パワースフィアにマジカルナンバー! 印象に残るプレゼンを叶えるための3つのヒント

みなさんは、プレゼンをするのが得意でしょうか?

プレゼンの表現方法は人それぞれであり、正解は決まっていません。ただ準備に追われる中で、どうすれば自分のプレゼンを最後まで興味を持って聞いてもらえるのか苦悩することもしばしばあるのではないでしょうか。

学校の授業や職場の会議において、プレゼン形式で説明をしなければならない機会がある方も多くいらっしゃるでしょう。そこで今回は、聞き手の印象に残るプレゼンをするための必須要素とその練習方法についてお伝えします。

印象に残るプレゼンを決定づける要素

そもそも、「聞き手の印象に残るプレゼン」とはいったいどのようなものでしょうか。ここでは3つの要素を挙げてみることにします。

1.話し方 聞き取りやすい声の大きさ、滑舌、抑揚は、聞き手の印象に残る基本的なポイントであるにもかかわらず、できていない人が意外と多くいます。ぼそぼそと話していても、聞き手は話し手が何を伝えたいのかを理解することができません。そうなると、印象に残るようなプレゼンをすることは難しいでしょう。

2.表情・動作 表情や動作の作り方も重要な要素です。終始しかめっ面や真顔、直立不動で話しているのを聞いていてもつまらないものですよね。逆に、話し手がとても楽しそうにいきいきと話していると、聞き手も話に引き込まれます。これはプレゼンだけでなく、通常の会話においても言えることです。

3.プレゼン資料 細かい文字がずらずらと並んでいるようなプレゼン資料よりも、要点が整理された方が内容も理解しやすく印象に残りやすいはずです。また無駄に装飾に凝ったものよりは、シンプルな方が多くの人には好まれるでしょう。

友人と練習するメリット

プレゼンの練習をする時は、1人でやるよりも友人など第三者に見てもらいながらやる方が効果は高まります。

例えば、1人でもビデオ撮影をしながら話し方や表情をチェックすることは可能ですが、聞き手の印象に残るかどうかまでは分かりません。しかし聞き手の役割をしてくれる人がいれば、プレゼン内容に納得できるかどうか、感情を動かされるかどうかといったことなどを逐一尋ねつつ、練習を進めることが可能です。

また、練習とは言え、話し手は聞き手を目の前にプレゼンをするため、本番での緊張を和らげることにもつながります。実際に聞き手の表情を確認しながら説明を加えたり、話すスピードを遅らせたりと調整していくことで、予想外の反応にも対応できる力をつけられるでしょう。

その点では、質疑応答の練習にも付き合ってもらうのがオススメです。予想していなかった質問に困る回数もきっと減りますよ。

それぞれの要素の練習方法

では、私たちはどうすれば印象に残るプレゼンを行うことができるのでしょうか。先ほど挙げた3つの要素を踏まえ、それらの練習方法について具体的にご紹介します。

1.話し方は「余裕を持つ」 まずは話し方を工夫してみましょう。イー・プレゼン代表の天野暢子氏は、ゆっくり話すようにすると聞き手に好印象を与えると言います。とは言っても、緊張するとたいていの人は声が小さく早口になる傾向にありますよね。

本番でいきなり大きな声を出すことは難しいため、練習の時から一音一音意識して口を開けるようにしましょう。それから、スライドの該当部分を指し示しながら話すようにすると、早口になってしまうのを抑えることが可能です。

2.表情・動作は「パワースフィアを意識する」 次に表情や動作の作り方ですが、緊張すると人は表情が固くなってしまいがちです。また挙動不審になってしまうことも少なくありませんよね。そこで、コミュニケーション・コーチであるカーマイン・ガロ氏が示す「パワースフィア」に則り意識的に練習を重ねてみてはいかがでしょうか。

「パワースフィア」とは、目の上から横に伸ばした手の先、へそを通って再び目の上に戻ってくる円の範囲のことを指します。この範囲でジェスチャーを入れるようにすると活気と自信があるように見えるのだそう。話し手が自信を持って言うことを、聞き手は説得力がある内容だと感じるためきっと最後まで興味を持ってもらえるはずです。

3.プレゼン資料は「読ませない」 プレゼンテーションクリエイターであり株式会社固代表取締役の前田鎌利氏によれば、プレゼン資料は余計な情報を極限まで削ることが大事なのだとか。フォントや色のトーンを統一するだけでなく、余白を多く取り、論理的なデータも必要な部分を抽出して強調したい部分のみを残すと良いでしょう。

スライドの数は、アメリカの認知心理学者であるジョージ・ミラー氏が提唱するマジカルナンバーの法則で人間が瞬間的に記憶できる情報量「7±2」枚を基準にします。さらに、時間をおいてプレゼン資料を見返す機会を設けてください。最初に作成した際には気づかなかった改善点を見つけて修正することができますよ。

*** 最後に、1つのプレゼンをご紹介したいと思います。作家・俳優のウィル・スティーブン氏による「TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣」です。その内容はともかく、みなさんの印象に深く残ることはきっと間違いありません。参考にしてみてください。 ・YouTube|TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣|ウィル・スティーブン|TEDxNewYork

(参考) DIAMOND online|たとえ話や比喩が聞き手の気持ちを動かす!印象に残るプレゼンの鉄則 PRESIDENT Online|10倍印象に残る! ソフトバンク式「表・グラフ術」 日経トレンディネット|「ジョブズやTEDのプレゼン、日本では無理」と思っている人、必見のプレゼン 株式会社日立ソリューションズ|心を動かすプレゼンテーション術 ~発表編~ 説得力のあるプレゼンテーションスキルを身につける YouTube|TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣|ウィル・スティーブン|TEDxNewYork

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