「声」で損するなんてもったいない! 『伝わる声』が手に入る、超簡単なトレーニング方法

皆さんはプレゼンや会議のときなどに、自分の声と他人の声を比べたことはありませんか? よく通る声で発表することができたら、それだけで評価が上がりそうな気がしますよね。

しかし、「自分の声を良くしよう!」と本気で考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

今回は、そんな「良い声の作り方」について見ていきたいと思います。

声は印象の4割を決める

良い声を出すことは、たくさんの場面で素晴らしい効果があります。なぜなら、人は他の人の印象を決めるとき、声に大きく影響されるからです。米UCLA大学アルバート・メラビアン博士の心理学実験によれば、声というのは人間の印象の4割も決めてしまうのだとか。

例えば仕事で初対面の交渉相手と対峙するとき、あなたが良い声を出せるかどうかで相手のあなたに対する印象は大きく変わり、ひいては交渉の結果にも影響を与えるかもしれません。

このように声というのは、良いに越したことがないのです。皆さんもこれを機に、「声の質」を重要視してみてはいかがでしょうか。

「良い声」ってどんな声?

では具体的に「良い声」にはどのような要素があるのでしょうか。諸説ありますが、次の3つの要素が代表的です。

  1. 発声が良い
  2. 滑舌が良い
  3. 聞きにくい癖がない

1つ目に関しては分かりやすいですね。発声の仕方を鍛えることで良い声は作れます。そして意外と盲点なのが2つ目、3つ目の項目です。想像してみてください。いくら良い声の人でも、頻繁に噛んでしまったり、耳に障る癖があったりすると台無しですよね。良い声を目指すには、このような点も注意していかなければならないのです。

それでは次の章から、上記の点を踏まえて「良い声の作り方」を見ていきましょう。

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1.  発声を良くする

3つの要素の中でも特に大事なのがこの発声です。発声とは「声の出し方」のこと。この発声に関しては、3つの鍛え方があります。

(1) 姿勢を整えて声を出す まずは姿勢を整えて声を出してみるところから始めましょう。背筋を伸ばし、顎を上げて声が出やすいようにします。姿勢を正して声を出すことは良い発声をする上で不可欠なことです。この姿勢を保ったまま話すだけで、良い声が出せるようになりますよ。

(2) 壁押し法で腹式呼吸の練習を 良い発声をするにあたって欠かせないのが、「腹式呼吸」と言われています。この腹式呼吸の練習になるのが壁押し法です。以下のような手順で行います。

 壁際に立ち、お腹の高さで、両手の手のひらを壁にくっつけて思いっきり押す。  お腹まで深く息を吸い、壁を押したまま「あ! あ!」と声を強く出す。  Ⅱで感じたお腹に力が入る感覚を思い出しつつ、壁を押さずにⅡの時と同じような声を出す練習をする。

この練習法では、まず壁を使って腹式呼吸の感覚をつかみ、次にそれが壁がなくてもできるようになることを目指します。だんだん慣れてきたらⅡのときに「あ! あ!」から「あ~~~」と長くしたり、「おはようございます」など実際に使う言葉に変えたりすると、より効果的に練習することができますよ。

(3) 人の声まねをする 何をするにせよ、上級者のまねをするということは、ものごとの上達において効果的です。声についても同じで、自分が良い声だと思う人(身近な人でも、声優さんでもかまいません)の声をまねてみることは、良い声を出す練習になります。ポイントは、最初はなるべく多くの人の声をまねてみるということ。いろいろな人の声をまねるうちに、自分に合う(自分が出しやすい)声に巡り合えるはずです。練習の際は、スマートフォンのボイスメモ機能などで自分の声を録音して聞いてみましょう。

2.  滑舌を良くする

発声の次は滑舌を良くする練習法を見ていきましょう。今回は「ラタナカ発声法」をご紹介します。

このラタナカ発声法はそのまま、「ラ・タ・ナ・カ」の4文字を使って滑舌を良くする方法です。「ラ」は舌全体を、「タ」は舌の先端を、「ナ」は舌の中央を、「カ」は舌の奥をそれぞれ動かします。

例えば、 「ラタラタラタラタ」 「ラナラナラナラナ」 「ラカラカラカラカ」 というように、これらを素早く交互に発声する訓練を行うことで、滑舌を鍛えることができるのです。

この練習を行う際にも、スマートフォンのボイスメモ機能を活用すると、効率的な練習ができるでしょう。

3.  嫌な癖をなくす

最後に、話し方の癖をなくし、聞きやすい話し方を身につける方法です。これはとても簡単で、スマートフォンなどの「ボイスメモ」を使うことで対策できます。まずは自分の話し方を録音して聞いてみましょう。

すると、普段は無自覚で行ってしまっている「話し方の癖」が見つかるはずです(例えば「えー」「まぁ」を連呼するなど)。癖が見つかれば、今度はその癖を出さないようにしながら相手に向かって話したり、デモンストレーションしたりしましょう。これを繰り返せば嫌な癖もなくなり、聞きやすい話し方、ひいては良い声につながるはずです。

*** 今回は良い声を作るためにいくつかの練習法を見ていきましたが、これらはどれも数分でできるものばかりです。この記事を見て「良い声になりたい」と思われた方は、ぜひとも気軽に練習を始めてみてはいかがでしょうか。

(参考) たにちゃんねる|良い声の出し方・方法 言語戦略研究所|通る声を出す方法 鈴木健人公式ブログ|いい声になるには? 声優のような『良い声』の出し方3つのコツ 上野直樹著(2008),『声力!』,晋遊舎. PRESIDENT Online|第一印象は声が4割! 効果絶大な「“声”の6技術」

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