構造をつかんで暗記効率アップ! 京大生がおすすめする『マトリョーシカ勉強法』

Nested doll - a Old national Russian doll of handwork.

膨大な量の暗記をしなければならないとき、あなたならどうしますか? 教科書の最初の方からコツコツ覚えていく?それとも問題を解きまくって、適当に間違えたところをできるまで暗記する?このどちらも長期的な暗記には向かない方法です。 私がおすすめしたいのは"マトリョーシカ勉強法"。 この方法さえ使えば、明日使えてずっと使える知識が手に入りますよ。

badge_columns_1001711マトリョーシカ勉強法って?

そもそもマトリョーシカってなんだか皆さんご存知ですか?

胴体の部分で上下に分割でき、中には少し小さい人形が入っている。これが何回か繰り返され、人形の中からまた人形が出てくる入れ子構造になっている。入れ子にするため腕は無く、胴体とやや細い頭部からなる筒状の構造である。6重以上の入れ子である場合が多い。

(Wikipedia マトリョーシカ人形) このように、大きな人形の中に少し小さな人形、そのなかにさらに少し小さな人形……という風に、人形が入っているもののことです。 マトリョーシカ勉強法、とはこのようなマトリョーシカの構造に倣った勉強法です。

badge_columns_1001711実際にどうすればいいの?

では実際にどうすればいいのでしょうか? 例えば、ヨーロッパのチーズの歴史を暗記したいと思います。

ヨーロッパの記録に初めてチーズが登場するのは古代ギリシャ。なんと紀元前8世紀のころです。詩人ホメロスは叙事詩オデッセイの中で「美の女神アフロディーティがゼウスの娘ヘレナをチーズとワインと甘い蜜で育てたため、ヘレナは輝くばかりの美しさと知性を与えられた」という記述があります。もうこのころからワインとチーズは相性抜群のペアだったのですね。その頃のチーズがどのような形状であったのかは残念ながらわかりませんが、同じオデッセイの中でサイキプロスがヒツジやヤギの乳からチーズを作る記述があります。できたチーズは神への供物としても用いられた、といわれていますから高級品だったのでしょう。 その後、帝政ローマ時代になると全ヨーロッパに派遣された兵士たちがヨーロッパじゅうにチーズを広めました。こうして様々なチーズが生まれる土壌ができたわけです。 ところで、ローマ帝国時代のチーズを今でも味わうことができるのはご存知ですか? 「ペコリーノ・ロマーノ」というチーズがそれであると伝えられています。保存食として作られた羊乳のチーズで非常に塩辛く、硬いのが特徴です。

(参考 チーズが大好きな人は注目!CHEESE BOOK ヨーロッパチーズの歴史 ) これを丸暗記しろと言われたら、なかなか難しそうですし、覚えた10分後には忘れてしまっているような気がします。 ですが、これをマトリョーシカ勉強法で覚えてみたいと思います。

まず、一番外側の人形です。これは一番大きな枠組みのことで、全体の流れをつかみます。この例で行くと、「①古代ギリシャにチーズが初めて登場⇒②帝政ローマ時代にはヨーロッパじゅうに広まる」となります。

次に二番目に大きな人形。上記の内容を補足するものがここにはきます。 「①叙述詩オデッセイに登場⇒ ②「ペコリーノロマーノ」というチーズがその時代のチーズ」 となりますね。

次は三番目に大きな人形です。二番目の内容をさらに詳しく説明するものがきます。 「①具体的な記述としては「ヘレナをチーズとワインと甘い蜜で育てた」「羊や山羊の乳からチーズを作る」というものがある⇒ ②保存食として作られた羊乳のチーズで、塩辛く固い」となります。

最後に一番小さな人形です。 「①このころからワインとチーズは相性抜群のペア。チーズは神への供物としても用いられ高級品。  (②現在でもこのチーズを食べることが出来る)←なくてもよい」となります。

この流れで情報を整理し、覚えると、情報が頭の中で整理され、圧倒的に覚えやすく、忘れにくくなっているのがわかります。 つまり、まず2つの大きな時代的枠組みがあり、その中で1つ目にはチーズの起源と特徴が、2つ目にはチーズの広がりと、その特徴的なチーズについて書かれていることがわかります。

Closeup on young woman eating camembert

badge_columns_1001711なぜこの勉強法がいいの?

なぜこの勉強法が覚えやすく、定着しやすいのでしょうか。 理由のひとつ目には、理解しようとすることの構造が理解できるから、というものがあげられます。 先ほどのチーズの歴史もあたまからすべて暗記しようとすると、途中で思い出せなくなってしまいますが、一番重要な構造から覚えていけば、その知識さえ覚えていれば芋づる式に知識を掘り返すことが出来ます。

また、知識に順番を付けることで、自分の中で取捨選択して情報を使うこともできます。 「チーズの歴史って知ってる?」と聞かれたときに、丸暗記だと、あの文章を最初から最後まで朗読することしかできず、相手に興味を持ってもらうことも難しいですが、この暗記法で暗記していれば、時間や相手の興味に合わせて、どこまで話すかを取捨選択できるので、相手に興味を持ってもらいやすくもなります。 この勉強法は覚えやすく、忘れにくいだけではなく、自分を知的に見せられるというメリットまであるんですね。

*** 高校受験や大学受験の時に覚えた丸暗記の知識は大よそすべて抜け落ちてしまう人がほとんどです。ですが、せっかく時間をかけて勉強するのに忘れてしまって、また将来覚え直し、なんてもったいないですよね。せっかく時間をかけるなら、より長く、より使える方法で覚えたいものですね。

(参考) Wikipedia マトリョーシカ人形

京都大学法学部所属。京都教育大学附属高校卒業。高校の頃は生徒会をやりながら模擬裁判選手権で関西大会三連覇を果たす。大学ではよさこい踊りを踊るサークルに所属し、1年中お祭りに参加するために全国を駆け回っている。

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