アイデアがどんどんあふれる「16分割メモ」がすごい。空白のマスが脳をフル回転させてくれる

ノートブックとメモ帳、モノトーンの知的なビジネス系のイメージ

大きなことから小さなことまで、ビジネスパーソンが「新しいアイデア」を求められるのは日常茶飯事です。しかし、なかなか思うようにいいアイデアは浮かびませんよね。

もしもあなたがアイデア創出で苦労しているなら、アイデアがあふれてまとまる「16分割メモ」を紹介します。

「16分割メモ」の効果

「16分割メモ」とは、メモ帳の見開き2ページを16分割し、アイデアを出していく手法のこと。メモサイズの見開きを16分割することにより、以下の利点や効果が生まれるのだとか。

  • 付箋のようにブロック単位でメモできる
  • 1ブロック内の情報が絞られるのでわかりやすい
  • わかりやすいのでアイデア出しにスピード感が出る
  • ノートの一覧性・作業性も兼ね備えている
  • 付箋に起こりがちな「あれ? どこかにいっちゃった」がない
  • 情報が散漫にならずまとまりやすい

それだけではありません。

「16分割メモ」の利用をすすめる『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』(かんき出版)の著者で、クリエイティブマネジメント株式会社代表取締役の高橋政史氏によれば、人には「枠があると埋めたくなるクセ」があるそうです。

つまり、枠が並ぶ「16分割メモ」には、アイデアをどんどん書きたくなる仕組みが備わっているということ。でも、なぜ人は枠を埋めたくなってしまうのでしょう?

思わず何か埋めたくなるような、絵が入っていないモダンな部屋の壁にかかった額縁

なぜ人は空白を埋めたくなるのか?

株式会社NLPラーニング代表・NLP(神経言語プログラミング)トレーナーの山崎啓支氏によると、人間の脳には「空白の原則」というものがあり、空白を埋めようとするクセがあるそうです。その空白とは、いわゆる「わからないこと」です。

私たちの脳は、安全と安心を確保するためにプログラムされている器官だといいます。そして、その安全・安心の基準は「よく理解できていること」なのだとか。逆に危険とみなすのは「よくわからないこと」なのだそうです。

だから空白(よくわからないこと)があると、「危険だ! 空白を埋めなきゃ(理解しなきゃ)!」と必死に情報収集して埋めようとする――つまり、脳がフル回転するわけです。

(※参考:山崎啓支氏著『マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション 』)

また、筑波学院大学教授の江原一浩氏によれば、英語教育における「虫食い音読」も、空欄があると埋めたくなる人の心理をうまく利用した活動なのだとか。

(参考:江原一浩氏の研究ノート「音読活動の再考察(筑波学院大学紀要第15集 )」)

とすれば、「16分割メモ」には脳をフル回転させる空白が16枠もあることになります。

脳と電球を組み合わせたイラスト

「16分割メモ」のやり方

アイデア創出に「16分割メモ」が役立つ理由がわかりました。ここから、筆者が実践しながら「16分割メモ」の具体的なやり方を説明していきましょう。

用意するものは、メモ帳記入用のペン、そしてアイデアを書き込んだあと色分けやマーキング用に使うカラーペン(蛍光ペン、3色ボールペンなど)です。

メモ帳は「16分割メモ」の特性上、見開けるノートタイプを選ぶのが必須です。見開いた状態での書きやすさの点から、綴じ部分はリング綴じではないものがおすすめです。

サイズは、シャツの胸ポケットに入れたいならポケットサイズのA7(74 x 105mm)がいいでしょう。筆者は手元にあった、コンビニでも買える文庫本サイズのA6(105 x148mm)ノートを使用します(下画像の向かって左は文庫本)。

文庫本と並べたA6(105 x148mm)サイズのメモノート

次に見開きを16分割します。以下の手順で書くと均等に分割しやすいですよ。

  1. メモ帳を見開いてヨコ中央に1本線を引き
  2. 左右のページそれぞれの中央に1本ずつタテ線を引き
  3. さらにヨコ線を2本引いて16分割

メモ帳を16分割

それから、一番左上の1マスに「テーマと日付」を記入します。

今回筆者はこんなテーマにしました。

「16分割メモ」の左上に、テーマと日付を書いた画像

あとは「1マス1アイデア」のルールを守り、残りの15マスに書き込んでいきます。

思いつくままアイデアを書き込んだ16分割メモ

ひととおりアイデアを書いたら、今度はカラーペンで色分けしたり、矢印や線を使って関連づけしたり、アイコンでわかりやすくしたりなどしながら思考を整理していきます。

(参考:ウレぴあ総研|【捨てる技術】「考える時間」を捨てる!…アイデアを溢れさせる“16分割メモ”利用法  )

「16分割メモ」をやってみた感想

ひととおりアイデアを書いたら、線やカラーペンなどで整理しながらまとめていく

15マスも枠を埋められるのだろうか? と思いきや、脳が必死に空白を埋めようとしてくれたのか、10分も経たないうちにすべてのマスを埋めてしまいました

しかも書くと同時に脳が重要なキーワードを選定し、同時にキャッチコピーが浮かんだので、最終的にまとめようとした際にはほとんど迷いませんでした。ちなみに、「罪悪感ゼロスイーツ」をテーマに考え出した新商品はこちら。

羅漢果の甘みがフワリと広がる、コロンとしたカッテージチーズケーキが焼き上がりました。

上のキャッチコピーを考えながら、パッケージ上に【糖質オフ・罪悪感0%】とでもサブキャッチコピーをつけようと思いつきましたよ。

筆者の「甘いものを罪悪感なしに食べたい猛烈な欲求」を差し引いても、なぜこうまでスムーズにアイデアがポンポン出てくるのかと考えてみれば、やはり先に述べた16分割にすることの効果や利点(付箋ライクでスピード感が出て、一覧性・作業性も兼ね備えており、まとめやすい)、「1マス1アイデア」にすることによるわかりやすさ、考え出しやすさなどが思いつきます。

それに加え、また違った分割効果も発見できました。それは、テーマによって関連づけられている15個のキーワードなのに、接続詞がなくそれぞれが付箋に書いたように独立しているため、キーワードとキーワードの線で分断された空間に、こんなふうにつながるかな? と想像力が働くことです。

つまり「16分割メモ」は、枠のなかの空白がアイデアを生み、枠による分断が想像力を刺激し、アイデアをまとめてくれる優れものでした。

***
アイデアがあふれてまとまる「16分割メモ」の利用法を紹介しました。おもしろいほど言葉が浮かびますよ。ぜひお試しください。

(参考)
ウレぴあ総研|【捨てる技術】「考える時間」を捨てる!…アイデアを溢れさせる“16分割メモ”利用法(1/3)  
かんき出版|頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?  
江原一浩(2020),「音読活動の再考察」,筑波学院大学,筑波学院大学紀要,第15集,pp. 149 -160.  
山崎啓支著(2013),『マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション 』,日本能率協会マネジメントセンター. 
NLP-JAPAN ラーニング・センター 公式サイト・神経言語 プログラミング|NLPとは?

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