突然ですが、あなたは上司や先輩にとっておごり甲斐のある後輩ですか?
大学や職場、新たにコミュニティが増えるたびに先輩や上司と食事にいく機会も増えると思います。そこで相手にお金を出して頂いた経験は誰しもあるのではないでしょうか。
その時あなたは本当に“上手”におごってもらいましたか? それ以降、相手にまた食事に誘われましたか?
おごる側の目線からすると、またご飯に行きたいと思う相手は謙虚さを出しながらも、しっかりと感謝の気持ちを伝えることが上手なのです。そこで今回は、先輩や上司と食事に行く際に気をつけたい2つのポイントを紹介します。
「ごちそうさま」は4回で1セット
食事で目上の方がお金を出してくれたのなら、「ごちそうさま」と言うのは人として当たり前のことです。そしてこの「ごちそうさま」は4回で1セットだと覚えて下さい。
1)食事を終えて会計でお金を出してもらった時 これは絶対に忘れてはいけません。おごられ直後に「ごちそうさまです」という言葉が言えないと、おごられて当然と思っている人だという印象がついてしまいます。
2)お会計後、お店を出る時 おごってくれた方へ言うのはもちろんですが、必ずお店の方にも伝えましょう。「美味しかったです。ごちそうさま」という言葉で店の人への感謝を伝えながらも、先輩や上司に「礼儀正しい子だ」という印象と「お店を気に入ってくれてよかった」という満足感を与えられるのです。
3)お店を出た後 お会計が終わってお店を出るまでに少し時間が空くので、改めて感謝の気持ちを言葉にしましょう。「いい後輩だな」と思ってもらえるはず。言いそびれてしまった場合は、帰路で別れる前に「今日はありがとうございました。ごちそうさまです」と伝えましょう。
4)食事後、連絡を取る時 帰ったその日か翌朝など、電話やメール、LINEなどで相手に連絡を取るタイミングで「さっきは(昨日は)ごちそうさまでした」と伝えましょう。人は同じことを2回聞くと覚えて、3回聞くと忘れません。これで「義理堅い後輩」だと相手に印象づけることができます。
お会計のお財布は2.5ラリー
先輩や上司と食事へ行った際のお会計では、相手が多めに(もしくは全額)お金を出してくれるとわかっていても、財布は絶対に出しましょう。相手の目線で考えると、年上である自分がお金を多く出すことは問題ないのですが、後輩がお金を払ってもらう気満々だと伝わってくるといい気分はしないものです。
では、どこまで年下である自分も「払います」と食い下がるべきなのでしょうか? オススメは2.5ラリーです。
【1ラリー目】相手が「出すよ」と言ってくれたら、「悪いんで自分も出します」と答えます。 【2ラリー目】更に相手が「いいよ。先輩(上司、年上)だし俺が払うよ」と続けてきても、「申し訳ないです」と応じましょう。 【2.5ラリー目】最後に相手が「今日は俺が出すから!」と言ってくれたら、ここが止めどきです。
これ以上続けてもしつこくなるので、「じゃあ次はお茶でもおごらせてください」とフォローするのがベストでしょう。
ちなみに支払い額が高い場合は、2.5ラリーの間に相手が自分の見栄とお財布と相談して、あなたに払って欲しい額を指定してくれるので、素直にその額を支払いましょう。ここでも「ありがとうございます。次はお茶でもおごらせてください」というフォローは忘れてはいけません。
「お金を払う」という姿勢を示すことで、単にご飯目当てではなく、先輩や上司とご飯を食べたかったのだという気持ちを伝えることで、「かわいい後輩だな。また一緒に食事へ行きたい」と思ってもらえるはず。
*** 誰かにおごってもらった際にこうした気遣いができていましたか? 早速、明日から先輩や上司と食事へ行く際はこの2つのポイントを思い出して下さい。せっかく目上の方と食事に行くのなら、可愛くおごられて、相手に気持よくおごってもらいましょう。
(参考) はあちゅう(2015),『かわいくおごられて気持よくおごる方法』,幻冬舎 DODA|デキる人だけが実践してる、超スマートな“おごり・おごられ”飲み会マナー