ビジネス英語の習得は、多くの社会人にとって重要な課題です。特に、会話力は従来の座学だけでは十分な対応が難しい状況が多々あります。
今回は、StudyHackerが提供する英語コーチングサービス「STRAIL(ストレイル)」の「英会話ブースト」プログラムを通じて、実践的なビジネス英語力を向上させた事例をご紹介します。
このプログラムで実際のコミュニケーション機会を活用しながら、自身の課題を明確化し、大きな英語力向上を遂げた受講生の佐藤由佳さん(仮名)と、担当コンサルタントの依田さんにお話を伺いました。
STRAIL(ストレイル)とは?
「英会話ブースト」は、英語コーチングサービス「STRAIL(ストレイル)」が提供するプログラムの一つです。STRAILは、第二言語習得研究や科学的データを活用して、ビジネス英語を効率的に学ぶための戦略を提案する英語学習コンサルティングサービスです。このサービスでは、受講生の学習課題を精緻に分析し、独学では得られない飛躍的な学習効率の向上を目指します。
特に、「英会話ブースト」は、実際のビジネスシーンを想定した会話を通じて課題を明確化し、それを科学的な分析に基づいて改善する点が特徴。リアルな会話のなかで顕在化した課題を元に、効率的なトレーニングを提案することで、より実践的な英語力を短期間で養成します。
——本日はよろしくお願いします。まず、今回英語を勉強しようと思われたきっかけや理由を教えてください。
佐藤さん: よろしくお願いします。もともと、なんとなく「英語を話せるようになったらいいな」と思う程度でした。大学を卒業してから本格的に勉強することはあまりなかったのですが、大学院で学んでいくうちに英語が必要になる場面が出てきたり、キャリアアップの面でも「英語ができれば仕事の幅が広がる」と感じたんです。改めて英語を勉強しようと思うようになりました。
—— 実際VERSANTもスランプ時の16点から44点まで伸び、TOEICの模試(アルクハーフ模試)でも900点相当のスコアまで伸びたそうですね。かなり大きな伸びですが、学習は大変でしたか?
佐藤さん: 正直、そこまで「大変だ」という感覚はありませんでした。一日1時間も取れない日があったり、多くても2時間くらいです。平日も休日も同じくらいで、週に1日は何もやらないこともありました。宿題も全部はできない週もありました。
そのくらいの取り組みでも思った以上の結果が出たのは、依田さんが分析や課題発見をとても的確にしてくれたおかげだと思います。
学習開始当初の課題
——依田さん、最初に佐藤さんの英語力を見て、どんな課題があると感じましたか?
依田コンサルタント: 佐藤さんはもともと文法や単語の知識をしっかりおもちでした。大きな課題としては「瞬時性」、つまり素早く処理する力が一つ。
二つ目は音声変化ですね。英語は「弱形」や「連結」など、実際の発話で音が変わる部分が多いので、そういった部分の聞き取りが追いつかなかったり、聞けても意味処理が間に合わないところがありました。最初の1か月ほどは特に、瞬時性や音声変化への対応を強化していただきました。
—— 佐藤さんご自身はどう感じていましたか?
佐藤さん:とても納得感がありました。特に発音や音声面は、独学では「自分が本当にできているのか」を客観的に判断できません。
そこを依田さんに見てもらえるのがありがたかったです。「できています」と言われても「本当に?」って何回も確認してしまうくらい(笑)。でも依田さんの指示を信じて取り組むと、成長を感じられるようになりました。
学習アプローチ
—— 課題への具体的なアプローチについてお聞きします。処理スピードを上げるためには、どんな方法を使われたのでしょうか?
依田コンサルタント: チャンクリーディング、つまり「意味のかたまり」ごとに区切って読む方法ですね。一息でそのチャンクを読めるように繰り返し練習をしていただきました。
—— 音声変化についてはどうですか?
依田コンサルタント: そうですね。佐藤さんにもディクテーション、シャドーイング、オーバーラッピングといった練習をこまめに行なってもらいました。
特に聞き取りにくい部分だけを抜き出してオーバーラッピングをするなど、より集中的にアプローチしてもらうことで弱い部分を強化するようにしました。
——佐藤さんはそういった練習(ディクテーションやシャドーイング)を過去にやってみたことはありましたか?
佐藤さん: YouTubeで見たり、本で紹介されているのを試したことはありました。でも正直、どれを優先してどれくらいの量やるかがわからなくて……。それでいつの間にか中途半端になっていましたね。
今回依田コンサルタントに「まずはこれをやりましょう」と優先順位を立ててもらえたので、迷わず取り組めたのが大きいと思います。
weekly英会話ブースト
—— いまは実際に英語を使われる機会も多いのですか?
佐藤さん: 今後英語ミーティングが増えるかもしれない、という状況なので、そうなってから焦って勉強するのでは遅いかなと思って早めに準備しています。
—— そうなのですね。今回、「weekly英会話ブースト」というプログラムを取り入れられましたが、感想はいかがですか?
佐藤さん: 外国人講師との会話の様子を、録画映像で確認いただいて「ここが弱い」「ここはできている」とフィードバックしてくれるのがかなり大きかったです。普段の宿題や課題とリンクして「この部分の発音はこう直しましょう」など具体的に指摘してもらえるので、やりがいがありました。
—— 普段の音読練習や瞬間英作文ではスラスラ言えても、実際の会話だと負荷がかかってうまく出ないこともありますよね。
依田さんが、英会話ブーストで感じた佐藤さんの最初の課題は何でしたか?
依田コンサルタント: やはり「瞬時性」です。頭でわかっていても、アウトプット時に間が空いてしまうので、それをどう埋めるかですね。英語を瞬時に口から出すには、文法や単語の知識以外に「処理スピード」が必要なので、そこをチェックしながらコンサルティングを進めていました。
—— 録画映像を元にしたフィードバックを受けて、佐藤さんご自身はいかがでしたか?
佐藤さん: 自分の会話を改めて見ると「あれ? ここ意外とできてるんだな」とか「ここが苦手なんだな」というのがはっきりわかりました。依田さんも「ここはもうできてるので大丈夫」とか「ここを重点的に練習しましょう」と言ってくれるので、効率がいいなと感じました。
—— オンライン英会話にも取り組まれていたことがあると伺いましたが、その時と比べていかがでしたか?
佐藤さん:オンライン英会話はやはり先生次第のところもありますし、自分が「どうすればいいのか」を体系的に把握できないまま終わってしまうことが多かったです。
録画をして見直すことはできても、結局「どこをどう直せばいいか」がわからなくて……。でも英会話ブーストは依田さんがチェックしてくれて、次に何に重点を置けばよいのかわかるのがよかったですね。
——特に印象に残っていることはありますか?
佐藤さん: レッスン後に「録画を確認しましたよ」と依田コンサルタントから具体的なフィードバックが来るんです。そこがやっぱり嬉しかったですね。「あ、見てくれてるんだ!」っていう安心感というか。自分の苦手なところや意外にできてるところを整理してもらえるのは大きかったです。
英会話ブーストとは? その特長。
- リアルな会話の場:外国人講師とのセッションで、実践的な英語力を養成。
- 課題の発見と解決:会話のなかで見つかった課題をコーチングセッションで具体的に対策。
- 多角的な評価:日本人トレーナーと外国人講師の連携により、課題の分析を精緻化。
- 学習効率の向上:第二言語習得研究の知見を活かし、効率的な学びを実現。
テスト結果の伸びと教材
—— TOEICのスコアは900点台、VERSANTも44点まで伸びたそうですね。その結果が出た背景にはどんなプロセスがあったと思いますか?
佐藤さん: VERSANTについては、モチベーションが下がってしばらく勉強をサボったら、ガクッと落ちてしまって……。
そこからコンサルティングが始まって、また英語に触れる習慣を取り戻したら、以前の知識も思い出せましたし、新たなトレーニングでどんどん力がついていった感じです。結果的に44点になったのは、依田コンサルタントが出してくれた教材や「速読リーディング」という練習メニューがすごくよかったからかなと思います。
——「速読リーディング」はSTRAILのオリジナルの方法ですよね。
佐藤さん: いろいろ教材や学習法は知ってはいますが、この方法はとても新鮮でした。チャンクリーディングや語彙の習得、シャドーイングなどにも一貫して行なえて、多面的な効果があったと感じています。
また、週1回のコンサルティングも本当に充実していました。短時間でやるべきことをギュッと詰め込んでくれるし、私が質問すると「そこはこうですよ」とすごく丁寧に答えてくれるので、安心して学習を進められました。
教材もいろいろ提案いただきましたが、「これやったほうがいいですか?」と聞いたときに、必要ないと思えば「やらなくて大丈夫ですよ」とか「そちらは後回しにしましょう」と優先度を付けてくれるんです。それがすごく助かりました。
コンサルタントへの信頼
—— 依田さんに対する信頼がかなり大きいようですね。実際に信頼感をもったきっかけは何でしたか?
佐藤さん: ちょっとした疑問に対しても適当に返されることがなくて、すごく具体的に答えてくれるんですね。「こういう理由でこうするといいですよ」とか、きちんと根拠を示してくれる。そこが大きいと思います。曖昧さがないし、誠実だなと感じました。
依田さん自身、すごく丁寧な方ですが、ただ真面目なだけじゃなくて笑顔もあって、こちらが質問すると親身になって答えてくれる。そのおかげで「依田さんが言うなら信じて続けよう」と思えたんですよ。
——「この人なら信頼してついていける」と思われたんですね。
佐藤さん: そうですね。私は結構いろいろ調べるのですが、英語コンサルや英語教室ってたくさんあるじゃないですか。
でも「英語ができる=教えるのがうまい」とは限らないですよね。これまでは実際に「この人、本当に指導のプロなのかな?」と思うこともあったりして……。
その点、依田さんは教育理論もきちんと学んでいるし、私が「ここがわからない」と言うとすぐ対応してくれる。そこが「仕事相手としても信用できるな」と思いました。
—— 具体的にはどんなやりとりや場面で「信頼感」をいちばん感じました?
佐藤さん: 例えば私が「この発音って合ってますか?」と何度も聞いたときに、依田コンサルタントは毎回「ここはできていますよ。ここがもう少し違うかもしれません」と細かく説明してくれるんです。私がしつこく聞いても嫌な顔をせず、丁寧に答えてくれるので「そこまでちゃんと見てくれているんだ」と思って嬉しかったです。
あと、宿題を出されていても全部できない週もあったりするんですが、「こういう事情でできませんでした」と言うと「じゃあ今回はここだけはしっかりやりましょう」みたいに、無理のない計画に修正してくれるんです。そういう柔軟性も含めて、本当に安心して続けられました。
—— 大絶賛ですね!(笑)
佐藤さん: 「この人のノートなら貸してほしい」とか「この人の話なら聞きたい」と周りが思うタイプの人っていますよね?
依田コンサルタントはまさにそういう感じです。仕事もきっちりされるし、人としても優しい。だからこそ「信じられる」んだと思います。
スピーキングの変化
—— 実際、英会話ブーストやコンサルティングを経て、スピーキング力が変わったと感じますか?
佐藤さん: 感じますね。最初は短いフレーズで区切り区切りでしか話せなかったんですけど、後半は一度で5語くらいをまとめて言えるようになったり、会話に慣れてきました。発音も最初よりはかなり通じやすくなったと思います。
依田コンサルタント: そうですね。レッスン映像を見返しても、最初は「I think……」で止まって、それから少し考えて「that……」と続ける感じでしたが、後半はチャンクを意識できていたので、よりスムーズに話せるようになっていました。あと、英語を聞いて理解するスピードも上がったと思います。
—— 実際の会話でスムーズに言えると達成感がありますし、それが学習意欲にもつながりますよね。
佐藤さん: 本当そうですね。以前はオンライン英会話でも「なんとなく会話はできるけど、どこが苦手かわからない」みたいな状態だったので、モチベーションが続きにくかったんです。でもいまは「ここが以前よりできるようになった」と自分でもわかるので「成長してるな」って感じます。
メッセージ
—— 最後に、これから英語を勉強しようと思っている方にメッセージをお願いします。
佐藤さん: 独学で十分できるという方はそれでもいいと思いますが、私のように「忙しくて全部を網羅できない」とか「優先度がわからない」という方には、こういうコンサルティングはとてもおすすめです。
実際に私もTOEICやVERSANTのスコアが伸びました。最初はお金もかかるし迷いましたが、結果的には投資してよかったと思います。
依田コンサルタント: こちらこそありがとうございます。今後もTOEICやVERSANTを受ける機会があれば、ぜひいまやっているチャンクリーディングやアプリでの意味処理スピードを維持していただきたいです。何かあればいつでもご連絡ください。
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佐藤さんが受講した「STRAIL」は、株式会社スタディーハッカー(2010年設立)が2018年に開始。姉妹サービス「ENGLISH COMPANY」と合わせて2万9,000人以上が受講しました。
「STRAIL」の根底にあるのは、「英語学習で回り道をしてほしくない。目標を達成するまでの最短ルートを提示したい」という思い。多忙なビジネスパーソンでも続けられるよう、1日60〜90分の学習で成果を出せるようにしています。