「ノートをとるのが下手で、何をどうやって書けばいいか分からない」 「メモがごちゃごちゃしていて、大事なところがよくわからない」
学生の皆さんはもちろん、社会人の皆さんも、ノートやメモを取らなければいけない場面は多いはず。そんなとき、あなたはキレイに分かりやすく書くことができていますか?
できれば効率良く、美しく、スマートにノートをとりたいですよね。
そんな時は、方眼ノートを活用するのがオススメです。 方眼ノートとは、マス目が印刷されているノートのことで、今では様々なサイズのマス目のものが販売されています。普段使っている罫線ノートを方眼ノートに変えるだけで、簡単にキレイで分かりやすいノートを作ることができるのです。
ノートの構成がうまくいかない原因
そもそも、なぜ私たちは上手くノートをとれないのでしょうか?
理由は人によって様々ですが、共通して大きな原因がいくつか存在します。
1.行頭が揃わない 普通の罫線ノートだと、行頭を揃えて書くことが難しいのです。人は、書き方に癖を持っていることが多く、無意識に文字が右や左にずれてしまうことがあります。
特に、素早くメモを取らないといけない時は、揃えて書く意識を持つことは難しいでしょう。また、行頭がずれていると、内容の区切りが分かりにくくなってしまいます。そのため、結果的にノートが汚く、読みづらくなるのです。同様に、文字間隔もバラバラになりがちなので、さらに見にくくなる可能性もあります。
2.余白が取りにくい 罫線ノートの場合、線が横に入っているだけなので、詰めて書いてしまっている人も多いでしょう。 しかし、詰めて書くとゴチャゴチャしてしまい、どこが大事か分からなくなったり、追加の書き込みもできなくなってしまいます。もし線を引っ張って離れたところに書くしかなくなったら、分かりにくいノートになってしまいますよね。
3."縦"方向限定になってしまう 皆さんは、ノートを縦方向で使っていると思いますが、実はそれは非効率的なのです。 人間の目は左右横に並んでついているため、視野は横に広がっていて、縦長のものを見るよりも、横長のものを見るほうが向いています。"縦”方向限定のノートだと、書くバランスがとりづらいうえにスペースを活用しにくいのです。
方眼ノートをつかうメリット
方眼ノートを使えば、先ほど挙げた3つの大きな原因を解消してくれます。
縦にも線が入っている方眼ノートは、行頭を揃えるのに非常に役立ち、マス目に沿って書くだけで意識せずともキレイに行頭が揃ったノートを作ることができるのです。
また、普通のノートのように横線だけで区切られていないので、より自由な使い方ができます。余白はより大きく、大胆にさまざまな形でとることができ、ノートはよりスッキリと分かりやすいものとなるでしょう。
さらに、ノートを横方向でも使うことができるため、バランス良く文を配置することができ、スペースも有効活用できるようになります。
方眼ノートの使い方
では、実際の仕事や勉強では、どのように使っていけばいいのでしょうか?
まず、1つのテーマごとにノートの新しいページを使うようにします。だらだらと同じページに複数のことを書いてしまっては、情報がゴチャゴチャになってしまいやすいでしょう。
そして、ノートは横向きにして使い、上部に一定の余白を設けたあと、ページはいくつかに分割して使いましょう。上部の余白の部分に見出しをつけることで、後で見返したときに情報を見つけやすくなります。また、いつメモしたのかが分かるように日付も一緒に書くと更に有効です。
ページ分割については、基本的に縦に3分割するとキレイに整理できます。 例えば、ビジネス用としては、左側には会議に必要な情報をあらかじめ記入しておいて、真ん中は会議中の一時的なメモ、右側には最終決定した事項や会議の結果などを書くと良いでしょう。
授業で使う場合は、左側は板書、真ん中は教授が口頭で話したことを書き、右側に要点やまとめを書くのがオススメです。
このように、用途によって上手く書く内容を使い分けていき、分かりやすいノートを作るように心がけましょう。
*** 整理されているノートを作ることができれば、内容も頭に入りやすくなり、勉強にもビジネスにも非常に役立ちます。もしノートのとりかたで悩んでいるのなら、是非この機会に方眼ノートを活用してみてはいかがですか?
(参考) 高橋政史(2014), 図解 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?, かんき出版 東洋経済|コクヨ社員に聞く!方眼ノートの最強活用法 KOTB [コトビー]|方眼ノートの書き方、使い方とは?