その忙しさはほんとう? 「忙しい」という口癖が現実を歪める。

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忙しい――いつも時間と戦う現代人にこの言葉はつきものです。ですが、忙しい状態でいていいことはあまりありませんよね。焦りが生まれて効率や精度が落ちてしまいますし、何より忙しい状態が続くとイライラします。

そしてついつい口をにしてしまう、「忙しい」という言葉。みなさんは口癖になっていたりしていませんか? 心当たりがある方は注意したほうがいいかもしれませんよ。 忙しいという口癖こそが、忙しさの元凶になっている可能性があるんです。

 

人はどうして「忙しい」といってしまうのか

 

切羽詰まったときほど言ってしまう、「忙しい」という言葉。単なる事実の確認に見えますが、実はそうではありません。思い返してみてください。何か重要な予定の前は忙しいという頻度があがっていませんか?

このように自ら「忙しい」などといった失敗の原因となりうる言葉を言ってしまうことを、「セルフ・ハンディキャッピング」といいます。仕事が多くなるとTwitterでのつぶやきが多くなったり、テストが近いのに漫画を全巻読み切ってしまったりするのと同じです。身に覚えがあるという方も多いのではないでしょうか。

忙しいという言葉に限らず、セルフ・ハンディキャッピングは成功を妨げる働きをするので、気付いたらやめたほうがいいですよ。

 

その忙しさは本物ですか?

 

口癖というものには事実をゆがめてしまう力があります。 英単語や年号などを覚える際、それらを何度も口に出して覚えたりしませんでしたか? 私たちは同じ単語をずっと繰り返すことで、それらを記憶することができます。 思考は言語によって形作られているので、繰り返される言葉に影響されます。そして、脳は記憶を思い起こすたびに新しい記憶を作り上げるため、繰り返される言葉に影響された記憶ができてしまうのです。

人間は記憶を呼び起こすたびに、その記憶を作り直し、ニューロンレベルで細部を微修正するという事実に基づくものだ。(中略)何かを思いだせば思い出すほど、記憶の正確さは失われて行く。(中略)そして、「実際に記憶している内容」から、「記憶したいと思っている内容」に近くなっていく。

引用元:WIRED|広告で生まれる「ニセの記憶」:研究結果 つまり、何度も忙しいと言っていると、別段忙しくもないのに自分は忙しいという誤った記憶をしてしまうということです。いつも忙しいと感じているのは、忙しいという言葉のせいなのかもしれません。

 

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客観的に自分の時間を見つめなおそう

 

口癖による錯覚の忙しさから逃れ、自分が本当に使っている時間を調べる方法があります。それは7つの習慣で紹介されている時間管理マトリクスを活用した方法です。 まず、ある一日のスケジュールについて書き起こしてみてください。もしかしたら自分のスケジュールを実際に確認してみただけで、無駄にしている時間の量に驚くかもしれませんね。次に、それを以下の4項目に振り分けていきます。

①必ずやらねばならないこと(締め切りのある仕事など) ②今すぐやる必要はないが、自らの成長のために必要なこと(自己啓発や資格取得など) ③すぐ対応しなくてはならないが、あまり重要ではないこと(雑用など) ④無駄な時間(暇な時間など)

いかがでしょう。無駄にしている時間は以外と多くありませんでしたか? ただ、何もしていない時間が無駄だというわけではありませんよ。脳がフルパワーで動くにはある程度の休憩が必要だからです。

安静状態の脳で重要な活動が営まれていたのだ。(中略)自動車が停止してもいつでも発進できるようエンジンを切らないでおくのと同じように,これから起こりうる出来事に備えるため,さまざまな脳領域の活動を統括するのに重要な役割を果たしていると考えられている。

引用元:日経サイエンス|浮かび上がる脳の陰の活動 一見不必要に見える時間がどれだけ休息に必要な時間なのかも鑑みたうえで、自分の時間の使い方を考えれば、よりよい時間の使い方ができるのではないでしょうか。

*** 口癖で「忙しい、忙しい」と連呼していては、自分が本当に忙しいのかどうか分からなくなってしまいます。忙しいと言うことをなるべく避け、客観的に時間管理をとらえ、最高のパフォーマンスを目指してみてくださいね。

(参考) mickipedia|ハンディキャッピングに陥らないためには WIRED|広告で生まれる「ニセの記憶」:研究結果 ネタのコンビニ |【朝礼ネタ】時間管理のマトリックスとは? ~『7つの習慣』より(スピーチ実例つき) 日経サイエンス|浮かび上がる脳の陰の活動


早稲田大学先進理工学部生命科学科所属。松本深志高校出身。大学では理系分野を浅く広く勉強している。

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