「結果だけ」見て喜ぶのは二流の証。成長し続ける一流は「これ」を重視していた

星渉さん「一流が重視する結果の振り返り」01

何かと「結果」を求められるのが、社会人です。そのため、失敗はしたくないですし、成功できれば嬉しく感じるのが私たち。

ただ、『神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り』(SBクリエイティブ)を上梓した星渉(ほし・わたる)さんは、結果や成果だけにとらわれてしまう人は、ビジネスパーソンとして成長できないと警鐘を鳴らします。「結果」をどうとらえれば、成長につながるのでしょうか。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/塚原孝顕

「結果だけ」に着目する社会人は、自らの成長を止める

社会人である以上、「結果」を求めたりいい結果に対して喜んだりするのも当然のことです。ただ、「結果だけ」を求めたり「結果だけ」を見て一喜一憂したりすることは、危険な行為だと私は考えます。というのも、そういう姿勢で結果をとらえる人は、自身を成長させることが難しくなるからです。

ビジネスの世界で大きな成功を収めている、いわば一流の人たちは、結果だけに目を向けていません。いかに大きな成果を挙げたとしても、「もっと大きな成果を挙げられたのではないか」「もっとチャレンジできないか」と、一度の結果に満足することなくさらに高みを目指します

そして、結果に対して喜ぶ代わりに着目するのは、その結果に至る「プロセス」です。その結果を出すためにどんな努力を積み重ねたのか、どんな工夫をしたのか——そのプロセスを振り返って次なるチャレンジのための武器を磨くからこそ、さらなる高みに至ることができるのです。

逆に、「結果だけ」に着目しているとどうなるでしょうか? 営業マンが、「契約がとれた、だから嬉しい」「また契約がとれた、だから嬉しい」と結果だけに着目する経験を重ねたとします。すると、その経験がある種の学習となり、契約がとれそうな営業しかしなくなる——つまり、「この案件の成功確率は低そうだ」などと考えて、チャレンジをしなくなることが考えられます。

そのような状況では、ビジネスパーソンとしての成長を自ら止めてしまうことになりかねません。

星渉さん「一流が重視する結果の振り返り」02

 

成功か失敗かを問わず、結果に至る「プロセス」を振り返る

では、どうすればビジネスパーソンとして成長し続けられるのでしょう? それは、すでにお伝えしたように、結果に至るプロセスに着目して振り返ることです。しかも、その結果が成功だったのか失敗に終わったのかは問いません。

成功したのなら、そこに至るまでには「あんなにつらいこともやった」「こんなにつらいこともやった」「だからいい結果が出たんだ」のように振り返ります。そうしてしっかりと振り返っておくと、「前はあんなにつらいことをたくさんしたから結果が出た」と自分の胸に刻んでいますから、次にチャレンジするときにも「よし、今回もたとえつらいことをしなければならないとしても、しっかりこなそう!」と考えられます。そうして、新たな好結果を生むことにつながるのです。

オリンピックの金メダリストをイメージすると、わかりやすいかもしれませんね。世界的な大舞台でトップに立つ人は、それこそ一般人には想像もできないような苦しいトレーニングなど、たくさんの「つらいこと」を経験しています。でも、金メダル獲得という最高の結果を出したあと、金メダリストたちは「これまでのつらい練習があったからこそ、いまがある」と振り返るでしょう。

そういうアスリートは、「次のオリンピックでも金メダルを獲得するのなら、当然、同じようにつらいトレーニングをこなさなければいけないし、こなそう!」と考えます。それどころか、ちょっと楽なトレーニングばかりをしていると、「こんなことでは金メダルはとれないぞ」と逆に不安を感じるほどではないでしょうか。

ビジネスにおける成功者にも同じことが言えますが、大きな結果を出した一流の人は、結果に至るまでの経験を、ただの「つらいこと」ではなく「好結果を生むために必要不可欠のもの」ととらえているのです。

星渉さん「一流が重視する結果の振り返り」03

失敗から得た学びを書き出し、「失敗を恐れずに行動できる人」になる

もちろん、結果に至るプロセスに着目して振り返ることは、成功した場合だけに必要なことではありません。むしろ、失敗したときにこそ重要とも言えるでしょう。

失敗した場合に必ずやるべきことは、その「失敗から学んだこと」と「失敗を通じて自分の成長した部分」を書き出すことです。なぜなら、そうするかしないかが、「次も失敗を恐れず行動できる人」になるか「失敗を恐れて行動できなくなる人」になるかを分けるからです。

後者になってしまう人は、失敗した事実について、「上司に叱られた」「周囲に迷惑をかけた」などの記憶とともに、嫌なこととして処理します。そのため、その失敗のなかから、何かを自分の糧とすることができません。その結果として、「失敗を恐れて行動できなくなる人」になってしまうのです。

ここに、私が「結果だけ」を求めたり「結果だけ」を見て一喜一憂したりすることは危険だと述べる理由があります。失敗という結果だけでとらえてしまうと、「失敗してしまった」で終わりです。そこにはなんの学びもありませんし、失敗が自分の成長につながることもないでしょう。

一方、「次も失敗を恐れず行動できる人」は、対照的に失敗のなかからなんらかの学びを得て、自分の糧としていくもの。そのため、「失敗したとしても、結局は自分の成長になるんだよね」とあっけらかんとした姿勢で次なるチャレンジへ向かうことができるのです。

そして、ポイントはやはり実際に「紙に書き出す」こと。失敗から得た学びを振り返るといっても、頭のなかだけでぼんやりと考えただけでは、脳がしっかりと認識してくれません。失敗から得た学びを、紙に書き出して可視化することで、その学びをたしかなものとして認識することができるはずです。

星渉さん「一流が重視する結果の振り返り」04

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【プロフィール】
星渉(ほし・わたる)
1983年5月13日生まれ、宮城県出身。作家(著書累計7冊43万部)、株式会社Rising Star代表取締役(https://usp-times.com)。大手企業で働いていたが、東日本大震災に岩手県で被災。生死を問われる経験を経て「もう自分の人生の時間はすべて好きなことに費やす」と決め、2011年に独立起業し、心理療法やNLP、認知心理学、脳科学を学びはじめる。それが原点となり、個人の起業家を対象に「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法を構築。「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」をコンセプトに活動し、わずか5年間で講演会、勉強会には7,200人以上が参加し、手がけたビジネスプロデュース事例、育成した起業家は623人にものぼる。ゼロの状態から起業する経営者の月収を、6カ月以内に最低100万円以上にする成功確率は91.3%を誇り、その再現性の高い、起業家のためのビジネスコンサルティング手法が各方面で話題となる。コンサルティングの申し込みは倍率92.1倍を記録。日本で数千人規模の講演会を実施し、シドニー、メルボルン、ニューヨークなどの海外で大規模なイベントを行い、グローバルに「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ための活動をしている。『神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り』(SBクリエイティブ)、『神子育て』(朝日新聞出版)、『99.9%は幸せの素人』(KADOKAWA)、『神トーーク』(KADOKAWA)など著書多数。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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