、勉強前の運動を習慣にしてみませんか。澤口氏のおすすめ「毎日10分~20分の早歩き」とのことです。
2. 時間配分を工夫して暗記の精度を高める
覚えたつもりだったのに覚えていない……よくある状況ですが、それはアウトプットが足りなかったからかも。コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ氏によれば、「勉強時間全体の約40%を覚えるのに使ったあとで、残りの60%の時間を暗唱の練習に使う」のが、理想的な時間配分の比率なのだとか。4:6の黄金比、覚えておいて損はありません。
3. 睡眠を大切にする
ニューヨークタイムズ紙のサイエンスレポーターで、ベストセラー『脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実! 』の著者であるベネディクト・キャリー氏は、「睡眠の前半に起こる “深い眠り” には、公式や概念といった事実を記憶にとどめるために重要な役割がある」と説明しています。試験前日の一夜漬けはNG。記憶には「深い眠り」が不可欠なのです。
「勉強が得意な人」にとっては “当たり前すぎる” 常識。なぜ彼らは絶対に一夜漬けをしないのか?
【第3位】成長速度を爆上げする「6×5のマトリクス」がすごい。課題ポイントを一気に発見できる!
成長に必要なこと。それは現状に甘んじることなく「何ができるか」「何をするべきか」と疑問を持ち続けることです。ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏も、「先に課題ありき。そのために何が必要か、それが発見できたら動く。そうやって成長し続けていかなくてはならない」と述べています。
とはいえ、現状の何が問題点なのかをゼロベースで探っていくのは至難のわざ。そこでおすすめしたいのが、「Question Matrix」という表を使った手法です。やり方は非常にシンプルで、テーマを定め、項目に沿って疑問文を書いていくだけ。例えば、「文章を速く書けるようになりたいが、どうすればいいか」というテーマについて考えると、実際のQuestion Matrixはこのようになります。
(画像引用元:StudyHacker|成長速度を爆上げする「6×5のマトリクス」がすごい。課題ポイントを一気に発見できる!)
そして、それぞれの疑問に対する答えを考えていけば、実際に必要なアクションが浮かび上がってくるのです!
成長速度を爆上げする「6×5のマトリクス」がすごい。課題ポイントを一気に発見できる!
【第2位】帰宅後に “絶対にしてはいけない” 4つの最悪習慣。「何をするか決めていない」に根本原因があった。
仕事から帰ったらご飯を食べて寝るだけ。あるいは、スマートフォンをだらだら眺めながら眠くなるのを待つ。こんな夜の過ごし方をしている人はいませんか。翌日の準備は前日の夜から始まっています。仕事のパフォーマンスを落としかねない過ごし方をしていないか、今一度顧みてみましょう。
1.「カバンやスーツをそのまま放置する」のはNG
仕事がデキる人のカバンの中身はいつも整理されています。また、スーツはあなたの印象を決める大切な要素。帰宅後にそのまま放置してしまっては、カバンの中身はぐちゃぐちゃ、スーツもしわくちゃ、最悪です。
2.「暴飲暴食と大量飲酒で睡眠の質を下げる」のもNG
株式会社朝6時の代表取締役で複数の著書を出版している池田千恵氏によれば、「帰宅後の食習慣」によって睡眠の質が変わるのだそう。睡眠の質が悪いと疲労回復ができないため、翌日以降のパフォーマンスを落とすことにつながります。胃腸に過度な負担をかける飲食の仕方は、今日からでもすぐに改善するべきです。
3.「なんとなくネットサーフィンを始める」のもNG
仕事等に必要な情報収集のためにネットサーフィンをすること自体は悪くはないのですが、「目的もなく」「時間も決めず」するのは考えもの。気づいたら数時間経っていたときに、後悔するのは自分自身です。
4.「帰宅後の予定をまったく考えていない」のもNG
3にもつながる問題ですが、帰宅後の計画が明確になっていないとだらだらしてしまうもの。家事ひとつ取ってみても、“休日にまとめて” ではなく “平日に少しずつ” やる習慣をつけませんか。
帰宅後に “絶対にしてはいけない” 4つの最悪習慣。「何をするか決めていない」に根本原因があった。
【第1位】目標達成のために「マンダラート」を激しくすすめる理由。72の “やるべきこと” が一気にわかる。
あの大谷翔平選手が高校1年生のときに作成していたことで一躍脚光を浴びた「目標達成マンダラート」。ビジネスやスキルアップに関する情報収集に意欲的な人であれば、どこかで一度は目にしたことがあるフレームワークかもしれませんね。
マンダラートとは、3×3の9つの小さなマスを持つ大きなマスが、3×3の正方形型に9つ並んだものです。実現させたい大目標を中央に据え、その実現のために必要な要素(=中目標)をまわりの8マスに記入。そして中目標を周囲の大きな正方形の中央に書き写したのち、先ほどと同様に、中目標を実現させるために必要な要素(=小目標)をさらに8つ考えて記入していきます。最終的に、合計72個の “やるべきこと” が行動レベルで炙り出されてくる、というわけです。
ビジュアル面でのインパクトはもちろんありますが、マンダラートの本当のすごさは実際に作成してみないと体感できないでしょう。「貯金100万円」や「読書100冊」で作ってみると以下のような具合に。ただ漠然と「100万円貯めたいな~」「1年で本を100冊読みたいな~」と考えているだけでは浮かび上がってこない、目標達成のための具体的アイデアが見えてきます。ぜひ一度試してみるべきです。
(画像引用元:StudyHacker|目標達成のために「マンダラート」を激しくすすめる理由。72の “やるべきこと” が一気にわかる。)
目標達成のために「マンダラート」を激しくすすめる理由。72の “やるべきこと” が一気にわかる。
*** 以上、ここ1ヶ月の人気記事上位5傑をご紹介しました。
皆さんのこれからの学びに役立ちそうなものはありましたか? 読んで終わりにするのではなく、「今日からすぐやる」のがベターですよ。