猫との生活が私を変えた。“癒される” だけじゃない、「ペット」という存在の大きな効果。

毎日の仕事や勉強に追われて、うまくストレスを解消できていないと悩んでいる方はいませんか。そんな方におすすめしたいのが、“ペットを飼う” ということです。

じつは筆者はもともと大の動物好きで、道端で野良猫などを見かけたら嬉しくてふらふらとついて行ってしまうこともあるくらいでした。しかし今まではペット不可の物件に住んでいたため、動物を飼うことができずに悔しい思いをしていたのです。それが、引っ越しを機にようやく猫を飼い始めることができるようになりました。

そうして生活が変わったことで、いくつかの「思わぬ恩恵」も感じ始めています。単に “癒される” だけでなく、仕事や生活に役立つさまざまな効果がある「ペットとの生活」。今回はそのことについて、筆者自身の体験も交えながらご報告していきます。

アニマルセラピーの癒し効果

「かわいい動物には癒される!」というのは多くの方がうなずけることだと思いますが、実際に動物にはストレスの軽減などの力があることが、科学的にも証明されています。ハーバード大学の研究によると、ペットと半年間過ごした人には血圧が下がるなどの健康上のメリットが見られたのだそう。

これには、動物との触れ合いが、ストレスの原因となるコレチゾールというホルモンを抑制するほか、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンや、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌を促進することで、高いストレス耐性や精神的な鎮静状態の実現、それに伴う健康促進効果が生まれるということが関係しています。

現在ではそのような研究結果を元として動物を用いたアニマルセラピー等も増えており、大手IT企業である日本オラクル株式会社など、オフィスでペットを飼うことを実施している会社も増加しています。

実際に筆者も猫を飼い始めてから、ストレスによる心身への影響が明らかに軽減していることを実感しています。具体的には、寝つきの悪さの改善や、嫌なことがあったあとの立ち直りの早さ、行動力の増進などが顕著に感じられています。

このような変化は多少の改善では自覚しにくいものですから、すぐさま高い効果を実感できるというのは、その効果の高さを物語っているのかもしれませんね。

早起きがしやすくなった

癒しの効果についてはペットを飼い始める以前から予想していたのですが、こちらの効果は全くの予想外でした。朝活を頑張りたいけれど早起きが苦手……。そんな人にとって、ペットを飼うのは大きな助けになる可能性があります。

ペットを飼っていると必ず、その世話が必要になります。その中でも特に重要になるのが餌を与えるということです。

毎日朝に目を覚ますとペットはお腹を空かせていますから、最初にご飯を用意してあげる、というのがルーチンワークとして確立されます。これによって、二度寝や寝坊といった「朝活の失敗」の可能性がぐっと減少することになるのです。飼い主が起きたと見るや否や、しつこく鳴いてご飯をねだる猫は、今ではどんな目覚ましよりも早起きを助ける存在になっています。

また朝からペットがご飯を食べるかわいらしい姿を見ると、セロトニンの分泌が促進されて気分が前向きになることで、眠気や倦怠感が自然に取れるという効果もあります。そのような観点から考えても、ペットの存在は「早起きの味方」と言えるでしょう。

生活が整う

早起きとつながることですが、ペットと一緒の暮らしが、細かい部分で自分の生活を整えてくれるということも実感することとなりました。

例えば、猫がいたずらをしないように、部屋の片づけや掃除をマメにしっかりと行なうようになりました。また、猫の世話が必要だからと、あまり夜遅くまで飲みに行くことを控えるようになりましたし、早く帰宅するようにしたことで外食の頻度も下がり、栄養状態も改善したように思います。そして夜更かしをすると猫がまぶしくて眠れないので、日付が変わる頃にはなるべく消灯するような生活に変わりました。これは早起きが苦ではなくなった一因にもなっていると感じています。

これらの変化は “些細なこと” のように思えますが、「今まで大事だと思いつつもなかなか達成できなかったこと」が「気づいたらできていた」というのは、筆者にとってはかなりの衝撃でした。なかなか生活が改善できないと悩んでいるのであれば、ペットを飼うことで環境を大きく変えてみるというのもひとつの手かもしれませんよ。

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途中で投げ出さないように

ペットを飼うことの利点を挙げてきましたが、もしもペットを飼うつもりならば、しっかりと検討してから行動するのが重要です。小さくたってペットは立派な生き物ですから、中途半端に投げ出すことは決して許されることではありません。自分の環境と相談し、実際にどのような生活になるのかをしっかりと考えたうえで、新しい家族を迎えるかどうかを決めるというのが大切なプロセスになるでしょう。知り合いにペットを飼っている人がいたら、実際にどのような生活をしているのか聞いてみるのもいいですね。

あるいは、その “責任感が必要” ということが、生活の質の向上につながるという考え方も存在します。「もっとしっかりした人になりたい」という願望は、「自分がしっかりしなければならない」という状況からこそ達成できるのかもしれません。

*** ペットを飼うことの効果を筆者の実体験も交えながら説明してきましたが、何よりもまず、生活が明るく楽しくなるというのはとても大事なことだと思います。「動物は好きだけれども、ペットを飼おうかどうかためらっている……」という方も、ペットのいる生活を一度シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

(参考) Wikipedia|オキシトシン Wikipedia|セロトニン きゃりサポ!|犬や猫と触れ合ってストレス解消!ペットの癒し効果とは HR NOTE|オフィスにペット?社内にもたらす効果と導入企業の事例をご紹介 リクナビNEXTジャーナル|癒やしだけじゃない!企業ペットのもたらす効用と、オフィスでの正しい飼い方

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