毎日聞くのが苦痛な自慢や説教――。そんな困った人から「自分を守る方法」とは【中野信子『カリスマの言葉』第9回】

日ごろの人間関係においては、どうしても自分と性格が合わなかったり、言動がいちいち気に触ったりする人もいますよね。特に組織の場合には、毎日顔を合わさなければならないこともあり、我慢しているとどうしてもストレスが溜まっていきます。

でも、脳科学者として活躍中の中野信子さんは、そんな人を上手にかわす良い方法があるといいます。人間関係をむやみに壊すことなく、自分をしっかり守ることができる、社会人なら知っておきたい方法をご紹介します。

【格言】 上から目線の説教をする相手は、 「メタ認識」でスマートにかわす

会社の上司が、「俺って仕事できるから。この間のプロジェクトの成功は俺のおかげだから」などと、聞くのが苦痛になるような自慢ばかりする。それどころか、「おまえマメじゃないからモテないだろう? 仕事と同じでどうプレゼンするのかが重要だよ」と上から目線で説教をしてくるなど、自分と気が合わない場合があります。

人が自慢や説教をするときには、脳からドーパミンが分泌されて快楽を感じています。これは中毒性があり、「もっともっと……」と求めてしまうため、自慢や説教をストレートに止めるのは少々厄介なこと。そんなときは、自分の思考や行為を客観的に把握し、認知する「メタ認知」を試みれば、自分を守ることができます。

①類型化することで、客観的に相手の分析を試みる。 「この上司はすぐに『いまの若いやつは……』って嘆くけど、新しいことが嫌いなタイプなのかな?」などと分析してみる。

②相手の心理分析を試みる。 「険しい表情をしているけど、ストレスが溜まっているんだろうな」などと内面を推測してみる。

①や②の方法によって話している内容から気をそらすことで、心理的な不安が減り気持ちが軽くなるはずです。

【プロフィール】 中野信子(なかの・のぶこ) 1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。脳科学者・医学博士・認知科学者として横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学の知見を生かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。レギュラー番組として『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系/毎週木曜コメンテーター)『英雄たちの選択』(NHK BS プレミアム)『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、近著に『サイコパス』(文藝春秋)、『ヒトは「いじめ」をやめられない』(小学館)などがある。

Photo◎佐藤克秋

*** 人間関係の非常に難しいところは、相手そのものを変えることがほとんど無理だという点にあります。ならば、唯一コントロールできる「自分の脳」の認識を変えて問題に対処することは、中野さんが言うように脳科学的にもとても理にかなった方法です。

相手を類型化したり、心理分析を試みたりすると、相手そのものを俯瞰して見られるようになり、ストレスが減少して自然と楽になっていきます。「あの人ちょっと苦手だな……」という人が近くにいるなら、ぜひ試してみる価値があるかもしれませんね。

■中野信子さん『カリスマの言葉』一覧はこちら nakano-ver1

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