目標達成や思考整理の為のテクニックには様々なものがあります。

Amazonで探せば、目標管理術を説いた書籍は山のように見つかりますし、インターネットで検索してもまた同じ。どのテクニックが自分に合っていて、確実に目標達成という成果をあげることができるのか、よくわからず迷ってしまいますよね。

また、実際に試してみたとしても、本などで紹介されていた通りに目標達成できたという人は、そう多くないと思います。それは、本などでテクニックを知ったところまでは良くても、その情報が書かれた本を読んだり少し考えたりするだけで、満足してしまうから。十分な実践のレベルにまで到達できていないのです。

でももう、そんな失敗とはお別れしませんか?

今回は紙とペンがあればだれでもでき、あの大谷翔平投手も高校生時代に実践し、160km/hを投げられるようになったという超実践型の目標達成メソッドをご紹介します。仕事にも勉強にも役立てることができるので、知っておくととても重宝するテクニックですよ。

目標達成用紙「マンダラート」とは何か

今回紹介するのは、「マンダラート」という用紙を使った目標管理術です。

マンダラートは、大きい正方形が3×3に9マス並んでいるもので、それぞれの正方形の中には、3×3の並びで9マスの小さな正方形が入っています(具体的なイメージは、次の項目で紹介している画像をご覧ください)。見た目が仏教の曼荼羅(マンダラ)に似ているのでマンダラートという名称になったようです。

使い方は簡単です。

1. 大きな3×3の中心のマスの中の、最も中央のマスに、今回の目標を書き込みます(留学がしたい、何かの資格を取りたいetc.)。
2. 1で目標を書いたマスの周囲の8マスに、大きな目標を達成するために必要な要素(目標達成要素)を書いていきます。
3. 2で書いた目標達成要素を、さらに外側の8マスの、それぞれ中心のマスに転記します。
4. 2と同様に、外側の8マスの中央マスの周囲に空いている小さな8つのマスに、目標達成要素を達成するために必要な要素を書き記します。

このような具合で、大きな目標を達成するために必要な要素を、広く、深く探索していくのです。

では大谷選手は、どのような目標を立て、どのようなことを目標達成要素として認識していたのでしょうか?

当時高校生だった彼は最初の目標を「ドラフト1位指名を8球団から得ること」に設定しました。
そして、その目標達成要素を「体づくり・コントロール・キレ・メンタル・球速160km/h・人間性・運・変化球」と定義し、各々の目標達成要素についてさらに8つの目標達成要素を設定しながら、ドラフト1位指名を8球団から得るという大きな目標を達成するために必要だと思われることを、72の具体性のある内容にまで落とし込んだのです。

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マンダラートの具体例

ここまで、マンダラートの書き方の手順を説明しましたが、実際に見ていただくとより分かりやすいと思います。そこで、筆者が作ってみたマンダラートが以下のものです。「TOEICで800点を取る」という大きな目標に向けたマンダラートを作成すると、このようになりました。

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皆さんも、何か達成したい目標を中心に据えて、実際にマンダラートを作成してみてください。作ってみると、1つの目標達成要素に対してさらに8つの要素を思いつく、という行為がかなり大変だということが分かると思います。個々の要素は、被ることがあっても大丈夫です。目標にとっての一つの大切な要素だということなので、気にする必要はありません。

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何がすごいか マンダラートのメリット

では、マンダラートを作成することにどのようなメリットがあるのか、説明しましょう。

・強制的に72の目標達成要素を絞り出せる

このマンダラートでは、重複もあるとはいえ、強制的に72の目標達成要素を考え出すことが促されます。そのため、最も大きな目標を達成するために必要な様々なアプローチの方法を考える機会となります。熟考する前は考えてもみなかったようなアプローチを思いつくチャンスとなるのです。

・目標を階層化できる

今回は二段目までのマンダラートをご紹介しましたが、周囲にどんどん正方形を広げていけば、いくらでも目標達成要素を深堀して、細分化していくことができます。このことにより、非常に高い目標であっても、日々クリアしていくべき現実の課題へと落とし込むことが容易になるのです。

・視認性が高い

目標達成ツールでは、目標までにするべきことの全体像が見やすく分かりやすいことが重要ですが、この点においてマンダラートはとても優れています。目標達成の為のプロセスや、何をすれば目標達成できるのか、目標達成を支える要素とは何なのか、といった構造が一目で把握できるのです。

筆者が最初にこのマンダラートを見たときに驚いたのはこの点。目標をうまく階層化できていながら、それが一目で分かるというところが、非常に便利であると言えます。

***
マンダラートと似たような思考整理法として、マインドマップが挙げられます。しかし、こと目標達成となった場合には、このマンダラートのほうが目標達成に至るまでの階層を認識しやすいため、強力なツールになると思います。皆さんもぜひ、使ってみてくださいね。

(参考)
NewsPicks|大谷を怪物にした花巻東高校の「目標達成用紙」
アイデア総研|9つのマスから無限のアイデアを生み出すマンダラート発想法
Lab・ry Works|発想を加速させる!「マンダラート」とは
All About|9つのマスがあなたをパワーアップ!(1)