やる気を出したければ “あの色” を見ればいい。医師も推薦「色の呼吸法」が心身に効く。

色の呼吸法-01

新しい環境や、新たな仕事、初めて取り組むプロジェクトなど、ビジネスパーソンには、緊張をともなう機会が数多くあります。「うまくいかないなぁ」と落ち込んだり、不安になったりすることもあるでしょう。

気持ちを整えるには運動や瞑想(めいそう)に時間をとるのも効果的ですが、仕事のちょっとした合間に取り入れられる簡単な方法もありますよ。医師の推薦する「色の呼吸法」にチャレンジしませんか?

色は心身と関係している?

内科・小児科・神経内科のほか、代替医療や東洋医療にも力を入れている「芦屋こころとからだのクリニック」の春田博之院長は、自身が体調を崩した際、体が大変になればなるほど【色】に敏感になると気づいたそう。特定の色に対してやけに不快感を覚えたり、強い欲求を感じたりしたそうです。

そこで、色について患者にアンケートをとったところ、患者が好む色と、患者がわずらっている部位の「チャクラ」の色が一致していたのだとか。 チャクラとは、ヨガの世界でエネルギーの出入り口があると考えられている7つの部位。頭頂部は紫、眉間は藍、喉は青、胸の中心は緑、みぞおちは黄、下腹部はオレンジ、下半身は赤と、それぞれのチャクラは象徴的な色を持っています。

春田院長は色と心身の関係をさらに探求し、診断やカウンセリングで活用しはじめたそう。春田院長は、「色と呼吸法の組み合わが、心身のケアに役立つ可能性は十分にある」と述べます。

色の呼吸法-02

呼吸の効果

【呼吸】は自律神経に作用する

首都大学東京大学院人間健康科学研究科の北一郎教授によれば、不安定な状態が続くと自律神経などの働きが変わり、呼吸が速くなるそう。逆に考えれば、呼吸をゆっくりにすれば気持ちが安定するということです。

たとえば緊張や不安で心臓がドキドキしてきたら、意識的に深くゆっくりと呼吸し、自律神経に働きかけましょう副交感神経(リラックスに関係する自律神経のひとつ)の働きが良くなり、気分が落ち着きます。東京有明医療大学副学長の本間生夫教授も、「呼吸で感情はある程度コントロールできる」と述べています。

呼吸は情動(喜怒哀楽)をつかさどる脳の扁桃体(へんとうたい)にも働きかけるそうですよ。深く大きく、ゆったりと呼吸すれば、偏桃体が呼吸に同調し、落ち着きを取り戻せるそうです。

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色の効果

【色】は心と体に作用する

目から入った色の刺激は、脳の「視床下部」に届くそう。視床下部は、体温調節・代謝・心臓血管・内分泌などの機能を調節する生命維持の中核。人の精神とも深くかかわっています。つまり、色は精神に作用するのです。

たとえば、赤や黄色といった「暖色系」の色は交感神経(活動の自律神経)を、青など「寒色系」の色は副交感神経(休息の自律神経)を活発にするとのこと。赤で統一された部屋に入ると、青で統一された部屋に比べ、脈拍数や体温が高くなるという実験結果もあるといいます。

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「色の呼吸法」のやり方

色は、直接見るだけでなく、頭のなかで思い浮かべるだけでも心身に影響を及ぼします。たとえば自分が暖色系の部屋にいる想像をすると、なんとなく温かく感じる気がしませんか? 逆に、寒色系の部屋を想像すると、気分がひんやりするのではないでしょうか。

イメージするだけで効果を及ぼす【色】を、【呼吸】しながら体内に取り入れる方法は、「色の呼吸法」と呼ばれています。

色の呼吸法は、1999年に刊行された『美しくなるカラーブリージング―美容と若返りと健康を実現する色の呼吸法』により、米国では広く知られているそう。著者のイボンヌ・マーティンさんは、色の呼吸(Color Breathing)で見た目が20歳も若返ったのだとか。

春田博之院長のアドバイスをもとに、色の呼吸法を説明します。「よい空気」を体内に取り込むため、まずは体の中の「ネガティブな空気」を先に吐き出してしまいましょう。

ステップ1:ネガティブを吐き出す

  1. 胸にどんよりと滞る「真っ黒な空気」をイメージ
  2. 「真っ黒な空気」を、口からゆっくりと吐き出す
  3.  喉のあたりで空気が「真っ黒」から「灰色」に薄まっていくのをイメージ
  4. 口から外に出た空気が「灰色」から「虹色」になるのをイメージ
  5. 「虹色」がさらに薄まり、「空気に溶けて消える」までイメージ

1~5を何度か行うと、気持ちがスッキリするそうです。

色の呼吸法-05

ステップ2:ピンク色の空気で内臓ポカポカ

  1. 好きなピンク色をイメージ
  2. ピンク色を吸い込むイメージで鼻から息を吸う
  3. ピンク色が体の中心を通って下に向かうようイメージ
  4. ピンク色がゆっくり下に降りたら、下腹部に落ち着かせる
  5. 下腹部から温かさや幸福感が全身に広がっていくのをイメージ
  6. 口から毒素を体外に出すイメージで息を吐く
  7. 吐き出すとき、ピンク色はそのまま体内に残すイメージを

1~7を何度か繰り返していると、お腹が温まってくるのだそう。内臓が温まれば働きがよくなり、第二の脳ともいわれる腸の不調の改善が期待できます。

春田院長によると、下腹部が温まって内臓の調子がよくなれば、肌のコンディションもよくなるそう。イボンヌ・マーティンさんが若返ったといわれているのは、色の呼吸法によって内臓が温まり、肌の調子がよくなったからなのかもしれません。

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色で応急処置

心が少しでも不安定になったら、色で応急処置するのもおすすめです。衣服やハンカチなどで特定の色を取り入れたり、移動時や外出先で目当ての色を探したり、インターネットで色を検索して、ヒットした画像を見たり、頭の中でイメージしたり、といった方法があります。

不安定要素と、対応する【色】は次のとおり。

  • やる気、元気が出ない→【赤】:血行とやる気促進
  • イライラ、不安感→【ピンク】:女性ホルモンと優しさアップ 
  • プレッシャーがある→【オレンジ】:内臓が活発になり積極性と自信が出る 
  • 孤独感・不安感がある→【イエロー】:明るい気持ちになって集中力アップ 
  • 緊張感・疲れ→【グリーン】:リラックス効果と安心感 
  • イライラ、眠れない→【パープル】:リラックス効果と鎮静作用

***
日々の生活の中で、あるいは仕事の合間にさりげなく、「色」と「呼吸」で心身を整え、パフォーマンスをグンと上げてくださいね!

(参考)
ケンカツ!|【色と症状の関係とは】医師も太鼓判!心身ケアに役立つ呼吸法
NIKKEI STYLE|緊張の春、呼吸法で乗り切る カギは「ゆっくり深く」 
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会|ストレス解消法 ~カラーセラピー~ 
コトバンク|視床下部(ししょうかぶ)とは
クーリエ・ジャポン|「メンタル強化」から「免疫力アップ」まで、腸内細菌を制する者が肉体を制する! 
リンダ・クラーク, イボンヌ・マーティン, 林陽(1999),『美しくなるカラーブリージング―美容と若返りと健康を実現する色の呼吸法(ヒーリング・ブックス), 中央アート出版社.

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