シリコンバレーのエリートが高い自己肯定感をもつ理由。彼らは “これ” の達人だった

宮崎直子さん「シリコンバレーのエリートが高い自己肯定感をもつ理由」01

AppleやGoogleなど数多くの世界的IT企業が拠点とするシリコンバレー。そのシリコンバレーに住み、多くの優秀なビジネスパーソンと交流しているのが、著書『鋼の自己肯定感』(かんき出版)で注目を集める宮崎直子(みやざき・なおこ)さんです。

宮崎さんは、「シリコンバレーのビジネスパーソンの多くが、『自己肯定感』が高い」と言います。その理由とともに、日本のビジネスパーソンが自己肯定感を高めるために、すぐに取り入れることができるメソッドを解説してもらいました。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹

自己肯定感が高いシリコンバレー住人の共通点

私が住むシリコンバレーのビジネスパーソンたちは、その多くが「自己肯定感」が高い人たちだと強く感じています。

たとえば、会社から解雇されると普通なら落ち込んでもおかしくないところですが、私のまわりには、「ちょうどいい機会だから長期旅行に行ってくるよ!」とあっけらかんとしている人もいました。私自身も解雇された経験がありますが、そのときは解雇を前向きにとらえて、以前から勉強したかったことを学ぶことにしましたね。

また、自己肯定感が高いシリコンバレーのビジネスパーソンには、うまくいかなかったことでも笑顔で話せるという特徴も見られます。シリコンバレーでは起業する人も多いのですが、もちろん誰もが成功できるわけではありません。それでも、そのうまくいっていない様子を周囲に笑顔で話しますし、そういう人に対してチャレンジャーとして周囲はリスペクトします。

そして、とにかく前向きですし行動力に秀でています。そのときの興味関心に従って次々に行動を起こすのです。私の知人には、以前はコンピューターサイエンスの大学教授だったのに、50代になってヨガにハマり、いまではヨガスクールを経営して自分でもインストラクターをしている人もいます。

宮崎直子さん「シリコンバレーのエリートが高い自己肯定感をもつ理由」02

 

日本人の自己肯定感が低い要因

その背景には、仕事だけに縛られている仕事人間ではないことがあるように思います。もちろん仕事も大切にしていますが、家庭も趣味も友人関係も同じように大切にしている。だからこそ、たとえ仕事でうまくいかないことがあったとしても、仕事以外の部分で楽しみや喜びを見いだしたり、あるいは仕事につながるアイデアが生まれたりして、前向きな行動へと向かえる強い自己肯定感を保てるのだと思います。

一方、いまでこそ働き方改革などによって改善しつつあるのかもしれませんが、私から見ると、日本の人たちの多くはやはり仕事人間だと感じます。労働時間が長く、シリコンバレーの人と比較すると、人生の多くを仕事に関することに使っているのではないでしょうか。そのために、仕事上の失敗によって自己肯定感を下げてしまいやすい状況にあるのだと思います。

また、会社のなかに限らないことですが、同調圧力の強さも、日本人の自己肯定感の低さの要因のひとつかもしれません。

私は、自己肯定感を「ありのままの自分を無条件に受け入れて愛すること」だと定義づけています。でも、いまだに「本当はもう帰りたいのに、上司がオフィスにいるあいだは帰れない」といったこともある日本では、ありのままの自分でいることが難しい。周囲の顔色をうかがい、自分を否定することになってしまうのでしょう。

宮崎直子さん「シリコンバレーのエリートが高い自己肯定感をもつ理由」03

あらゆる事象をポジティブにとらえ直す

そんな日本の人たちには、シリコンバレーのビジネスパーソンから学べることがあると思います。もちろん、個人で労働時間を自由に変えることは難しいでしょうし、同調圧力が強い日本社会の特徴を変えることも難しいでしょう。でも、そんななかでもできることはあります。

それは、リフレーミングというメソッドです。リフレーミングとは心理学用語で、「ネガティブに思えるような事象をポジティブにとらえ直す」こと。シリコンバレーの人たちには、このリフレーミングの達人が多いのです。

冒頭に例に挙げた、解雇されたときに落ち込むのではなくちょうどいい機会だからと長期旅行に行った人は、まさにリフレーミングによって、解雇というネガティブにとらえがちな事象をポジティブにとらえ直したのです。

もう少し例を挙げてみましょう。健康診断によって大きな病気が見つかったとします。それこそネガティブにとらえても仕方ない状況です。でも、「ついてない……」「治療費はいくらになるだろう……」「仕事は続けられるのかな……」とネガティブにとらえてしまっては、自己肯定感をどんどん下げてしまいます。

そうではなく、「これまで働きすぎていたし暴飲暴食もしていたし運動不足だったし、病気になるのも当たり前だ」「この病気は、もっとゆっくりして健康的な食事をして運動したほうがいいというサインだろう」「保険もあるし、理解ある上司に話せば仕事がなくなることもないだろう」「時間ができたから、これまで観られなかった映画やドラマをたくさん観よう」「なんだか楽しくなってきたぞ!」と考えるのがリフレーミングです。

もちろん、このリフレーミングは、解雇や病気といった比較的大きな事象についてだけ使うものではありません。日常の些細な出来事のなかで、ついネガティブにとらえてしまいがちなことをポジティブにとらえ直すよう考えてみてください。それを習慣づけることができれば、自分自身のこともポジティブにとらえられるようになり、自己肯定感は確実に高まっていきます

宮崎直子さん「シリコンバレーのエリートが高い自己肯定感をもつ理由」04

【宮崎直子さん ほかのインタビュー記事はこちら】
自己肯定感を「上げたい」のに「上げられない」人は、“こんな勘違い” をしている。
一度上げれば下がらない「鋼の自己肯定感」を得る方法。朝晩 “この言葉” を言うだけでいい

【プロフィール】
宮崎直子(みやざき・なおこ)
シリコンバレー在住&勤務歴22年。アラン・コーエン氏のもとでホリスティックライフコーチのトレーニングを受けた認定ライフコーチ。三重県の漁師町生まれ。保守的な田舎が肌に合わず、日本脱出を夢見て育つ。父の影響で人はどうすれば幸せに生きられるのか10代で考え始める。津田塾大学英文学科卒業後、イリノイ大学で社会言語学や心理言語学を学んで修士号を取得。日本NCRでプロダクトマネジャーなどを務めたのち、シリコンバレーに移住。ベンチャー企業からNTT子会社までさまざまなIT企業でマーケティング・営業職に携わる。ソフトウエア会社を起業し大手コンピュータ会社に売却。稲盛和夫氏の盛和塾シリコンバレーに8年間塾生として所属、広報を務めつつ、仏教やニューソートに基づいた真我や自我について深く学ぶ。中村天風氏、斎藤一人氏などの教えにも触れ、アドラー心理学、ポジティブ心理学、マインドセットも学ぶ。さらに、アラン・コーエン氏やアンソニー・ロビンズ氏のコーチングプログラム開発者からメンタリングを受ける。現在、鋼の自己肯定感をもち幸せに人生を謳歌する人が増えるよう活動中。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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