人間関係にちょっと疲れている私が「10のしないこと」考えてみた

人間関係に疲れている人のための「しないことリスト」01

毎日を生きているとき、私たちはいつも「〇〇をしなければ」という思考に取りつかれています。「今日中にメール返信しなければいけない」「明日までにこの連絡をしておかないといけない」「人に嫌われないようにしないといけない」など……。

決められたことをきっちり守ったり、やるべきことをきちんとこなしたりすることは、たしかに大切でしょう。しかし、全部が全部、“本当にしないといけないこと” でしょうか。少し立ち止まって考えてみると、そこには “決してする必要のないこと” も案外含まれていることに気づくはずです

そこで今回は、人間関係にちょっと疲れている筆者が、人間関係における「しなくていいこと」について考えてみました。無理に距離を縮める必要のない人との関わり、必要のない気遣い……。人間関係に疲弊している生活を送っている人には、大いに参考になるはずです。

自分基準でつくる「しないことリスト」とは?

今回の記事で扱う「しないことリスト」とは、自分の中に知らず知らずのうちにインプットされている「〇〇すべき」という考えを改めて見つめ直し、自分の人生に必要ないものをまとめるリストのことです。

著書『しないことリスト』が話題になったpha氏は、次のように述べています。

世間一般の『普通』に合わせようと頑張り過ぎると疲れてしまいます。それよりも他人の目を気にせず、『自分基準』で生きると楽になりますよ

(引用元:日経doors|私たちが本当に必要なのは「しないことリスト」だった

たしかに、「新卒で入った会社は最低3年は在籍すべき」「〇歳までに結婚しておくべき」など、私たちはいつの間にか、世間体を基準とした「すべきこと」に時間や心を圧迫されています。こういった考え方にとらわれたままだと、行動や思考が制限されることにもつながりかねません。

pha氏によれば、「すべきこと」と「しないこと」を振り分けるうえでは、世間体を基準にする必要はないとのこと。最終目標はあくまで “自分が生きやすくなる” ことですから。

人間関係に疲れている人のための「しないことリスト」02

人間関係で「10個のしないこと」を考えてみた

というわけで、人間関係で疲れることの多い筆者も、人間関係に関することに絞って「しないことリスト」を作成してみました。すでに実践しているものもありましたが、自分の心に改めて刻むためにリスト化。以下のようになりました。

人間関係に疲れている人のための「しないことリスト」03

筆者が人間関係で最もつまづくのが、人の気持ちを勝手に想像することによる “取り越し苦労” です。「いま話しかけたら迷惑かも……」「言い方がきつくて落ち込ませたかも……」「相手を怒らせちゃったかも……」など、ネガティブな方向にばかり想像が進んでいってしまうのですが、よくよく考えてみたら、本当に悪い想像通りになったことはほとんどなく……。無駄な落ち込みをなくすためにも、1項目に挙げました。

一方で、筆者は単独行動が苦にならない性格のため、「旅行やスポーツ観戦はひとりのほうが楽しい」のが本音ということに、リスト作成を通して気づきました。「いいな、~楽しそう」と言われたら、これまでは「一緒に行く?」「次は誘うね」と返していましたが、これからは素直に「ごめんね、ひとりで行きたいんだ」と話すようにしたいと思います。

10個考えてみて思ったこと

人間関係の「しないことリスト」を作成したことで、これまでの自分が、いかに相手基準で動こうとしているかに気づきました。「会話の沈黙を怖がっていた」「周囲に求められるキャラクターを演じようとしていた」のは、その最たる例でしょう。

それと同時に、相手に対する自分の想像は的外ればかりだと気づきました。先述の通り、筆者は基本的に相手をネガティブにとらえてしまうためです。的外れな予想――これほどわかりやすいムダはありません。

また、自信なさげな態度とは裏腹に、「弱みを見せて相手にがっかりされたくない」というプライドを持つ一面も……。これも人間関係を悩ませる要因でした。

しかし、心理学者・晴香葉子氏によると、人は弱みを見せるほど関係性が強まるのだそう(=「返報性の法則」)。たしかに、プレゼンを完璧にやり終えた上司に「本当は人前で話すのが苦手で、すごく緊張してたんだよ」といわれたとき、親近感がわいた覚えがあります。皆さんも似たような経験があるはず。このことを知れたので、今後は自分の弱みを無理に隠さないようにしようと思います

そして10項目は、まさに自分基準に素直に従った考えです。以前、「声は感性をあらわす」という言葉をどこかで聞いたことがあり、それが現在の筆者にも影響を与えています。オカルト的だと思われるかもしれませんが、声と心身のフィードバックに着目した著書を多数手掛ける山崎広子氏によると、声は内面や社会的に置かれている状況も映し出す「無尽蔵のデータバンク」とのこと。あながち間違いではないかもしれませんね。

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自分基準でつくる「しないことリスト」の内容は人それぞれ。ぜひ、ご自身のことを振り返ってつくってみてください。「しないこと」が決まったら、日頃の人間関係がもっと楽になるかも!?

(参考)
日経doors|私たちが本当に必要なのは「しないことリスト」だった
プレジデント・オンライン|自分の弱みを見せると相手も弱み開示する 悩み相談は人間関係深化のチャンス
ITmedia eBook USER|気が弱い人は、か細い声を出す? 声で分かる性格

【ライタープロフィール】
かのえ かな
大学では西洋史を専攻。社会人の資格勉強に関心があり、自身も一般用医薬品に関わる登録販売者試験に合格した。教養を高めるための学び直しにも意欲があり、ビジネス書、歴史書など毎月20冊以上読む。豊富な執筆経験を通じて得た読書法の知識を原動力に、多読習慣を続けている。

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