【ドラゴン桜】自力で頑張ったって成果は出せない。勉強できる人に備わる3つの “頼る力”

東京大学 安田講堂

「なんでも自分ひとりで解決する」と言うとヒーローみたいでカッコいい印象ですが、東大受験サクセスストーリーで人気の『ドラゴン桜』では、主人公の桜木建二が生徒らに対し “どんどん頼る” よう指導しています。 

実際、東大生は何かにうまく頼って成果を高める――「頼る力」があるのだそう。今回は、『ドラゴン桜』と現役東大生らに学ぶ、3つの「頼る力」とその効力を紹介します。

1. 優秀なライバルに【頼る力】

『東大式節約勉強法』(扶桑社)の著者で現役東大生の布施川天馬氏によると、できない人ほど頭のいいライバルの力を借りずに、自力で頑張ろうとする傾向があるそうです。 逆に、優秀な人ほどよく人を頼るのだとか。

だからこそ、東大生は「知らない」と認めることに抵抗がないのだそう。知ったかぶりをしたり、わからないのに考え込んだりするほうが非効率だと理解しているからです。プライドを守ろうとするより、あっさり頼ってしまったほうが結局は面子が保たれる――つまり、期待通りの結果を残すことができるのですね。

頼り、頼られ、いい雰囲気の大学生グループ

『ドラゴン桜2』編集担当で、同じく現役東大生の西岡壱誠氏も、東大生は自分ができないことに関して、遠慮なく人やモノに頼る思考をもっていると述べます。あなたが周囲の優秀なライバルたちに勝つためには、その優秀なライバルに「頼る力」こそ必要かもしれません。

2. ツールやサービスに【頼る力】

『ドラゴン桜2』のなかで桜木建二は、「自己改革を実現して勉強行動を十分なものにしよう、三日坊主を克服しようなどとあがいても、そんなことは絶対に無理だ」と述べています。“自分だけでなんとかしよう” とする行動を否定しているのです。

そして桜木は、「世のなかにある最新のテクノロジーや便利な仕組みを知り、どんどん頼れ!」と指導します。頼れるものを知り、試す(頼る)――これを繰り返すうち、自然と新しい思考が身についていくとのこと。

極端な話をすれば、そこに大きな河があるからと、自分をトライアスロンの選手並みに鍛えて河を泳ごうとするのは無理があるけれど、船や橋、水陸両用車の存在を知り、いろいろ試すうち「自分にとって最も河を渡りやすい方法」が習慣化する、ということです。

スマートフォンの勉強アプリを使って学習を進める高校生あるいは大学生

たとえばスマートフォンの勉強アプリや、ENGLISH COMPANY MOBILEのように英語力の基礎を身につけるためのトレーニングサービスなど、いろいろあるので情報を収集してみてはいかがでしょう。 

モノの機能にうまく頼る方法もあります。前出の西岡氏によれば、東大生のなかにはスマートフォンの言語設定を英語にする人もいたそうです。試験会場と同サイズの机で勉強する東大生もいたのだとか。大胆な発想でモノそのものに頼り、試験本番の感覚を身に染み込ませていたわけです。その有用性は西岡氏が感心するほどであったそう。

つまり、頼り方は多種多様なのです。最初から正解を選ぼうと躍起にならず、まずは「なんでも試す」ことから始めてみてはいかがでしょう。前項の内容とあわせて言えば、頭のいいライバルや、世のなかにある便利なツールやサービスにどんどん頼るほうが、結果的には独自の勉強法で成果を出す可能性をグンと高めるのですから。

スマートフォンを利用して勉強する学生

3. 先生と授業に【頼る力】

学校の授業なんかより、もっと入試の勉強がしたいと考える人は多いかもしれません。しかし、そうした行為は逆に非効率なのだとか。

漫画『ドラゴン桜2』のワンシーンでは、学校の授業を軽んじることなく工夫すれば、効果的な勉強になるとアドバイスされています。 たとえば、しっかりと授業を聞きながら、教科書の横に同分野のちょっと難しめ問題集を置いて勉強するといったことです。授業中にコソコソと内職(授業内容とは違う課題に取り組むこと)をしても、集中できないので意味がないとのこと。

生徒みなが参加できる「授業」の存在と、「先生」が与えてくれる知識やヒント、有益な思考のチャンスを、自分の勉強に活かさない手はないのです。前出の布施川氏も、頭のいいライバル同様に先生の力を借りないことは残念な行為だと説いています。

楽しそうな授業、先生、生徒たち

成功哲学の提唱者として知られ、『思考は現実化する』(きこ書房)の著者でもあるナポレオン・ヒル氏は、「マスターマインドの協力なくして偉大な力を発揮しえた人はいない」と説きました。マスターマインドとは、統一した願望や目標をもつ人々の集まりのこと。成功者の記録を分析してみると、意識・無意識にかかわらず、マスターマインドを活用していたことは明らかなのだそう。

学校の授業現場にいる人々も、マスターマインドと言えるのではないでしょうか。それならもう、頼るしかありません……!

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ドラゴン桜と現役東大生に学ぶ、東大生がもつ3つの「頼る力」とその効力について紹介しました。よろしければ参考にしてくださいね。

(参考)
東洋経済オンライン|ドラゴン桜でも実践!東大生は「頼る力」がすごい
日刊SPA!|東大生は知っている「頭の悪い人がやりがちな残念な習慣」
日刊SPA!|東大生が理解に苦しむ「できない人ほど、なぜか自力で頑張る」という現実
Twitter|ドラゴン桜2(公式)|【内職なんかしたところで成績は上がらないぞって話。(1/2)】
リクナビNEXTジャーナル|“大きな成果”を出す人は、やっぱり「お願い上手」
ナポレオン・ヒル財団アジア/太平洋本部|2:マスターマインド
Wikipedia|ナポレオン・ヒル

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