学校で習う英語表現は、もちろん正しくはあるものの、フォーマルすぎて日常で使うにはちょっと堅苦しすぎるものも少なくありません。 今回は、私の中学校・高校では習うことのなかった、 "日常生活で使える" 英語表現をご紹介します。
It’s up to you.
直訳すると「あなた次第」という意味です。 決定権や理由が相手にあることを言っており、万能な表現なので面倒臭くなったらこれを連発しておくといいかもしれません。
A: What are we doing? (これから何する?) B: It’s up to you. (任せるよ。)
A: Do you want to have lunch? Or stay here? It’s up to you. (昼ごはん食べたい?それともここにいる?君次第だよ。) B: All right, let’s go have lunch. (じゃあご飯食べに行こうか。)
What are you up to?
「今何をしていますか?」「これから何をする予定ですか?」という意味ですが、砕けた言い方なので「今何してんの?」「これから何すんの?」くらいの訳が適切かと思います。 日本の英語教育の範囲で考えると“What are you doing?”や”What are you going to do?”などのフレーズが浮かんできますが、親しい仲の人にはこちらの方がしっくりきます。
A: What are you up to? (これから何すんの?) B: I’m doing homework. (宿題やるよ。)
また”What did you get up to?(何してたの?)”や”What have you been up to?(最近どう?)”といった表現でもよく使われます。
I’m into 〜.
「〜に超はまってるの」「〜が大好きなの」という意味です。単純に好きというよりは、夢中になっているものに対してよく使われます。
A: Do you follow European football? (欧州サッカーよく見る?) B: Yeah I’m into Barcelona! (ああ、バルセロナ大好きなんだ!)
A: How dare you eat so much Nattou! (よくそんなに納豆ばっか食べられるね!) B: I’m really into it these days. (最近超はまってるんだ)
“I like 〜(〜が好き)”という文章と区別して使ってみると、ネイティブっぽく聞こえるかもしれません。
100% sure
文面を見ると「100%確か」という意味なので、「絶対〜だよ」ということを言っています。 自分に自信があるときによく使います。
A: Did he really say such a thing? (あいつマジでそんなこと言ったの?) B: Yes, I’m 100% sure. (絶対。)
A: I’m 100% sure it'll rain this afternoon. (午後から間違いなく雨が降るよ。) B: I’ll take this umbrella then. (じゃあこの傘もっていくね。)
“I’m 100% sure 〜”のように後ろに文章をくっつければ、あなたが言いたいことが確実であることを強調することができます。
get over
辞書を引くと「乗り越える、(困難・病気などを)克服する、打ち勝つ」と書いてありますが、失恋したときによく耳にします。
A: I can’t get over him… (彼のことが忘れられないの……。) B: I’ve already got over my ex. (私はもう元彼のこと気にしてないけどね。)
また、病気から治ることにもよく使われるフレーズです。
A: Did you get over a cold? (風邪治った?) B: I’m already fine, thanks. (もう治ったよ、ありがとう。)
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日常生活でよく使われる表現は映画やドラマから学ぶことができます。また中学校や高校であれば、必ず一人は学校にALTがいるので、彼らと話をしてみることで駅前留学ならぬ校内留学が無料でできてしまいますね。 話す内容に困ったら、その日学んだことを使って話をしてみることで、ネイティブがどういう風にその表現を使うのか知ることができます。 今回であれば、”What have you been up to?”と質問してみてもいいし、いきなり”I can’t get over my ex, give me some advice!”と言っても面白そうですね。