「いるだけでチームの雰囲気がよくなる人」の3つの特徴。あなたは当てはまる?

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この人がいるだけで職場がなごんだり、気軽に意見や冗談が言えたりする――そんなふうにチームの雰囲気をよくしてくれる人は、貴重な存在ですよね。「できれば、自分もそうでありたい」と願っている人も多いはず。

今回の記事では、いるだけでチームの雰囲気がよくなる人の3つの特徴と、その備え方についてお伝えします。ぜひ、みなさんも参考にしてみてくださいね。

「チームの雰囲気をよくする」ことがなぜそんなに大事なの?

いつも朗らかな人と仕事をすると、自然と前向きな気持ちになる。一方で、朝から上司の機嫌が悪いと職場全体に緊張が走ることも――このように、私たちは周囲の感情の影響を受けやすいもの。心理学ではこれを「情動伝染」と呼びます。

情動伝染の鍵を握るのは、共感細胞とも呼ばれる「ミラーニューロン」。ミラーニューロンは、他者の真似をするよう脳に働きかけます。たとえば、仲間のひとりが笑顔だと自分も優しい気持ちになるように、いるだけでチームの雰囲気がよくなる人は、周りに「楽しい」「心地よい」などポジティブな感情をうつし、チームのモチベーションによい影響を与えているのです。

また、ポジティブな情動伝染は、チームの生産性を高めることにも寄与しています。

株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長である小室淑恵氏は、組織を成功に導くには、成果に向かって気持ちよく助け合える「人間関係の質」を高めることが重要だと言います。その根拠が、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」です。このモデルでは、「結果の質」に着手するよりも、チーム内の信頼といった「関係の質」に着手することで、成果を生み出しやすくなると示されています。

たとえば、チームの人間関係がよくなると、お互いを尊重し合えるようになり、「この人たちといい仕事がしたい」「チームに貢献できるような働き方をしたい」と、前向きな気持ちになりますよね。このように「思考の質」が高まると、仕事に意欲的にチャレンジするようになり、「行動の質」も変化していきます。その結果、生産性が上がり、「結果の質」も向上。成果が出ることでチーム内の信頼関係は強固になり、それが「関係の質」にまたつながる――そんな好循環を生み出すことができるのだそう。

いるだけで雰囲気をよくするような人は、よりよい人間関係だけでなく高い生産性をもたらすことでチームに貢献している、重要な存在なのですね。

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では、いるだけでチームの雰囲気がよくなる人にはどんな特徴があり、自分もそうなるためにはどんなことを心がければいいのでしょう。以下で解説していきます。

特徴1.「共感力」がある

チームの雰囲気をよくする人は、誰とでも分け隔てなくコミュニケーションをとっていて、人間関係に垣根をつくらないもの。その秘訣は共感力です。株式会社アンド・クリエイト代表取締役社長で人材育成コンサルタントの清水久三子氏によると、世代が違うなどして共通の前提をもたない人とうまくコミュニケーションをとるには、共感力が必要なのだそう。

清水氏が考える共感力とは、相手に『この人だったら私のことをわかってくれる』と思われる力。こちらが一方的に「自分は相手のことを理解している」と思っても、相手がそう感じていなければ、それは共感力とは言えません。

清水氏は、共感力をもつためには次の3つの力を磨くべきだと言います。

  1. 相手の気持ちを受けとめる(傾聴力)
  2. 相手の真意や事実を確かめる(検証力)
  3. 相手をほめ称える(賞賛力)

なかでも特に大切なのは、受容と共感からなる「傾聴力」と、理由や動機を確認する「検証力」だそう。具体例で見ていきましょう。

後輩:「企画のアイデアを考えるのは楽しいですが、自分の案が通らなくて自信喪失しています。よく考えて提出しても、上司から『もっと考えなさい』と言われてしまって……」

自分:「自分の案が通らないと、落ち込むよね(共感)。アイデアは、よく考えたんだね(受容)。どんな案を提出したの? 上司からほかに言われたこと教えてくれる?(検証の質問)

このように、いったん受けとめることで相手を理解しようとする姿勢が「この人だったらわかってくれる」と相手に感じさせることにつながるのです。

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特徴2.「伝える力」がある

会議やミーティングでの話し合い、部下へのフィードバック……こうした場面において、いるだけでチームの雰囲気をよくするような人は、上手に自分の意見を伝えています。相手の価値観を否定せず、他人を優先することもない、適切な自己表現力が彼らには備わっているのです。

「アサーション」という技法をご存じでしょうか。日本カウンセリング学会理事の平木典子氏によると、アサーションとは、自分も相手も大切にする「自他尊重の自己表現」。お互いの価値観を肯定し合える、快いコミュニケーション方法です。

そのテクニックのひとつ、I(アイ)メッセージをご紹介しましょう。これは、主語を “私” にして要望を伝えること。コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀氏は、人に気持ちよく動いてもらうためには、主語を “あなた” に置く「YOUメッセージ」よりも、「Iメッセージ」を使うほうが効果的だと述べています。

以下の表現をご覧ください。

A:(あなたは)書類作成はあとに回して、早く顧客先に連絡しなさい。

B:顧客先の対応を優先してくれると、(私は)助かるよ。

Aの「YOUメッセージ」は、ストレートに命令している印象を与えます。対照的に、Bの「Iメッセージ」は、自分の感情を述べただけ。行動を強要することもなく、相手の選択権も残されています。松橋氏いわく、人はコントロールされるのを嫌うため、「Iメッセージ」で話しかけられるほうが「自ら動こう」という気持ちが働きやすいのだとか。

よい雰囲気のなかで相手に気持ちよく動いてもらいたいとき、「Iメッセージ」を意識して使ってみてはいかがでしょうか。

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特徴3.「雑談力」がある

仲間と積極的に関わっていくためには、普段の何気ない会話から相手を理解することも大切です。親しみを感じさせる人は、オフィスでの雑談をうまく活用しています

カナダのウィンザー大学が行なった2015年の研究によると、雑談をする人ほど周囲からの好感度が高く、その人に対する能力の評価も高いことが判明しています。それゆえ、人からの助けも得やすかったのだとか。雑談の影響力は見過ごせませんね。

雑談力を高めるには、話題の軸を相手に向けることを意識してみましょう。『雑談の一流、二流、三流』の著者である桐生稔氏は、次のように述べています。

人間が一番興味を持っているのは『自分』です。自分のことを一番意識しているし、自分のことが一番話しやすいし、むしろ話したいと思っている。一流の雑談力を持つ人はそこを理解しているので、会話の主題を相手にして、相手が話しやすいテーマを設定します

(引用元:まいにちdoda|【一流の雑談力】「雑談は"話す”ことが重要ではない」ビジネスシーンにおける話の広げ方&盛り上げ方

たとえば、「今日は天気がいいですね」と、ただ話を振るのではなく、「今日は天気がいいですね。気温も昨日より7度も上がるそうですよ。〇〇さんは、花粉症とか平気ですか?と話題を相手に向けるだけで、相手は話がしやすくなります。

また、ということは」「そうすると」「ちなみにというフレーズで話題を引き出していくのも有効。たとえば、相手の趣味が映画観賞と知ったときは「ということは、オフは映画を観ることが多いのですか?」「そうすると、名作には詳しいのですか?」「ちなみに、よく観るジャンルは何ですか?」など、接続詞を使って質問をすると、話がぐっと展開しやすくなります。

「この人とは気持ちよく話せるな」と思われる人になるために、会話の仕方に気を配ってみましょう。

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みなさんには当てはまる項目がありましたでしょうか。
今回の記事を参考に、自分も周りも気持ちよく働けるチームを築いてみてくださいね。

(参考)
医療法人社団 平成医会|感情の伝染とメンタルヘルス
DIAMOND online|「結果を出せ」と部下に迫るマネジャーが、結局「結果」が出せない理由
東洋経済オンライン|「そうじゃなくて…」と反論される人の"盲点"
公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会|第1回 自分も相手も大切にする、自他尊重の自己表現「アサーション」
リクナビNEXTジャーナル|人を動かしたいなら、「アイメッセージ」を使いこなせ
Mentalist DaiGo Official Blog|能力と好感度を高めるインフォーマルコミュニケーションとは?
まいにちdoda|【一流の雑談力】「雑談は"話す”ことが重要ではない」ビジネスシーンにおける話の広げ方&盛り上げ方

【ライタープロフィール】
青野透子
大学では経営学を専攻。科学的に効果のあるメンタル管理方法への理解が深く、マインドセット・対人関係についての執筆が得意。科学(脳科学・心理学)に基づいた勉強法への関心も強く、執筆を通して得たノウハウをもとに、勉強の習慣化に成功している。

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