スターバックスのCEOも炎上! 脱炭素社会に向けて私たちができる3つのこと

脱炭素社会のイメージコラージュ

先日、米スターバックスの新CEOに就任したブライアン・ニコル氏のあるニュースが話題になりました。同氏がカリフォルニアの自宅からシアトルの本社までの1,600kmを、社用のジェット機で通勤することがわかり、社会から非難を浴びたのです。

CO2(二酸化炭素)を大量に排出するプライベートジェットの利用は、完全に現代における脱炭素の流れに逆行しており、同社の環境問題に対する姿勢とも矛盾しています。

こうした行為は、もはや企業にとっても個人にとっても大きなリスクとなるわけです。本記事では、地球温暖化防止に向けた脱炭素社会を目指すために、私たちが個人でもできることに焦点を当てた、3つの行動を紹介します。

1. 移動手段を見直す

ブライアン・ニコル氏のように、社用ジェット機で通勤する人は限られていますが、マイカー通勤もCO2を多く排出する移動手段です。環境に配慮するなら、可能なかぎりほかの手段で通勤することを考えましょう。

国土交通省によると、「単位輸送量当たりの二酸化炭素の平均的な排出量」は、自家用乗用車が128g、航空が101g、バスが71g、鉄道が20gです(2022年度)。*1

可能な範囲でバスや鉄道、徒歩や自転車の利用を心がけることで、CO2の削減につながるはずです。

自転車通勤と徒歩通勤のビジネスパーソンたち

ちなみに、乗換案内サイトのジョルダンを利用すると、CO2排出量と自動車と比較したCO2排出削減率が乗り換え結果に表示されます(例:東京駅から品川駅へ電車で移動する場合のCO2排出量は136gで、自動車比は83.0%)。*5

こうしたサイトを利用し、公共交通機関を使うモチベーションを上げるのおすすめです。

取引先などの訪問は、便利なタクシーに頼りたいところですが――それも、早め早めの行動で時間に余裕をもたせれば、公共交通機関を選択できるのではないでしょうか。

ほかにも、日常の業務をリモートワークに、取引先との打ち合わせをオンラインにすることで、移動そのものを少なくして脱炭素に貢献できます。

どうしても自動車に乗らざるをえない場合は、ふんわりアクセル(eスタート)、車間距離にゆとりをもたせる、エアコンの使用を適切にするなどの「エコドライブ」を心がけることで、環境に配慮できるはずです。*2

2. 食品ロスを減らす

「忙しくてランチタイムをゆっくりと過ごせず、注文した料理を残してしまった……」
「自炊するつもりで買い込んだ食材を使いきれず、捨てることに……」

こうした状況はエネルギー資源を無駄にするだけでなく、廃棄した食品の焼却でCO2排出を増やしてしまいます。つまり、脱炭素社会を目指すなら、食品ロスを減らすことも必要なのです。

環境省によると、「日本では令和4年度に、約472万トンの食品ロス(家庭から約236万トン、事業者から約236万トン)が発生したと推計」されています。*3

ゴミ箱から食材が飛び出している、もしくは入っていく様子

これらを減らすためには、家でも外出先でも、食品を無駄にしない工夫が必要です。環境省の食品ロスポータルサイト *3 の内容を参考にしながら、誰でも簡単に取り組めるものをいくつかご紹介しましょう。

家でできること

  • 食べきれる量だけ食品を買い、食べきれる量だけ料理をつくる。
  • 賞味期限・消費期限が近い食品があれば、それらでできる料理をつくる。
  • 料理をつくりすぎたら、捨てずに冷凍保存しておく。

週末に食品をまとめ買いすると、ついつい買いすぎてしまうもの。それに、平日どうしても自炊できない日だってあるでしょう。それを考慮して、自炊できる日に購入するのもおすすめです。

夕方以降に仕事が終わってからスーパーへ行けば、売れ残ってしまうかもしれない生鮮食品を購入できる(廃棄を防げる)うえに、値引きされているものも多いので一石二鳥です。

外でできること

  • 食べきれる量だけ注文する。
  • 食べきれないときは、お店に相談して持ち帰る。

ちなみに、ニッコリ笑うエコバック? のロゴマーク「mottECO(もってこ)」がある店は、食べ残しのお持ち帰りを推奨しているお店だそうです。*3

また環境省は、食品ロスが多く生まれがちな宴会に向けて「3010運動」を推進しています。やり方は「乾杯後30分間、お開き10分前は、自分の席で料理を楽しむ」だけ。宴会の始まりと終わりに、自分の席で料理を楽しみながら、注文した料理を食べきるための取り組みです。*3

日々のちょっとした心がけで、食品ロスは減らせます。ぜひ取り組んでみてください。

3. マイボトルを活用する

ランチに水分補給用にと、ペットボトル飲料を購入している人は多いでしょう。しかし、脱炭素社会の実現にはマイボトル持参が適しています。

山形県環境エネルギー部循環型社会推進課によると、ペットボトル(500ml)を1回使用して廃棄・リサイクルした場合に排出するCO2は約119g。一方でステンレス製水筒(500ml)を100回使用して廃棄・リサイクルした場合に排出するCO2は約13.9g。つまり、ステンレス製水筒使用の場合のCO2排出量は、ペットボトル1回ぶんの約10分の1です。*4

出社のたびにペットボトル飲料を購入している人は、ぜひとも水筒やタンブラーなどCO2削減につながるマイボトルに飲み物を入れて持ち歩くことを習慣にしてみてください。

お気に入りのデザインのマイボトルを購入すれば、持ち歩くモチベーションも高まるはずです。コンビニエンスストアやコーヒーショップによっては、マイボトルに飲み物を入れることも可能です。

カラフルなタンブラー

ペットボトル飲料を購入する場合でも、ラベルレスはまだ箱買いが主体ですが、ラベルの使用量が小さい「シンプル eco ラベル」が貼られたものなら、コンビニでも買いやすくなってきたはずです。それを選べば、プラスチック使用量の削減につながるでしょう。

やり方はいろいろ。でも目的はひとつです。

***
脱炭素社会に向けて個人が実践しやすい取り組みを紹介しました。ひとつでも多く実践していただけると幸いです。

(参考)

*1: 国土交通省|運輸部門における二酸化炭素排出量
*2: 環境省|デコ活|エコドライブ10のすすめ
*3: 環境省|食品ロスポータルサイト|消費者向け情報
*4: 山形県|持ち歩こう!マイボトル運動|啓発チラシ
*5: ジョルダン|東京から品川の乗換案内
序文: BBC|Starbucks new boss under fire for 1,000-mile commute

【ライタープロフィール】
こばやしまほ

大学では法学部で憲法・法政策論を専攻。2級FP技能検定に合格するなど、資格勉強の経験も豊富。損害保険会社での勤務を通じ、正確かつ迅速な対応を数多く求められた経験から、思考法やタイムマネジメントなどの効率的な仕事術に大変関心が高く、日々情報収集に努めている。

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