うまくいく人の習慣「目標を紙に書く」――大谷翔平選手もサブウェイ創業者もやっていた!

“うまくいく人” になりたいなら「目標を言葉で書く」べき理由01

「頑張ってもうまくいかない人」と「目標をどんどん達成していく人」――いったい、両者にはどんな違いがあるのでしょう?

成功を導く習慣のひとつとして今回注目するのは、「目標を紙に書く」という習慣

実際に目標を書いて成功をつかんだ人々のストーリーをご紹介します。おすすめの方法もお伝えしますので、ぜひ取り入れて ”うまくいく人” に一歩近づきましょう!

あの成功者は目標を紙に書いていた

大谷翔平選手

目標を紙に書いていた成功者としてまずご紹介したいのが、プロ野球の大谷翔平選手。日本人ではイチロー氏以来2人めとなる、全米野球記者協会による最優秀選手(MVP)に選出されるなど、数々の快挙を成し遂げ続けている大谷選手ですが、もちろん最初から成功者だったわけではありません。

彼の成功の原点とも言えるのが、高校在学中、野球部の佐々木洋監督に指導を受けてつくった「目標達成シート」

ビジネスで使われることがある「マンダラチャート」に類似したもので、下図のように “3×3=9マスのまとまり” を9個用意し、各マスにキーワードを書き込んでいくというものです。

“うまくいく人” になりたいなら「目標を言葉で書く」べき理由02

“中心の9マス” の中央マス(上の画像の黄色いマス)には「達成したい大きな目標」を記入し、それを囲う8つのマス(水色のマス)には「その目標を達成するのに必要な要素」を書き入れます。

8マスに書いた内容は、“中心の9マス” を囲っている、8個の “外側の9マス” の各中心マス(水色のマス)に転記。それぞれの周囲のマス(白いマス)には、各要素を手に入れるために「日々できること」を書き出していきます。

大谷選手はこの目標達成シートの中心に、「プロ野球の8球団からドラフト1位で指名される」という目標を書き入れ、体力づくりや技術向上などに日々取り組んだそうです。

大谷選手は高校3年生の時点でメジャーリーグへの挑戦を明言しており、多くの球団が指名を避けたという事情から、実際に1位指名したのは1球団のみでした。とはいえ、いまの活躍は、紙に書いたひとつの目標から始まったと言っていいはずです。

“うまくいく人” になりたいなら「目標を言葉で書く」べきX個の理由03

フレッド・デルーカ氏

次にご紹介するのは、ファストフードチェーン店の「サブウェイ」を創業したフレッド・デルーカ氏

1965年に最初のサンドイッチ店を創業して以来、少しずつ店舗を拡大してきたデルーカ氏は、「2001年までに10,000店達成」という目標を掲げ、その文言を全店舗のナプキンに印刷させたそうです。

誰もが不可能に思うほど大きな目標でしたが、サブウェイはフランチャイズモデルを取り入れて急速に店舗数を拡大。目標を達成しただけでなく、2002年にはマクドナルドを凌駕して世界最大の店舗数を構えるにまで成長したそう。いまもなおサブウェイが世界中で愛され続けていることは、言うまでもありません。

“うまくいく人” になりたいなら「目標を言葉で書く」べき理由04

 

目標を書くと成功につながる理由

大谷選手やデルーカ氏が成功したのは、目標を書いたからというより、能力が優れていたからなのでは……? と思う人もいるかもしれません。ですが、目標を紙に記すことの効果は、実験でも確かめられています。

ドミニカン大学カリフォルニア校の兼任教授ゲイル・マシューズ氏は、アメリカ・ベルギー・イギリス・インド・オーストラリア・日本の多業種から集めた267名を以下の5グループに分け、どのような行動が目標達成にプラスに働くかを調べました。

  • 第1グループ:目標をただ思い浮かべる
  • 第2グループ:目標を書く
  • 第3グループ:目標と行動の約束を書く
  • 第4グループ:友人あてに、目標と行動の約束を書く
  • 第5グループ:友人あてに目標と行動の約束を書き、進捗も報告する

各グループの目標達成率を比べた結果、第1グループと比べて、第2グループは1.2倍、第3グループは1.4倍、第4グループは1.5倍、第5グループは1.8倍だったのです。

また、目標を手書きしたときと、キーボードでタイプしたときの達成率を比べたところ、手書きするだけで42%も上がることがわかったそう。

つまり、目標をただ頭に思い浮かべるだけでなく、紙に手書きし、さらにできれば人に公表することで成果を上げやすくなるということ。

“うまくいく人” になりたいなら「目標を言葉で書く」べき理由05

なぜこのような結果になるかというと、「書く」という動作が、脳幹の網様体賦活系(RAS)にある細胞を刺激するから。そう話すのは心理カウンセラーの中島輝氏です。

RASとは、注意を向けているものを外界からピックアップしてくれる脳のフィルターのようなもの。たとえば、大勢のなかからたったひとりの知り合いを見つけ出せたり、たくさんの商品が並ぶお店のなかで、ずっと探していたものが目に入ったり——そんな一見不思議な現象は、RASというフィルターが「意識しているもの」に注目させてくれるから起こるのです。

目標を手で書くと、脳ではRASが働き、その目標を大切なものとして認識します。目標に関する物事や情報に注意を向けやすくなる結果、目標達成に向けた行動も起こしやすくなるというわけです。

“うまくいく人” になりたいなら「目標を言葉で書く」べき理由06

「うまくいく人」になるための目標の書き方

では、どのように目標を書いたらいいのでしょうか? ここでは、若い頃から自身も目標を書いていたというイギリスの大富豪リチャード・ブランソン氏が紹介する、シンプルな方法をお伝えしましょう。

  1. 「将来叶えたい大きな目標」と「毎日取り組める小さなタスク」のリストをつくる。必ず、ビジネスと同じくらいの分量でプライベートの目標も設定。とにかく、思いつくすべてのアイデアを書く。
    (大きな目標の例)
    会社役員になる、TOEICで満点をとる、書籍を出版する、一軒家を購入する、健康診断でオールAをとる……
    (小さなタスクの例)
    1日10個英単語を暗記する、1日400字は文章を書く、1日1万歩は必ず歩く、毎日朝食を食べる、毎日お弁当をつくる……

  2. 達成したタスクには印をつける。成功を祝って、新しいリストを作成。

  3. 必ず達成度を測定できるようにする。目標に向かって進んでいるかどうかを確認することが大切。
    (例)1日「10個」英単語を暗記する、毎日「1万歩」歩く……

  4. 目標を誰かとシェアする。 モチベーションを高め合うため、そしてもっと楽しむために。

みなさんも、ブランソン氏の方法にしたがって目標を書き出し、まわりの人にシェアしてみてはいかがでしょうか。

***
ブランソン氏は、音楽レーベル、航空会社、鉄道会社、携帯電話会社など、多岐にわたるビジネスを世界中で展開するヴァージン・グループの創設者。自身は失読症を抱え、学生時代は落ちこぼれと考えられていたようですが、いまでは世界有数の億万長者に。そんな彼が語る人生のおもしろさとは「より巨大で実現不可能な目標にチャレンジし、さらにそれを超えていくこと」だそうです。

みなさんも、周囲から「そんなの実現不可能だ!」と思われるような目標を次々に達成してきた成功者たちの共通点「目標を言葉で書く」ことを取り入れて、実現力を手に入れませんか?

(参考)
PRESIDENT Online|「ご飯 夜7杯、朝3杯」大谷翔平が10年前に書いた、81個の"マンダラの約束"
NHK|大谷翔平 満票でMVP 日本選手2人目 イチローさん以来20年ぶり
ロバート・B・チャルディーニ著, 社会行動研究会訳(2014),『影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか』, 誠信書房.
Bloomberg.co.jp|サブウェイ創業者のデルーカ氏死去-67歳、巨大チェーン築く
Wikipedia|Fred DeLuca
堀田秀吾, 木島豪(2022),『科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.
アラン・ピーズ著, バーバラ・ピーズ著, 市中芳江訳(2017),『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』, サンマーク出版.
PRESIDENT WOMAN Online|なぜ目標を紙に書く人は年収が10倍になるのか
Virgin|How to make goals and stick to them
リチャード・ブランソン著, 植山周一郎訳(2003),『ヴァージン―僕は世界を変えていく』, 阪急コミュニケーションズ. 
Inc.|Richard Branson: 19 Inspiring Power Quotes for Success

【ライタープロフィール】
平野ももこ
大学ではフランス文学を専攻し、物語のなかの人の心を中心に研究。出版社を経営していた祖母の影響もあり、純文学、心理学、ビジネス書など幅広く読む大の読書家である。現在は、メンタルケアやカウンセリングを勉強中。バレットジャーナルの実践を通じ、生活改善に成功し続けている。

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