ペンやノートなど、勉強に欠かせないものはたくさんありますが、その中でも教科書や参考書、問題集といった本は特に欠かせませんよね。
最近は、学校の教材も電子書籍やPDFに変わってきているようですが、それでも自分で使うメインの参考書はまだまだ紙の本だという人は多いのではないでしょうか?
そんな参考書や問題集がどんどん増えてしまっていませんか? かさばってうまく片づけられていない人も多いでしょう。今回は、そんな本の片づけ方を変えて、勉強効率をあげるお話です。
そもそも参考書、ちゃんと使っているものばっかり?
あなたの机の上や本棚には何冊の参考書がありますか? 20冊程度でしょうか? いやいやもっとある、という人もいるでしょう。
実は、参考書は1教科につき1冊、多くてせいぜい2冊で構わないそうです。科目数の2倍以上の参考書がある場合、それは参考書を持ちすぎている可能性が高いですよ。
よく、参考書でも本でも買ったまま使わずに放置、いわゆる“積読”になってしまう人がいますが、これではもったいないどころか損をしています。お金はもちろんのこと、せっかく買ったのに使っていない“損をした気持ち”や、まだわかっていないところがあるのではないかという不安感をあなたは自ら買ってしまっているのです。
そこで、1教科につき「これをやろう」、「これを読もう」と思うものを1冊決めて、残りは思い切って目につかないところにしまい込んだり、友人に譲ったり、売ってしまいましょう。
そもそも、参考書や問題集というのは書いてあることはだいたい同じで、説明の仕方やイラストの多さといった細かい部分が違うだけです。そのため、何冊も読むと逆に混乱してしまうこともあります。あなたが1番わかりやすく、読んでいて苦痛を感じない本のみを手元に残して、あとは処分してしまうのが良いでしょう。
手放してしまうことにもったいないと感じてしまったり、不安に思うかもしれませんが、買った本を結局やらずに置いておくのでは持っていないのと同じなのです。
本の配置を考えよう
さて、残った問題集をどう置くかが大切です。ここで考えるべきポイントは3つです。
1.その参考書の使用頻度は? 当然のように、使用頻度の高い参考書や問題集は机から離れた本棚ではなく、机の上に立てかけておきましょう。もし机がそれほど広くなく、スペースが取れないのなら本棚の中でも取り出しやすい位置、高さに収納するようにしてください。
それほどたいしたことではないかのように思えますが、そういうことこそ大切なのです。 『ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた 夢がかなう勉強法』の著者で弁護士として活躍している篠田恵里香氏は、指サックをはめてページのめくりにくさやそのストレス、時間を減らす“メクリッコ勉強法”を実践したところ、難関と言われている司法試験に2年で合格したのです。
もちろん、要因はメクリッコ勉強法だけではありませんが、大きいことを成し遂げようと思ったら「そんな些細なこと」と思ってしまうような小さなところから変えていくのがいいかもしれませんね。
2.その科目は得意科目、それとも苦手科目? 好きな科目はあまり目につかないところに、嫌いな科目は卓上や取り出しやすいところなど、なるべく目に触れる機会が多いところにしまいましょう。 恋愛では「単純接触原理」というものがよく使われますが、それと同じで会う回数(見る回数)が増えれば増えるほど、それ自体に人は好感を抱きやすくなるのです。
勉強の場面では往々にして「食わず嫌い」ということが起こることもあります。勉強とは内容理解と反復練習の繰り返しでできることが増えていくものですが、苦手科目は内容理解でつまずいているのか、反復練習が足りていないかのどちらかです。
毎日、目にして少しずつでも進めるようにしていれば、否が応でもその科目の苦手意識を払しょくするのに役立つでしょう。
3.本自体の大きさは? 大きな本棚などになると、前と後ろで2段にして収納したりすることもありますが、参考書を後ろに配置してしまい、前の本で隠れて探せなくなってしまいます。
センター試験の過去問題集のような大きな本を、机の上に何冊も置いていては邪魔になってしまうでしょう。大きさやサイズを見て、適切な場所に配置するのも些細なことのようでいて、実は非常に重要なことなのです。
*** 参考書や問題集を置く場所なんてどうでもいいことのようですが、実は勉強はそこから始まっています。みなさんも、上手に本を配置して、なるべくストレスないように勉強に取り組んでくださいね。
(参考) 「思いを実現する」ために実践的な勉強のやり方とコツを知る。|参考書や問題集の数に注意!合格のためには少なくする! nanapi|オシャレに片づける!本棚の整理術 篠田恵里香(2012), ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた 夢がかなう勉強法, あさ出版