出来ると思ったら出来る! 良い思い込みで成功する、日本古来の技

Japanese tea ceremony

「自分はできない」と思い込んでいると本当にできないし、「自分はできる」と思い込んでいれば本当にできるようになる、という言葉を聞いたことはありませんか。

でも、そんな思い込みで何が変わるのか、そもそも「自分はできる」と思い込める根拠がない……。そう思っている人が多いのではないでしょうか。 今回は、思い込みが実際に効果があるということ、そして自分に対して「自分はできる」という「良い思い込み」ができるようになる方法をご紹介します。

badge_columns_1001711「良い思いこみ」によるプラシーボ効果

プラシーボ効果というのは、本当は医学的効果がない薬でも、効果があるという評判や歌い文句によって、効果があるように感じてしまうことを言います。 実際に、プラシーボ効果で症状の改善が見られることも多く、「良い思い込み」は良い影響をあたえることが明らかになっています。 また、「思い込み」が人間の脳に与える効果は非常に強く、例えば苦い薬物の味を、「少し不快」という情報を与えてから飲んでもらった時と「とても不快」の情報を与えてから飲んでもらった時では、どちらも同じ苦さであるにも関わらず、大脳皮質の味覚情報を処理する部位の苦さへの反応のが、事前の情報に応じて変わるということが明らかにされています。 思い込みによって、脳の活性部位までも反応が変わるんです。

badge_columns_1001711「思い込み」を味方につける方法『守破離』

では、この思い込みを味方につけるにはどうしたらいいのでしょう。 この勉強をすれば成績が上がるぞ!と思いこむことによってプラシーボ効果を期待したいものですが、自分で思い込もうとしても疑いの気持ちがむくむく湧いてきてしまうのが普通です。

どうすれば自分にきちんと「良い思い込み」をさせることができるのでしょうか。 そのヒントになるのが、日本古来からのプロフェッショナル論である『守破離』です。 これは、千利休の和歌

「規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」   [引用元:コラム守・破・離(しゅ・は・り)]

から取られたものです。 この意味は、

「教えを守り続けながらも、いつしかそれを打破り離れていく事も大切であるが、そこにある基本精神は忘れてはならない」   [引用元:同上]

ということです。

この教えこそが、「思い込み」を味方につけるのに最適なんです。

Kendo fighter with shinai

badge_columns_1001711『守』の段階

『守』は、先輩や先生に教えてもらったことを忠実に守り、真似していく段階のこと。 以前にstudyhackerのコラム、『「モノマネ」こそ最速の成績アップ攻略法。まずは素直に謙虚にマネをしよう!』でも、真似をすることの重要性についてご紹介しました。 模倣が言語習得において重要であると提唱する心理学・神経科学者もいるように、模倣=真似をすることは、人間が新しい技能を身につけるためにとても重要です。 見習う人、教えてくれる人がいるということは、その技能において自分よりもその実力を信頼できる人がいるということ。 それは、「その人のやり方を信じて真似すれば成功する」という「良い思い込み」をするのに非常に役立ちます。 身近に成功している人がいたらやり方を聞いたり見たりして、どんどん真似していきましょう。

 

badge_columns_1001711『破』の段階

せっかく『守』の段階で良い思いこみができても、ある程度時間が経って自分に合っていないところを見つけても成功するはずだからと思いこんでそれを続けるのは逆効果です。 そこで次にあるのが『破』の段階です。

『破』は学んだことをもとに自分に何があっているかを自覚していく段階です。 『守』の段階でお手本にした方法を身につけ、自分のものにできた頃には、そのやり方のどこが自分にあっていないかも見えてくるはずです。

badge_columns_1001711『離』の段階

そこで、独自のやり方を見出していくのが、『離』の段階。 身の回りにいる成績のいい人たちや、成功者の人の話を聞いていると、勉強方法は人それぞれなことに驚くはずです。 それは、勉強ができる人はみんな、自分なりの勉強法を編み出しているから。 同じ授業を受けてきたはずの人でも、そこから『破』『離』の段階に至って、自分流のものにアレンジしているんです。 そして守破離を通して忘れてはいけないのは、お手本にした基本をずっと忘れないこと。 『守』で身につけた自分の基礎を忘れずに発展させていけば、必ず自分にあった勉強法が見つかります。

まとめると、「良い思い込み」をするには、

『守』真似をすること。

『破』自分に合っていないところに気づくこと。

『離』その部分を改善して自分なりの方法を編み出すということ。 最初は成功例のおかげで「良い思い込み」ができるようになり、自分の方法が見つかった頃には、自分のやり方のおかげで「良い思い込み」ができるようになるはずです。

勉強の仕方がわからない、どうしてもネガティブになってしまうという人は、『守破離』でそのプラシーボ効果をぜひ体感してみてください。

参考サイト 千利休のプロ論”守破離” コラム守・破・離(しゅ・は・り) wikipedia ミラーニューロン 参考文献 池谷裕二/新潮文庫/2010/脳は何かと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。

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