可能性を絞らない! 両立で見える、新しい働き方。

Young business people working at office on new project

今、やりたいことが2つあって悩んでいる人、やりたいこととやらなければいけないことの間で悩んでいる人、どちらか1つに決めるべきだと、思い込んでしまっていませんか? 可能性を狭めないことも、両立をすることも、不可能なことじゃないんです。

badge_columns_1001711可能性があるうちに選択肢を狭めない

インターネットで個人と仕事をつなぐクラウドソーシングサービスを牽引するクラウドワークス。このクラウドワークスを起業したのが吉田浩一郎さんです。 吉田さんは中学から地元の進学校へ進学し、そこで成績が下がり、勉強以外で居場所を探そうと、様々な趣味に熱中していきます。その中で行き着いたのが演劇でした。 大学進学はせず上京して役者になることを決めてお父さんに伝えた時、それまで勉強をしなくても怒ることの無かったお父さんがこう言ったと言います。

「人間は生きていると可能性が勝手に目減りしていく。生きるうえでの選択肢も勝手に狭まっていく。だから、あえて自分から選択肢を狭めるようなことはするな。大学だけは行け。卒業後は自由にしていい」

[引用元:産経ニュース|【父の教え】クラウドワークス社長・吉田浩一郎さん 自分で選択肢を狭めるな] この言葉を受けて、吉田さんは大学へ進学。その後パイオニアをはじめとする様々な企業で活躍しました。独立後はアジアを中心に海外へ事業を展開し、日本と海外を行き来するなかで

「インターネットを活用した時間と場所にこだわらない働き方」

[引用元:Crowd Works|役員紹介] という発想を得て、クラウドワークスを設立することとなったのです。吉田さんは、

「もし、役者の道のみを選択していたら可能性が狭まり、今のように経営者にはなっていなかった」

[引用元:産経ニュース|【父の教え】クラウドワークス社長・吉田浩一郎さん 自分で選択肢を狭めるな]

と振り返ります。

多くの選択肢が残されている時は、それだけまだ自分の可能性がある時ということ。 その時には狭い選択肢でなく、さらに選択肢を広げてくれるような道に進むのが良いのかもしれません。

badge_columns_1001711「扉が開けられるうちに、開けたい扉をみんな開けてみる」

シンガー・ソングライターのmiwaさんは、高校在学中にメジャーデビューが決定し、高校3年生の冬にはそのための曲を製作しながらも、受験勉強をつづけ、慶應義塾大学に入学、大学1年生の時にメジャーデビューしたという経歴の持ち主です。 そんなmiwaさんも、15歳の時にギターを始めて以来、シンガー・ソングライターへの夢と大学受験との両立に関して、多くの葛藤を抱えていたと言います。どちらかに決めなければどちらも中途半端になるのではないか、でもどちらかに決めてしまったら気持ちに無理が生じてしまうのではないか……。そう悩んでいた時に、miwaさんの背中を押してくれたのが、恩師の先生の言葉でした。

「学校の先生から『あなたたちの目の前にはたくさんの可能性の扉があってそれは開こうとすれば開くけど自分から開けていかないと、いつか開かなくなってしまう扉もある』と言われた。私は両方の可能性を捨てずに頑張ろうと思った」

[引用元:ORICON STYLE|miwa、夢をかなえる秘けつは「周りの人への感謝」] やりたいことの両立に悩む人もいるかもしれませんが、両立は、本人の意思さえあれば、頑張ることができるんです。

business woman working on computer at office

badge_columns_1001711「自分矯正ギプス」をつけてみる。

ブライダルマガジンの代表とも言える『ゼクシィ』の統括編集長伊藤綾さんは、大ヒット企画を連発しゼクシィ編集部を引っ張っていくバリバリのキャリアウーマンであると同時に、残業をほとんどせず、双子のお子さんを育てる、お母さんでもあります。 そんな伊藤さんも、ゼクシィに入った当初は残業は当たり前、会社を出るのは夜10時を回る、という生活をしていました。しかし、子どもができてからは、生活を変えるようにしたと言います。 復帰直後は、3時頃に帰宅し、その後、子育てが落ち着いてからは定時出社を心がけるようにしました。それを決めた時にはやはり不安もあったそうです。 これまでの自分が仕事してきた量と明らかに釣り合わない仕事量で、パフォーマンスを下げない仕事は可能なのか……。悩みながらも、伊藤さんはある決断をします。

ほぼ5時に帰ると先に決めてしまって、逆にそれを実現するための方法を考える。無理だと思わず『自分矯正ギプス』をつけるのです

[引用元:東洋経済ONLINE|巨艦「ゼクシィ」を率いる"変集長"の素顔「変人」がわんさか増える社内、どう作る?]

そして発見したのが、そのほうが会社にずっといる時よりも、いろんな視点を持てるようになり、それを仕事に還元することができ、飛躍につながるということ。 最初からどちらかにしぼるのではなく、どちらもできるバランスの取り方を模索し、その型に自分をはめこんでみる。そうすることによって、やってみる前には無理に思えた仕事と育児の両立が可能になったのです。

可能性があるうちは、自分でしぼってしまうのではなく、可能性をさらに広げる方へ動いてみるか、両立を考えてみる。それによって得るものは、初めに絞ってしまった時よりも、多いかもしれません。 今悩んでいる人はぜひ、「自分矯正ギプス」を身に着けて、自分のなりたい自分になれる両立バランスを探してみてくださいね。

引用・参考サイト 産経ニュース|【父の教え】クラウドワークス社長・吉田浩一郎さん 自分で選択肢を狭めるな Crowd Works|役員紹介 PRESIDENTOnline|元演劇青年がつくる2020年の働き方【1】 -対談:クラウドワークス社長 吉田浩一郎×田原総一朗 ORICON STYLE|miwa、夢をかなえる秘けつは「周りの人への感謝」 wikipedia|miwa 日経デュアル|「定時帰りを目指す編集長」ゼクシィ・伊藤綾さん 生活者だからこその発想がある――。 専業主婦から編集長へ


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。

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