「内省と行動」の好スパイラルが人生を変える! 3か月に一度答えるべき “6つの質問”

古川武士さん「3か月に一度答えるべき “6つの質問”」01

みなさんの「人生の目標」とはなんでしょう? そうした「長期的目標」を達成するために「書く」行為をすすめるのが、習慣化コンサルタントとして活躍し、著書『『書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される』(ダイヤモンド社)を上梓した古川武士(ふるかわ・たけし)さんです。

古川さんが長期的目標達成には『書く』ことが欠かせない理由、そして、具体的に何をどう書けばいいのかというメソッドも解説してくれます。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/玉井美世子

「内省」につながる「書く」行為が、人生を充実させる鍵

人生をよりよいものにしていこうと思えば、「書く」行為が欠かせないというのが私の考えです。なぜなら、日々の「書く」行為が「内省」につながるからです。内省なくして、「これは自分のためになることだからこれからも続けていこう」だとか「ここは反省すべきところだから改善していこう」とは考えられません。

その内省のために日々実践してほしいのが、私が提唱する「放電・充電日記」です。詳しくは前回の記事(『心のもやもやを晴らすシンプルな方法。正直に「好き・嫌い」で分けるだけでいい』)をご覧になっていただくとして、簡単に言うと、放電日記とは「1日のなかであなたの感情、気分、エネルギーを下げたもの」、一方の充電日記は対照的に「1日のなかであなたの感情、気分、エネルギーを上げたもの」を書き出すこと。

たとえば、放電日記の内容としては「今日もまた寝不足気味だった」とか「提出が遅れている報告書の作成を先延ばししてしまった」、充電日記なら「ゆっくりと1時間の読書ができた」「上司に提出した資料の出来をほめられた」といった具合です。

でも、放電・充電日記によって内省をしたとしても、それだけではまだ不十分。なぜなら、人生をよりよくしていく、現実を変えていくためには、当然ながらそうするための「行動」も欠かせないからです。内省によって「寝不足が続いているから、睡眠時間を確保するためにきちんとタイムマネジメントをしよう」と考えたとしても、実際にそうするための行動を起こさなければ、なんの意味もありません。

また、そうして実際に睡眠時間を確保するためのタイムマネジメントを心がけた結果、さらなる内省につながることもあるでしょう。「この方法ではうまくいかなかったから、別の方法を試してみよう」といったことです。そうしてまた行動に移す。つまり、「内省と行動」のスパイラルを回していくことこそが何より大切なのです。

古川武士さん「3か月に一度答えるべき “6つの質問”」02

 

「内省と行動」のスパイラルが、人生をダイナミックに変える

しかも、この内省と行動を繰り返すことは、寝不足を解消するといった比較的小さなことだけに有用なものではありません。もっとダイナミックに人生を変えていくことにもつながります。

私のクライアントの例を挙げましょう。その人は、日々の内省によって「もっとビジネススキルを上げたい」という思いをもち、あるビジネススクールに通うことにしました。すなわち、内省を行動に移したわけです。すると、今度はそのビジネススクールでコーチングを学んでいる人と出会いました。そして、コーチングに興味をもち、コーチングを学ぶことにしました。再び内省と行動を実践したわけです。

その結果、さらなる出会いが彼を待っていました。ビジネスコーチとして独立して講師業などに活躍している人と出会ったのです。そのコーチの生き方に憧れ感化された彼は、しっかりとコーチングを学んで、いまは勤めていた会社を辞めてコーチとして活躍しています。

これは、まさに内省と行動がダイナミックに人生を変えた例と言えるでしょう。そして、このことは、内省と行動の双方がなければ絶対にありえなかったことです。

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長期的目標の達成には、中期的目標が欠かせない

では、その内省と行動をより強化していくための方法を紹介しましょう。その方法のひとつが、私がGPS振り返りと呼んでいるものです。これは、日々の放電・充電日記をベースに、3か月に1回ほどのペースで行なう振り返りです。

目標達成に必要な時間は、その目標がそれこそ人生を変えるような大きなものであればあるほど、長くなります。その長い道のりを目標達成までしっかり歩んでいくには、日々の内省はもちろんですが、中期的な目標を立てて内省し、次なる行動に移していくことも欠かせません

そこで、GPS振り返りの出番です。これは、それぞれ「Good」「Problem」「Solution」の頭文字をとったネーミングです。つまり、放電・充電日記を振り返りながら、3か月のあいだの「よかったこと」「反省点」「改善行動」を書き出すわけです。そのとき、次の質問に回答するようにしてみてください。GPSそれぞれについて書き出しやすくなるでしょう。

【「Good(よかったこと)」を導く質問】

  • うれしかったこと、楽しかったこと、できたことは? 成長したことは?
  • 感謝できること、気づけたこと、経験できてよかったことは?

【「Problem(反省点)」を導く質問】

  • やろうと思ってできなかったこと、うまくいかなかったことは?
  • 失敗したこと、認められなかったこと、後悔していることは?

【「Solution(改善行動)」を導く質問】

  • 「Good」のなかで継続することは?
  • 「Problem」を改善・解決する行動は?

内省が重要だからとただ「よし、内省しよう」と思っても、そう簡単にできるものではありません。でも、この手順に従えば振り返る内容はシンプルになりますから、簡単に内省できるでしょう。

さらに、3つめの「Solution」によって、今後にやるべき行動も明確になります。そうして、内省と行動のスパイラルをしっかり回していくことができるようになり、結果として目標達成に着実に近づいていけるでしょう。

古川武士さん「3か月に一度答えるべき “6つの質問”」04

【古川武士さん ほかの記事はこちら】
「習慣化」が仕事力を上げる——習慣化コンサルタント・古川武士さんインタビュー【第1回】
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【プロフィール】
古川武士(ふるかわ・たけし)
1977年生まれ、大阪府出身。習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。約5万人のビジネスパーソンの育成と1万人以上の個人コンサルティングの現場から「習慣化」が最も重要なテーマと考え、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。オリジナルの習慣化理論・技術をもとに、個人向けの習慣化講座、企業向けの行動変容・習慣化研修を行なっている。真の自己実現の鍵は書くことであると考え、著者自身の経験と豊富なコーチング経験から、「感情ジャーナルメソッド」を開発。活用した体験者から「人生が変わった!」「やりたいことが見つかった!」という声が寄せられている。『書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される』(ダイヤモンド社)、『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(以上、日本実業出版社)、『マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣』『力の抜きどころ』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は多く、計22冊95万部を超え、中国・韓国・台湾・ベトナム・タイでも広く翻訳されている。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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