夢を現実化できる「ウィッシュリスト」とは? 手帳に “100の目標” を書くと人生が捗るワケ。

ウィッシュリストとは、夢や願いをどんどん書き連ねてリスト化したもの。皆さんの日々の活動をより意義深いものにしてくれますよ。今回は、手帳やアプリで「ウィッシュリスト」を作る方法をご紹介します。

ウィッシュリストとは

ウィッシュリストとは何か、まずは明らかにしましょう。いわゆる「ウィッシュリスト」には、大きく2つの意味があります。ひとつは、欲しいもの・買いたいものをリスト化したもの。通販サイトに実装されていることが多い機能です。このリストをインターネット上で公開し、友人やファンからプレゼントを募るなどの使い方があります。

この記事で扱うのは、もうひとつのウィッシュリスト。こちらのウィッシュリストとは、自分の持つ「願い(wish)」を箇条書きにしたものです。「夢リスト」「やりたいことリスト」などと呼ばれることもあります。

この意味でのウィッシュリストが広まったきっかけのひとつは、2016年に出版された『杉山愛の“ウィッシュリスト100”願いを叶える、笑顔になる方法』(講談社)。著者である元テニスプレイヤーの杉山愛氏は「自分と向き合うため」にウィッシュリストを書きはじめ、そのおかげで「自分が本当にやりたいことや理想のライフスタイルが明確になった」そうです。

ウィッシュリストとは01

ウィッシュリストを作るメリット

ウィッシュリストを作るメリットとしては、杉山氏の言ったとおり、漠然としたイメージを具体的な言葉に落とし込むことで、「自分の本当の望み」を明確にできる点が挙げられます。そして、文字にした夢や目標を何度も見返せば、その実現に近づきやすくなるのです。ハーバード大学で行われた以下の調査からも、やりたいことを文字として書き出すことの重要性が分かります。

ある教授が、目標の有無について学生に質問をしたところ、学生の84%は目標を持っておらず、13%は目標を持っているが紙には書いておらず、3%は目標を持ち紙に書いている、という結果が得られました。10年後その教授は、目標の有無について質問をしたのと同じ元学生たちに対し、全員の年収を調査しました。すると、当時目標を持っていた13%の元学生は、目標のなかった84%の元学生の約2倍もの平均年収があり、目標を紙に書いていた3%の元学生は、残り97%の元学生たちの10倍にも及ぶ平均年収があることが分かったのです。

(太字による強調は編集部が施した) (引用元:StudyHacker|今年こそ「いつか」の夢を実現する。夢をつかむために始めたい、3つのこと。

また、ウィッシュリストは「リスト」というだけあり、夢や目標をひとつふたつ書くのではなく、50個や60個、あるいは100個も書き出していくもの。「できるだけたくさん挙げよう」と思うことで、大人になってから忘れてしまっていた昔の夢や、無視していたちょっとした願望をもはっきりと認識することができます。ウィッシュリストを作成する過程で、自分の本当の願いに気づくことが可能になるのです。

ウィッシュリストとは02

ウィッシュリストの書き方

ウィッシュリストの書き方は簡単です。まず、紙の手帳でもPCのアプリケーションでもよいので、書くものを用意しましょう。そして、絶対に実現させたい目標、前からやってみたかった楽しそうなアクティビティ、今思いついたことなど、大小問わず何でも書き出していってください。まずは100個を目標にしましょう。このとき、以下の点に留意してください。

  • 恥ずかしがらない。
  • 遠慮しない。
  • 実現の可能性は考慮しない。
  • どんな小さなことでも書く。
  • ほかの願いとの重複や矛盾は気にしない。
  • 抽象的な表現でも構わない。

ウィッシュリストを作る目的のひとつは、自分が無意識に抱いていたり忘れていたりした「本当の願い」に気づくことです。あまり難しく考えすぎず、どんどん書いていきましょう。以下は一例です。

  1. 博士号を取得する。
  2. 郊外に一軒家を買う。
  3. 猫を飼う。
  4. 体重を48kgに落とす。
  5. 家族でヨーロッパに旅行する。
  6. ベルリン・フィルの演奏をベルリンで聴く。
  7. カズオ・イシグロの小説を読む。
  8. ハウステンボスに行く。
  9. 岩盤浴に行く。
  10. 秩父を観光する。 ...

長い期間をかけて真剣に取り組むことでも、大金が必要な買い物でも、その日すぐにできそうなことでもよいのです。ウィッシュリストには何でも書いていきましょう。

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手帳にウィッシュリストを書こう

ここからは、ウィッシュリストの作り方をツール別にご説明します。まず、アナログで分かりやすいのが、手帳を使ったウィッシュリスト。スマートフォンが普及した現在でも、気に入ったデザインの手帳を持ち歩いている人は多いのではないでしょうか? 常に携帯でき、適度な書き込みスペースのある手帳は、ウィッシュリストを作るのに最適です。特に重要な目標は手帳の1ページ目に大書したり、特定の時期に達成したい目標をマンスリーページに書いたりすることもできます。

手帳でウィッシュリストを作るメリット

  • 常に持ち歩ける。
  • 読み返す機会が多い。
  • 長いスパンが必要な目標を、月別・日別の目標に落とし込んで書き込める。

ウィッシュリストとは04

アプリでウィッシュリストを管理しよう

スマートフォンのアプリケーションでウィッシュリストを作る方法は、紙の手帳を使う習慣がないという人におすすめ。入力に慣れている人なら、紙に書くよりも速く文字が打てます。それに、順番の入れ替えがしやすい、ほかのユーザーとリストを共有できるなど、アプリケーションならではのメリットもあるのです。

アプリケーションでウィッシュリストを作るメリット

  • 常に持ち歩ける。
  • 項目を並び替えられる。
  • 家族や友人と共有できる。

ウィッシュリストを作るのに便利なアプリケーションをご紹介します。

WantToDo」(Android)

グリーンを基調としたデザインが目に心地よい、リラックスしながら使えるデザインです。シンプルに夢のリストを作るだけでもよいのですが、項目別にさらに7つのスモール・ステップを設定することができます。たとえば「ハウステンボスに行く」という目標にスモール・ステップを設定するなら、「長崎県もしくはハウステンボスの旅行ガイドを1冊買って通読する」「現地で体験したいことに何日間必要か考える」「いつ、誰と行くか決める」「ツアーおよび航空券の値段を調べる」などが考えられますね。これらのステップをひとつずつこなしていくと最後には夢が叶っているというわけです。

Lioli」(iOS)

オレンジを基調とした、エネルギッシュなデザイン。それぞれの目標に対し、「作成日」と「達成予定日」を設定することができます。たとえば「会社を立ち上げる」といった大きな夢について「3年後までに達成する」などと設定すれば、実現を意識して行動できそうですね。また、「〇〇に行く」という目標に対しては、目的地の名前と地図上の位置を登録することができます。現在地から憧れの場所までのルートを眺めていると、なんだか本当に行けそうな気がしてきませんか?

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ウィッシュリスト用のノートを作ろう

ノート作りが好きという人には、ウィッシュリスト専用のノートを作るという方法もおすすめです。手帳と違い、ノート全体を夢の実現のために使えるというメリットがあります。大切に使えるように綺麗なデザインのものを選ぶのもよいですし、気楽に書き込めるようにシンプルな普通のノートを用意するのでもよいですね。

専用ノートでウィッシュリストを作るメリット

  • 紙面を自由にデザインできる。
  • 夢・目標の実現に関する情報をたくさん書き込める。
  • 夢・目標に関する情報をまとめて振り返りやすい。

ウィッシュリスト専用ノートをどう作るかは人それぞれですが、たとえば最初の数ページに100個のリストを書き出し、残った紙面を1~2ページずつ、それぞれの目標に割り振るのはどうでしょうか。ノートのページ数にもよりますが、ページのいちばん上に夢や目標を書き、当該ページには夢に関して思いついたアイディアや調べた情報をどんどんメモしていくのです。こうすれば、夢の実現までどれくらい進んでいるか一目で把握できますし、夢に関することが詰まったノートをペラペラとめくっていくだけでも楽しい気持ちになれます。

ノートを綺麗にまとめるのが大好きな人には「バレットジャーナル」でウィッシュリストを作るのもおすすめです。バレットジャーナルとは、無地や方眼のノートに自分で線を引いたり数字を書いたりして、オリジナルの手帳にしたもの。夢や、それを実現する方法を書き込むのに最適なレイアウトを自分で作ってみてはいかがですか? バレットジャーナルについて、詳しくはStudyHackerのコラム「今は手帳もカスタマイズする時代。世界中で話題の『バレットジャーナル』を作ってみた」をご参照ください。

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ウィッシュリストを作ることで、自分の好きなものは何か、何のために仕事や勉強を頑張っているのかをあらためて思い出せるはず。簡単にできるので、今夜あたり取り組んでみてはいかがでしょうか。

(参考)
StudyHacker|今年こそ「いつか」の夢を実現する。夢をつかむために始めたい、3つのこと。
StudyHacker|夢を見つけよう、願いを叶えよう。“なりたい自分” へ導いてくれる「人生の100のリスト」
StudyHacker|紙の手帳も悪くない? まだまだ残る、アナログ手帳のアドバンテージ
StudyHacker|自分の人生をプロデュースする。手帳を使い倒す5つの方法。
StudyHacker|今は手帳もカスタマイズする時代。世界中で話題の「バレットジャーナル」を作ってみた
ウーマンエキサイト|杉山愛も実践! 「ウィッシュリスト」で本当の自分に気づく、願いを叶える
Google Play|WantToDoーやりたいこと、目標を管理、達成
App Store|Lioli あなたがやりたいことリスト

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