勉強、どこでしますか?
自宅、図書館、自習室、カフェ。いろいろな場所が挙げられますが、今回オススメしたいのが、マクドナルド。かの有名なファストフード店です。うるさいし、すぐ追い出されるし、椅子は硬い。勉強とはかけ離れたイメージのマクドナルド。でも、本番ギリギリ、時間がない時。ここぞ!という時に利用するならば、これほどぴったりな環境はないのです。
マックで勉強をおすすめしたいのは、ズバリこんな時。
- 「やばい、終わらない!」期限ギリギリの作業を抱えている時。
- 「あと一時間だけ!」短期集中で一気に詰め込みたい時。
- 「30分で終わらせる!」タイムアタックしたい時。
今日は、ここぞ!の時のギリギリ勉強マニュアルです。
短時間なら、マックは最高の環境
マックで勉強。当然ですが、ギリギリの状況で勉強する時、長時間は滞在しません。すると重要になってくるのがコストパフォーマンス。当然コスパの面で、マクドナルドは優れていますね。席料はかかりませんし、単価も安い。短時間だったら追い出される心配もありません。椅子が硬いのも、少しの間なら気になりません。
さらに、一見ネックになる周囲の雑音。最近では、適度な雑音が集中力を高めることも明らかになっています。ストックホルム大学のSöderlund氏らによる研究によれば、普段集中力が足りない生徒に「ホワイトノイズ」と呼ばれる不規則な雑音を聞かせると、学習効果が上がったんだとか。マックでの周囲の話し声、なんてまさに「不規則な雑音」そのものですよね。実は勉強に最適な空間だったのかもしれません。
小さな机だからこそ。効率良くスリムな勉強を。
でも、マックの机って勉強しにくい……。
そんな声も聞こえてきそう。でも、考えてみてください。短時間でタイムアタック。集中してがっつり詰め込む。こうした時に必要になるのが、「的を絞って勉強する」ということ。
TOEICのテスト前日に、「単語も熟語もリスニングもやらなきゃ。あ、リーディングのテキストも終わってない……」なんて「あれもこれも」状態になったら、良い成績は残せません。時間がない時は、スリムに勉強することが必要なのです。机が小さければ、一つに絞って勉強するしかありません。時間が限られている時。締め切りが迫っている時。邪魔になるものがない「小さい机」は、逆に余計なものをそぎ落としてくれる効果があります。
ジャンクフードは脳にいい!?マックに隠されたまさかのメリット
環境だけではありません。マックが勉強に効く理由は、フードにもあります。ご存知の通り、脳の栄養になるのはブドウ糖。摂取には二種類の方法があると言われています。一つ目が、甘いものを食べる方法。甘いものにはブドウ糖がそのまま含まれていますから、即効性があります。
二つ目が、炭水化物をとる方法。炭水化物は消化してからブドウ糖になりますから、即効性はありません。即効性があるなら、甘い物でいいじゃん…と思ったあなた。ちょっと待ってください。人間の体は、血糖値を一定に保とうとしています。
甘いもので一気に血糖値が上がっても、体はホルモンを大量に放出、一気に血糖値を下げてしまいます。これでは意味がありませんね。脳の働きを高めても、すぐに元に戻ってしまいますから。
そこで大切なのは、甘いものと炭水化物をバランスよく食べること。炭水化物は時間が経ってからブドウ糖に変わるため、甘い物が切れた頃に威力を発揮します。徐々に血糖値を上げ、継続して脳を活性化させるのです。マックのメニューならそれが可能。コーラなど糖分を含んだドリンクに、ポテトやハンバーガーなど、炭水化物豊富なフードメニュー。健康に悪そうに見えて、意外にも脳を働かせるためには良いのです。毎日という訳ではないので、ギリギリの頑張りフードと考えてください。
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いかがですか? マックで勉強なんて、ありえない! そんな風に思わずに、ギリギリの状況で勉強したい時には、ぜひ利用してみては?
(参考)
Söderlund, G. B., Sikström, S., Loftesnes, J. M., & Sonuga-Barke, E. J. (2010). The effects of background white noise on memory performance in inattentive school children. Behavioral and Brain Functions, 6(1), 55.
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