Evernoteのおすすめの使い方9選

Evernoteのおすすめの使い方9選

全世界で2億人以上に使われている大人気メモアプリ「Evernote(エバーノート)」には、さまざまな使い方があります。

文章や画像など、多様な形式のデータを「ノート」に投げ込み、複数のノートを「ノートブック」としてまとめる……。そんな自由度の高い便利なEvernoteは、勉強や仕事、日常生活など、あらゆるシーンで活用できるといっても過言ではありません。

今回は、Evernoteのおすすめの使い方を、画像つきでご紹介します。

Evernoteをおすすめする5つの理由

Evernoteの使い方をご紹介する前に、まずはEvernoteの特徴をご説明しましょう。紙のノートやほかのメモアプリと比べて、何が優れているのでしょうか。

1. なんでも保存できる

Evernoteには、テキストだけでなく、画像・動画・音声・PDFデータ・WordなどのOffice系ファイル・Webページへのリンクなど、あらゆるデータを貼りつけることができます。

画像を添付できるメモアプリは珍しくないものの、動画やPDFは扱えない場合がほとんど。しかし、Evernoteなら、ノート上にドラッグ&ドロップするだけで、あらゆる形式のデータを保存できるのです。「Evernote Web クリッパー」という拡張機能を使えば、Web上のコンテンツも簡単に保存できます(詳しくは後述)。

そのため、Evernoteなら、紙のノートとは比較にならないほど自由な形式で情報をまとめられるのです。たとえば、「マーケティング」について学習する場合、

  • 本や資料をスマートフォンで撮影した写真
  • 手書きのメモの写真
  • PDF資料
  • 講義の音声や動画
  • Web上の記事
  • ほかのノートへのリンク

など、多様な資料を集約し、以下のようなオリジナルのノートをつくれます。

Evernoteなら、多様なデータを貼りつけて、自由な使い方ができる。

ほかのサービスと併用して、「Googleスプレッドシートでつくった表データへのリンクをEvernoteに貼る」「まとまった文章はGoogleドキュメントに書き、Evernoteに各データへのリンクを貼って整理する」という使い方もできます。なにせ、Evernoteは本当に自由度が高いのです。

2. 画像・PDF内のテキストも検索できる

そして、Evernoteの大きな強みは、画像やPDF内のテキストも検索できることです。

たとえば、レシートの写真をEvernoteのノートに貼りつけておくと、「領収書 6月18日」などと検索することで、目当てのレシートが見つかります。画像内の文字だけではありません。手書きの文字や、PDFや、Word・ExcelなどOffice形式のファイルに含まれる文字まで検索できるのです。

そのため、あらゆる情報をEvernoteに格納しておけば、「あの資料、どこにしまったっけ……?」と困ることもなくなるはず。PDFおよびOfficeファイル内のテキスト検索は、有料会員のみのサービスですが、料金を支払うだけの価値がある便利な機能です。

3. 検索条件が豊富である

テキストに限らず、Evernoteの検索性能は優秀。GoogleやYahoo!といった検索エンジンさながらの「検索構文」を使い、条件を細かく指定して検索できるのです。

たとえば、検索ボックスに「研究」とだけ入力して検索すると、ノートのタイトルや本文テキスト、貼りつけたPDF内など、あらゆる箇所の「研究」がヒットします。そこで、タイトルに「研究」という言葉が入っているノートだけを検索したいなら、「intitle:研究」と入力すれば、目当てのノートが見つかりますよ。このように、検索構文を利用すれば、何十・何百とつくったノートのなかから必要なデータを取り出せるのです。

検索構文を利用すれば、以下をはじめとする多様な条件で検索できます。

  • 特定のタグをつけている/つけていないノート
  • 特定の期間に作成/更新したノート
  • PDFファイルを含んだノート
  • 特定の場所で作成したノート
  • スマートフォンで作成したノート

4. データをほかの人と共有しやすい

もちろん、作成したノートは、ほかの人と共有可能です。Evernoteのユーザーどうしなら「閲覧のみ」「編集可能」などと権限を設定できますし、Evernoteのアカウントをもっていない人に対しても、専用のURLを発行すればノートを閲覧してもらえます。

一度発行したURLでも簡単に無効化できるので、「一定期間だけ共有したい」「間違ってURLを教えてしまった」という場合も安心です。

5. チュートリアルが親切

このように、Evernoteにはたくさんの便利な機能があります。「機能が多すぎて使いこなせないのでは?」と思ったかもしれませんね。

しかし、ご心配なく。Evernoteに登録すると、すぐにチュートリアルが始まり、ひとつひとつの機能が丁寧に解説されます。ものの数分で、Evernoteの大まかな使い方やアイコンの意味を把握できますよ。

Evernoteのおすすめの使い方2

Evernoteのおすすめの使い方9選

Evernoteの特徴を把握したところで、おすすめの使い方を具体的にご紹介しましょう。

1. 勉強ノートをつくる

Evernoteの最も基本的な用途は、勉強ノートです。Evernoteでは、画像・音声・動画・PDFといったあらゆるデータを簡単に貼りつけられるほか、ページ数の制限がないため、多様な情報をまとめられます

ノート内に貼りつけたデータは簡単に移動できますし、以下の図のように、画像に書き込みをすることも可能です。勉強ノートが増えてきたら、複数のノートを「ノートブック」としてまとめるとよいでしょう。

Evernoteの使い方:勉強ノート

2. 仕事の資料を作成・共有する

Evernoteは、仕事に必要な資料を作成するのにも便利です。テキスト・画像・動画・音声といったあらゆるデータをひとつにまとめられるため、会議やプレゼンテーションで多彩な資料を提示するのに使えますよ。

たとえば、「PR動画」を見せたい場合。Evernoteなら、文章や画像と同じ箇所に動画ファイルを配置できるため、ほかのウィンドウを開いたり動画サイトに移動したりすることなく、ワンクリックで動画を再生できます。

ほかにも、仕事で便利な機能が、PCダウンロード版で利用できる「プレゼンテーションモード」です。たったのワンクリックで、作成したノートがスライドとして表示されます。わざわざプレゼンテーション用に資料をつくる手間が省けるというわけですね。す。

Evernoteのおすすめの使い方:会議でのプレゼンテーション

このように、Evernoteを使えば、仕事で使うあらゆる資料の作成・共有がスムーズになるのです。

3. 紙の資料を保管する

Evernoteは、紙媒体の資料を保管しておくのにも便利です。増えすぎた資料は、画像やPDFに変換し、Evernoteに入れておきましょう。ペーパーレス化することで、机まわりや本棚が散らかってしまうこともありませんよ。

また、Evernoteでは、画像やPDFファイル内のテキストも検索できるのでしたね。そのため、資料を紙のままにしておくのに比べ、検索性が格段に向上します。画像やPDFに書き込みを加えることもできますよ。

4. お気に入りのWebページを保存しておく

Evernote Web クリッパー」というブラウザ拡張機能を使えば、お気に入りのWebページを、ノート内で簡単に保存できます。Google ChromeやInternet Explorer、SafariといったブラウザでWebページを閲覧しているとき、アイコンをクリックするだけです。

Evernoteのおすすめの使い方:好きなWebページを保存しておく

みなさんは、気に入ったインターネット記事を見つけたとき、ブラウザのブックマーク機能を利用することでしょう。しかし、それはURLを記録しておくだけの機能です。運営者によって記事が削除されたら読めません。

しかし、Evernoteになら、記事のテキストデータやスクリーンショットを保存しておけるため、いつでも読み返せます。メモ書きを添えたり、記事中の必要な部分だけを切り取ったりすることも自由自在です。

5. 名刺情報を管理する

有料プランのみですが、Evernoteには「名刺スキャン」という便利な機能も。

Evernoteでカメラを起動し、名刺を撮影すれば、名前や連絡先が自動で読み取られて「連絡先ノート」としてEvernote内に保存されます。紙のままで保存するのに比べて場所をとりませんし、あとで検索するのも簡単ですよ。

6. チェックリストをつくる

Evernoteでは、チェックボックスを作成することもできます。クリックすることで、チェックマークのオン/オフを切り替えられる四角形を、簡単につくれるのです。単なる箇条書きであれば、ほかのメモアプリでもつくれますが、チェックボックスを挿入できるツールは貴重ですよ。

チェックボックス機能は、以下のようなリストをつくるのに便利です。

  • TODOリスト
  • 持ち物リスト
  • 社内で共有したい注意事項
  • 読書リスト
  • 欲しいものリスト
  • 行きたい場所リスト

7. 大事なメールを保存しておく

メールマガジンや通販の注文確認など、毎日膨大なメールが送られてきますよね。大事なメールが埋もれ、見つからなくなってしまうこともあるはず。そんな悩みも、Evernoteで解決できますよ。

Evernoteの有料プランに登録すると、専用のメールアドレスがもらえます。そのアドレスに対し、保存しておきたい大事なメールを転送すれば、メールの中身がノートに保存されるのです。

テキストはもちろん、なんと添付ファイルもそのまま保存されます。長期的に保存しておきたい重要なメールや、思い出のメール、飛行機・ホテル・飲食店の予約確認メールなど、用途に分けて保存しておくとよいでしょう。

8. 「旅のしおり」をつくる

Evernoteは、出張や旅行で使う「旅のしおり」をつくるのにも便利です。テキストも画像もリンクも、ひとつのノートにまとめておけるため、旅行の日程や飛行機・ホテルの予約メール、現地の地図などを一度に参照できます。

Evernoteのおすすめの使い方:旅のしおりをつくる

上の図では、「18:00 会食」というテキストに、予約した店舗のURLを、「9:50 会場着」というテキストに、会場までの地図のURLを貼ってみました。また、「21:00 ホテルチェックイン」というテキストには、ホテルの予約確認メールを保存した別のノートへのリンクを貼っています。

9. 生活を楽しくする

ほかにも、Evernoteを使えば、以下のように生活を楽しく、便利にできますよ。

気に入ったレシピの保存

「Evernote Web クリッパー」を使えば、複数のレシピサイトから、気に入ったレシピだけをまとめて保存しておくことも簡単です。つくりたい料理だけを集めたオリジナルのレシピブックになります。

思い出のチケットの保存

映画や美術館、旅行で乗った飛行機などの思い出深いチケットは、写真に撮ってEvernoteに保管しておきましょう。かさばったりなくしたりしませんし、紙が劣化してしまう心配もありません。

行った店や場所の記録

Evernoteでは、写真を撮った場所の位置情報も自動的に記録されます。食べ歩き・飲み歩きが好きな人は、記録を振り返ってみたり、記録をもとにブログを書いてみたりするのもいいですね。

***
Evernoteは、仕事からプライベートまで、さまざまな場面で使える便利なツールです。PCやスマートフォンでEvernoteを使いこなせば、資料作成や勉強、情報収集などが圧倒的に効率化できます。メールアドレスとパスワードを登録するだけで簡単に始められますから、興味をもった方はぜひ試してみてくださいね。

【ライタープロフィール】
佐藤舜

大学で哲学を専攻し、人文科学系の読書経験が豊富。特に心理学や脳科学分野での執筆を得意としており、200本以上の執筆実績をもつ。幅広いリサーチ経験から記憶術・文章術のノウハウを獲得。「読者の知的好奇心を刺激できるライター」をモットーに、教養を広げるよう努めている。

会社案内・運営事業

  • 株式会社スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」や、英語の自習型コーチングサービス「STRAIL」を運営。
    >>株式会社スタディーハッカー公式サイト

  • ENGLISH COMPANY

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >>ENGLISH COMPANY公式サイト

  • STRAIL

    ENGLISH COMPANYで培ったメソッドを生かして提供している自習型英語学習コンサルティングサービス。専門家による週1回のコンサルティングにより、英語学習の効果と生産性を最大化する。
    >>STRAIL公式サイト