みなさんは普段、テレワークを行う機会があるでしょうか。

テレワークとは、おもに在宅勤務やサテライトオフィスでの勤務など、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方のこと。近頃トレンドになっている “働き方改革” の一環でテレワークを導入する企業も増えており、ニュースでもよく話題になりますよね。

ただし柔軟な働き方とは言っても、同僚の目に触れない自宅などで働くと、職場で誰かが見ているのとは違うからと人によっては気持ちがだらけてしまい、仕事に身が入らないことももしかするとあるかもしれませんね。そこで今回は、テレワークのメリットとその効率を上げる方法についてお伝えします。

テレワークだと気が緩んでしまう理由

テレワークでは職場に出社するわけではないため、自身で業務量や時間を管理しながら成果をあげることが大切です。つまり、きちんとした自己管理が求められるということ。それにもかかわらず、テレワークだとついだらけてしまうことがあるのはいったいどうしてなのでしょう。

例えば原因の1つとして、在宅勤務でテレワークを行う場合、娯楽要素が職場よりも多い環境になるということが考えられます。職場での仕事ならば、作業と関係のないものに触れる機会は、就業時間内にはほとんどありません。しかし自宅には、テレビや本など、集中を妨げる可能性のあるものがたくさんありますよね。

また別の原因としては、仕事と休憩の切り替えがうまくできなくなるということも挙げられるでしょう。適当なタイミングで仕事を切り上げることができずだらだらと長時間労働になってしまう。その割に作業自体はあまり進んでいない……。こんな経験がある方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

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しかし、テレワークもその取り組み方によっては、職場にいるときよりも仕事をはかどらせることが可能です。日本マイクロソフトが行ったアンケート調査によれば、テレワークの実践により仕事の生産性が向上したと感じる人が回答者の6割もいたのだとか。

テレワークを行うと、社員自らタイムマネジメントに取り組むことになります。すると、仕事の効率を高められる上手な時間の使い方を模索するようになるため、これまで無駄にしていた時間を削減でき、仕事の処理量を増加させられるという効果があるようです。

さらに、職場での仕事に比べると自由度が高いテレワークでは、個人の自律性が尊重されるため、ストレスの軽減にもつながります。通勤による疲労や人間関係などの煩わしさもほとんど感じることなく、仕事に精を出すことができるのです。

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テレワークをはかどらせる方法

では、テレワークだと気が緩んでしまいがちな人でも仕事をはかどらせるには、どうすればよいのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

1. ワークスペースを作る

在宅勤務を行う場合、プライベートと仕事の区別がつかなくなりだらけてしまうという問題が発生します。ですから、たとえ自宅であっても、自分のワークスペースを整備して仕事モードにきちんと切り替えられる場所を作りましょう

メガネのデザイン・製造・販売などを手掛けるJINSで、集中力を可視化できるセンシングアイウエア「JINS MEME」事業部の事業統括リーダーを務める井上一鷹氏によれば、集中力を高めるためには緊張とリラックス両方の状態を行き来することが必要なのだそう。そのような場所として最も近いのが、なんと「神社仏閣」。つまり、大きな鳥居でストレスを感じたあとに緑に囲まれた参道や開放的な手水舎でリラックスし、本殿で集中状態に入ることができる構造となっているのです。

自宅ワークスペースもこれにならった構造にしてみてはいかがでしょうか。例えば、鳥居にあたるものとして、プライベート空間とワークスペースを仕切るパーテーションやカーテンなどを設置。参道や手水舎代わりのリラックス空間として、観葉植物や自然風景の写真などを置きます。そして、本殿はもちろんデスク。ここには、仕事に関係するもの以外を持ち込みません

自宅はリラックスできる場所ですが、集中するためのワークスペースを部分的に設けるだけでも、だらけるのを防ぎ、テレワークの作業効率を上げることができますよ。

2. 着替える

家でテレワークをする際、「どうせ自宅だから」「誰にも会わないから大丈夫」と、パジャマやスウェット、よれたTシャツなど、朝起きて着替えないままの格好で仕事に取り掛かってはいませんか。それではリラックスしている状態のまま仕事をすることになります。気持ちの切り替えができずにだらだらしてしまうのももっともでしょう。

職場にいる時のようなネクタイにワイシャツ、フルメイクまでする必要はありません。しかし、近所の知り合いに会ったとしても問題ない服装であることを基準に、自宅でもきちんと着替えるようにしてみてはいかがでしょうか。そうすれば仕事モードへ切り替えることが容易にできるはずです。

3. 職場関係者と顔を合わせるようにする

職場の同僚と顔を合わせる機会を設けるとテレワークを行う意味がないのではないか、と疑問を持たれるかもしれません。しかし、人事マネジメントと組織改革を専門とするフランスの非営利団体Enterprise & Personnelの運営委員会メンバーであるローレンス・ド・レ=ヴァニエール氏は、テレワークが週3日以上になると仕事の効率や生産性が下がってしまうと述べています。

テレワークが失敗に終わる場合、その理由には、職場に出勤している他の同僚たちとのコミュニケーションがうまく取れなかったことが大きく影響しているのだとか。孤立した状況で仕事をしていると、誰も見ていないからとだらけてしまい、時間をかけた割に成果が上げられなかったという結果になることがあります。同僚たちとの協力が必要な仕事ならなおさら、ペースがつかめず自分が足を引っ張ってしまうことにもなりかねませんよね。効率的なテレワークのためには、定期的に、最低でも週に一度は顔を合わせて完全な孤立を避けることをオススメします。

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自身でONとOFFのメリハリをつけられるようになると、テレワークはきっとうまくいくはずです。みなさんも、お伝えした方法をぜひ試してみてください。

(参考)
SUUMOジャーナル|働き方改革で増加するテレワーク。その実態は〜自宅で働く【前編】
サイバーユニバーシティ株式会社|新しい働き方「テレワーク」のメリットと課題とは?
キャリアコンパス|アイウエアブランド「JINS」の世界一集中できるワークスペース「Think Lab」を訪問してきた
Recruit Works Institute|Vol.2 エンタープライズ&パーソネル「“週3日以上のテレワーク”は仕事の効率や生産性を下げる。人間関係の構築が大切」