いつまでも目標達成できない人が知らない「20%の法則」。最小の労力で最大の成果を生む方法とは?

「自分の理想と現状にギャップがある」 「どうしたら、目標を現実のものにできるのだろう」

そんな悩みを抱えていませんか? 目標を達成できない原因は、「正しいステップを踏めていないから」かもしれません。目標を達成するには、踏むべきステップがあります。しかし、このステップ自体を誰かから教わることはそうそうありません。だから「何をやっても、なりたい自分になれない」と感じてしまうのです。ならば、そのステップをしっかりと押さえたいもの。

今回は、そんな目標達成に必要なステップをご紹介いたします。

「20%の労力」で目標を達成する

試験に合格したい、野球でボールをうまく投げられるようになりたい、プレゼンテーションがうまくなりたい。こういった「目標」を達成するためには、必要なステップがあります。それは、「目標設定」「計画」「実行」の3ステップ。そして、そのそれぞれの段階で注意すべき「20%のことを頭に入れておけば、「正しいステップでの目標達成」が可能になります。

「20%のこと」とはどういうことなのか、少し詳しく説明しましょう。

ビジネスで効率よく成果を出すためのノウハウがまとめられた本である『成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール』によると、成果をあげるために注意すべきポイントは、全体の20%にすぎないのだそう。

すばらしい成果をあげたいなら、最大の価値を生む20パーセントに集中して取り組むべきだ

(引用元:ダグ・レモフ著,エリカ・ウールウェイ著,ケイティ・イェッツイ著,依田卓巳訳(2013),『成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール』, 日本経済新聞出版社.)

たとえば、出版業界の話題として「本の表紙を変えるだけで売り上げが倍増した」といったケースをよく聞きますよね。これは、客はまず表紙を見て、その本を手に取るかどうか決めているから。つまり、出版において「表紙」は、成果につながる20%の部分だと言えます。

また、企業にもたらす利益のうち80%は、20%の顧客によって生み出されているという話も聞くでしょう。利益につながらない80%の顧客に莫大な労力を割くよりも、20%の顧客に注力したほうが、成果につながりやすいのです。

このように、「労力と成果の非対称性」に注意を向けることで、より少ない労力で大きな成果をあげることができます。このことは、目標達成に必要なプロセスのそれぞれの段階にも当てはめることができます。成果につながる20%の重要事項に注目して、より効率よく目標を達成していきましょう!

目標設定

目標達成のために最初に決めるべきことは、いつまでに」「どんな状態を」目指すのか。目標は具体的な数値で、具体的な期限とともに設定します。そして、目標は中途半端なものではなく、自分がその状態に達していると想像して心からワクワクできるような目標を掲げましょう。今回は例として、「1年以内に副業で月に3万円稼ぐこと」を目標に設定します。

目標設定ができたら、その目標を達成するために必要な20%のことは何なのかを探ります。そのためには、目標達成までの道筋を具体的にイメージすることが必要。そこで、すでにその目標を達成している人10人に話を聞きましょう。10人のうち大多数が共通してくれるアドバイスがあれば、それがその分野のカギ、すなわち、目標達成に近づく20%の重要事項です。

たとえば、「副業で稼ぐにはスキマ時間を有効活用するのが大事だ」と全員に言われたら、「スキマ時間の有効活用」がその20%の大切なことに当たると判断できます。その要素を見極めることができたら、「スキマ時間を努力に捧げることができるのか」と自問自答してください。それでも目標を達成したいと思えたら計画を立てる段階に移ります。

多くの人からアドバイスを受けると、ただ文章として残しただけでは記憶に残りにくいですよね。そこでおすすめなのが、Excelファイルを用意して、箇条書きにして残しておくこと。

アドバイスを聞く人数が、10人を超えさらに多くなってくると、どんなアドバイスが多かったのかわからなくなってきてしまいます。そんなときは、Excelの検索機能を使うと便利。「スキマ時間」と書いてあるセルの数を検索すると、スキマ時間についてアドバイスをもらった回数が容易に把握できます。これなら、100人にアドバイスをもらったとしても、一瞬で「多かったアドバイス」がわかります。このアドバイスが、「アドバイス全体のうち20%のエッセンス」となるのです。

計画

目標を設定し、20%の重要事項を見極めたら、目標を達成するための計画を立てましょう。

計画を立てる際は、習慣に働きかけるのが有効です。習慣とは、毎日特定の時間に特定の行動をし続けること。そうした日々の習慣の中に、目標達成につながるアクションを入れ込むのです。この習慣の変化こそが、成果を出すための20%の重要事項

たとえば、毎日必ず通勤時間には副業に関わる勉強をすると決めてはいかがでしょう。マーケティングやブログ作成など、自分の必要とする分野の参考書を読むのです。Kindle書籍ならかばんも重たくならないのでラクでいいですね。すると、毎日の積み重ねでどんどん勉強時間を確保することができます。

習慣に働きかけるメリットは、継続することでだんだんと苦でなくなること。小さいころからずっと歯を磨いてきた私たちは、今では歯磨きを面倒くさいと思いませんね。それと同じように、目標達成のための取り組みも、習慣にすれば余計な労力を必要とすることなく楽に継続することができるのです。

実行

目標を設定し、計画を立てたら、いざ実行に移ります。

実行の際に一番難しいのは、「計画通りに実行すること」ですね。どうしても、「今日は面倒くさい」「明日でもいいかな」と思ってしまうもの。そんなときに心がけるべきことは、以下の言葉です。

私は今日が人生の最後の日だと思って生きよう。

(引用元:オグ・マンディーノ著,山川紘矢訳,山川亜希子訳(2014),『世界最強の商人』,KADOKAWA/角川書店.)

これは、世界中の多くの経営者が愛読すると言われる成功の秘訣を説いた書籍『世界最強の商人』に書かれたひとこと。今日が人生最後の日だと思って生きるこれだけで、今日のうちになるべく大きな成果を挙げようとするモチベーションがわきます。このひとことを唱えるという心がけが、実行段階の20%の重要事項です。「やっぱり明日にしよう」「今はどうでもいいや」と思うことなく、今に全力を傾けることができるようになるでしょう。

「ブログを書こうと思ってたけど、サーバーの登録手続きが面倒くさいから明日からやろう」「アプリを作ろうと思ってたけど、仕事が落ち着いてからにしよう」そんな言葉を繰り返していくうちに、時間は無慈悲にすぎていきます。「今日しかない。もう一歩だけ踏みだそう」と思い続ければ、どんなに大きな目標も達成することができるのです。

*** 目標達成に必要な行動は、「目標設定」「計画」「実行」の3ステップ。それぞれの段階に、20%の大事なポイントがあります。これを意識すれば、「目標を達成できない」という悩みは過去のものになるはず。この方法は、副業でなくても、資格試験の勉強、趣味における目標など、さまざまな目標に応用することができます。ぜひ、ご自分の目標を達成するために使ってみてください。

(参考) オグ・マンディーノ著,山川紘矢訳,山川亜希子訳(2014),『世界最強の商人』,KADOKAWA/角川書店. ナポレオン・ヒル著,田中孝顕訳(1999),『思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき』,きこ書房. ブライアン・トレーシー著, 片山奈緒美訳(2002),『フォーカル・ポイント―仕事の「その一点」に気づく人、気づかない人』,主婦の友社. ダグ・レモフ著,エリカ・ウールウェイ著,ケイティ・イェッツイ著,依田卓巳訳(2013),『成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール』, 日本経済新聞出版社.

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