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人生の様々な場面で要求される、文章力。学生なら受験やレポートに就職活動、社会人なら毎日のビジネスメールや資料作成など、文章を書かない日はありません。そんな中、文章力が無く日々悩んでいるという人はいませんか?

書籍やインターネットを探すと、文章力を鍛えるための様々なトレーニング法があることが分かります。しかし、自分に合った方法を見つけるのは難しいもの。手軽に、効率よく文章力をアップさせる方法があったら、実践してみたいですよね。

そこで私がおすすめするのが、天声人語です。今回は、天声人語を活用して文章力を身につける方法をご紹介します。

「天声人語」とは

天声人語とは、言わずと知れた朝日新聞1面のコラム。その歴史は長く、1904年に掲載が始まってから1世紀以上もの長きにわたって掲載され続けているものです。朝日新聞の論説委員が、日々タイムリーな話題を題材に執筆しています。

2012年に放映されたテレビCMの、「『LOVE』と『LIKE』はどう違うのか。」というキャッチコピーが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。「天声人語の1文目」というタイトルのCMで、天声人語の内容が、硬くて難しい時事問題にとどまらないことを表しています。そのため、教育現場でもよく取り上げられており、毎日の読書時間などに活用する小中学校もあるのだとか。また、大学などの入試問題に使われることも多いので受験生にとっても必読。老若男女問わず、多くの読者に支持されているコラムなのです。

では、この天声人語を活用して得られる4つの種類の文章力について、説明していきましょう。

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天声人語で身に付く4つの力

・読解力

読解力は、質の良い文章をなるべく多く読むことで培われます。ここで長い文章を読もうとすると、時間もかかりますし、継続が難しいもの。そこで、天声人語を読むのが効果的なのです。

天声人語は、原則として毎日603字ちょうどで書かれているのだそう。日本人の成人の平均読書速度は、1分につき500~600字程度だと言われていますから、天声人語を読むのにかかる時間は、1日あたりたった1分。読書に慣れていない人だとしても、2分もかからないでしょう。この手軽さなら継続することができそうですよね。

1日あたりの分量は少なくても、毎日続ければ、読解力を培うのに十分な文章量となることでしょう。

・語彙力

普段の会話で使う話し言葉と、文章を書くときに使う書き言葉には、大きな違いがあります。その一番の違いは、語彙。話し言葉ではめったに使わないけれど、書き言葉では頻繁に使われる表現ってありますよね。そのような表現は、多くの文章に触れることでしか学ぶことはできません。

天声人語は、新聞の論説委員という文章のプロが執筆しているコラムですから、正しく美しい書き言葉が使われています。辞書を片手に天声人語を読むことで、今まで知らなかった単語や表現を身につけることができるでしょう。

・時事力

時代背景を知らないと、深く理解できない文章があります。話題になっている社会問題や、政治・外交問題などがその代表例です。こうした題材を扱った文章は、大学入試の現代文の問題としてもよく出題されますし、就職活動でも時事問題の知識は必須。だからといって新聞すべてを読もうとすると大きな負担になってしまいます。

天声人語は最近のニュースを題材にしているため、天声人語を読むことで一日一つ時事問題についての知識が得られます。天声人語を読んで興味を持った時事問題について、後から深く調べるのもおすすめです。

・要約力

このように、取り上げられているニュースや話題は幅広いものですが、前述の通り、天声人語には603文字という制限があります。この文字数制限内で書くには、高い要約技術が必要です。

ですから、天声人語には、一文字たりとも無駄にしない、要約の極意が詰まっていると言えるのです。学生でも社会人でも、文字数を無駄にすることなく情報を適切にまとめる力は、どこに行っても求められるもの。天声人語を教科書代わりに、要約の技術を学んでみましょう。

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書き写しで効果アップ

さらに天声人語を活用する方法として、『天声人語書き写しノート』があります。これは、朝日新聞社が販売しているもので、天声人語を書き写して文章力を養うためのノートです。目的に合わせていくつかの種類があるのですが、ここでは『天声人語書き写しノート・学習用』を紹介します。

このノートは、1.天声人語を貼る欄 2.天声人語を書き写す欄 3.調べた言葉を書く欄 4.要約や感想を書く欄で構成されています。書き写すことで内容への理解が増し、また書き言葉の表現を体で覚えることができます。また、自分なりの考えを書くことで、考えをまとめて文章にする訓練にもなります。

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朝日新聞に限らず、様々な新聞に同様のコラム欄があります。読売新聞の「編集手帳」や毎日新聞の「余録」などがそれに当たるもの。上級者テクニックとして、それぞれ比較してみるのも良いのではないでしょうか。
1日1分、プロの書いた文章に触れて、文章力を養っていきましょう。

(参考)
Wikipedia|天声人語
ウェブ広告朝日|箭内道彦さん制作のテレビCM 「天声人語の一文目」を放映
家庭de読書|読書スピードと学力
大分県教育委員会|3年・朝自習「天声人語を読もう」~読み取りの力をつけるために~
まなあさ|天声人語書き写しノート


京都大学工学部電気電子工学科一回生。カリタス女子高等学校卒業。宇宙開発に興味あり。高校では演劇部に所属。文化祭執行部に入り、文化祭に積極的に参加。大学では硬式女子テニス部に所属。