ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような大富豪が1日30分以上本を読む
(引用元:リーディング&カンパニー|ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍「でも、有名になりたくて、仕方がないミーハー著者の本を読んでも何も変わらない。」)
これはアメリカのある調査結果です。このほか、いくつかの調査から「年収と読書量は比例する」ということが明らかになっています。このようなデータを目の当たりにすると、「よし、読書しよう」という気になりますよね。
とはいえ、自己啓発書やビジネス書は、最近流行りという物だけでもたくさんあります。「ハズレの本を選びたくない」と思うと……正直どの本を読むかで迷ってしまう人もいるでしょう。
どのようにすれば、良書を簡単に見つけられるのでしょうか? 今回は良書を見つけるための方法について紹介します。
尊敬する人のおすすめを聞いてみる
誰しも、「この分野において、あの人はすごい」と、尊敬する人物がいるものです。それは歴史上の偉人であったり、名が知れた成功者であったり、仕事の先輩だという方もいるでしょう。そういった方々からおすすめの本を聞くのが、簡単に良書を探す1つ目の方法です。
資生堂名誉会長で財界きっての読書家として知られる福原義春さんは、次のように述べています。
たとえば、流通業界なら誰、金融業界なら誰と心に決めて、「ところで、面白い本を読みましたか?」と聞く。もっと異業種の人なら、自分の関心の範囲を超えてそこから思いがけない本の世界が広がってくるはずだ。
(引用元:東洋経済ONLINE|経済界きっての読書家が教える「本の選び方」)
自分が尊敬する方がある本を参考にしているということは、その一冊は「尊敬する彼らを形作った本」といえます。その本からは、憧れの人物の行動や考えの原点が学べることでしょう。また、尊敬する人が読んでいるといわれれば、読むモチベーションも上がりますよね。
著名人のインタビューやブログからおすすめの本を探す
良書を見つける2つ目の方法は、著名な方々の愛読書を探ること。尊敬する著名人がブログやインタビューなどで愛読書を紹介していないか、調べてみましょう。
例えば、ソフトバンクの創業者・孫正義さんは、愛読書として、『竜馬がゆく』(司馬遼太郎著)や『ユダヤの商法』(日本マクドナルド創業者・藤田田著)を紹介しています。
『竜馬がゆく』は、タイトルにもなっている坂本竜馬を主人公とした歴史小説です。孫さんが好きな「志高く」という言葉はここからきているのだそう。
一度しかない人生、世のため人のために、引きちぎれるほど頑張って何か事を成さなくてはならない。志高く生きなければ、と思ったのです。
(引用元:PRESIDENT Online|龍馬に学ぶ「大勝負人生」の流儀 -孫 正義)
また『ユダヤの商法』はそのタイトル通り、ユダヤ人の考え方や商売の方法について紹介している本です。孫さんはこの本に感動して藤田さんと面会し、そしてコンピューターに関することで起業をすることに決めたのだそう。
このように、尊敬する著名人や気になる経営者などの愛読書を探してみてください。著名な方々が公に紹介する本なら、読んで間違いはないでしょう。きっと興味をひかれる本が見つかるはずです。
外れをひかないために、書店に足を運ぶ
良書を探す3つ目の方法は、書店に足を運ぶこと。
最近はなんでもネットで揃えられる時代です。本も例外ではありません。そのため、Amazon等の販売サイトで本の評価を見て、そのまま本を購入する方も多いのではないでしょうか。しかし、読書に関する著作を多く持つ行動読書コンサルタントの大岩俊之さんはご自身のブログで、実際に書店へ足を運んだ方が良書を見つけやすいと述べています。理由は、ネットで本を買う場合、本の中身を確認することができないからなのだそう。
ネット書店の残念なところは、自分の目で本の中身を確かめることができないということです。 あくまでも、他の人が決めた評価に、頼るしかないのです。
(引用元:大岩俊之オフィシャルブログ|良書を見つけるには、参考文献をたどる)
ネットで本を買う場合、良書かどうか、自分に合う本かどうかを判断する基準は、本の紹介文とサイトに書き込まれた本のレビューのみになります。当たり前ですが、ネットのレビューは、そのレビューを書きこんだ人個人の考えであって、私たちの知識や興味とは関係がありません。ですから、レビューだけを参考にして本を買ってしまうと、期待外れな結果に終わる可能性が高くなります。自分が思っていた本とは違ったせいで途中で読むのを止めてしまうようでは、良書も何もありませんよね。ネットの評価を当てにして本を購入すると、良書に出会いづらくなってしまうというわけなのです。
したがって、良書に出会うためには、実際に書店へ足を運び、本の内容を確認してから本を購入するとよいでしょう。本の内容を確認するときは、目次を確認すると簡単に本の流れを確認できますよ。
ペンを持って本を読もう
さて、良書の見つけ方については分かりました。しかし、いくら良書を読んだとしても、内容をすぐに忘れてしまっては意味がありません。どのようにすれば、簡単に本の内容を覚えられるのでしょうか?
私たちが効率よく物事を覚えるためには、アウトプットが重要だと言われています。(参考:STUDY HACKER|脳はアウトプットで記憶する! ひとりでできる『アウトプット勉強法』)したがって、読んだ本の感想や自分の理解を、実際に書き出してみるとよいでしょう。その際、別にノートを用意してもよいですが、本の余白にメモを取ってゆくと、いちいちノートと本のページを対応させる必要がなく、おすすめです。
実際、ビル・ゲイツさんは、本を読みながら余白に考えを書き込むといいます。
新たな知識とすでに持っている知識がちゃんと結びつけられているかどうかね。 余白にメモを取ることはコンテンツについて熟考していることを確かにしてくれるんだ。
(引用元:U-NOTE|【書き起こし】Microsoft創業者ビル・ゲイツの読書方法。“成功者”による読書の極意!)
本の余白が少なかったり、本を汚すのが嫌な場合は、付箋を利用するとよいでしょう。
*** 上でも紹介した資生堂名誉会長の福原さんは、「良書に出会えば何者にでもなれる」と述べます。 私たちがなりたい自分になるためにも、良書を探し、読書してみてはいかがでしょうか。
(参考) リーディング&カンパニー|ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍「でも、有名になりたくて、仕方がないミーハー著者の本を読んでも何も変わらない。」 東洋経済ONLINE|経済界きっての読書家が教える「本の選び方」 U-NOTE|【書き起こし】Microsoft創業者ビル・ゲイツの読書方法。“成功者”による読書の極意! 大岩俊之オフィシャルブログ|良書を見つけるには、参考文献をたどる STUDY HACKER|脳はアウトプットで記憶する! ひとりでできる『アウトプット勉強法』 BOOK-OFF Onlineコラム|世界的に有名な経営者の習慣は「読書」!3人の経営者たちの愛読書とは? PRESIDENT Online|龍馬に学ぶ「大勝負人生」の流儀 -孫 正義 PRESIDENT Online|柳井正VS孫正義 特別対談「起業は50代からがいい!」(1)