疲れた脳は「もうムリ」と叫んでいる! “脳疲労” があなたにもたらす危険な5つの症状

脳疲労の5つの症状01

体が疲れやすい。夜中に何度も起きてしまう。作業に飽き飽きする……。

一見ばらばらなこれらの症状は、じつは「脳疲労」が原因。自分ではなかなか気づきにくい脳疲労ですが、日常生活の思わぬところに症状は出ているのです。脳からの警告サインに、なるべく早く気づいてあげてください。

今回の記事では、脳が疲れたときに表れる5つの症状をお伝えします。疲労回復方法も一緒にご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

【症状1】体が疲れやすくなる

何かとすぐに疲れてしまってはいませんか?

東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏によると、体の疲労には、脳、とりわけ自律神経の中枢が大きく関係しているのだそう。自律神経とは、呼吸や心拍数などを調整するために24時間休むことなく働き続ける神経。作業に集中し続けたり仕事で緊張を強いられたりすることによって、自律神経が過度に活動すると、大量の活性酸素が発生し、疲労感が生まれるのだそうです。自律神経が疲れ、その働きが低下すると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことにもなりかねないのだとか。

梶本氏いわく、自律神経の疲労を解消するには血流をよくすることが大切。血流が悪いままだと、自律神経は心拍数や血圧を上げる指令を出し続け、余計に疲れてしまいます。そこで梶本氏は、血流の改善と自律神経の負担軽減のために「寝たままひざストレッチ」をすすめています。やり方は次のとおりです。

  1. あおむけになって両ひざを立てる。力を抜いて腕は体の上に置く。
  2. 両ひざをそれぞれ左右に開いて倒し、両足の裏をくっつける。そのまま10~15秒キープ。
  3. ゆっくりと両ひざを戻したら、上半身は上を向いたまま両ひざを右側に倒す。
  4. さらに上半身も右側に倒す。それから上半身と両ひざをもとの状態にゆっくり戻し、左側へも同様に行なう。
  5. 上半身と両ひざをもとの状態に戻し、今度はゆっくり呼吸をしながら両手を上に、両足は下にまっすぐ伸ばす。そのまま10秒キープ。

体が疲れやすい人は、ぜひ試してみてくださいね。

脳疲労の5つの症状02

【症状2】物事に飽きる

同じ作業を長時間やり続けていると、飽きてしまいがちですよね?

梶本氏によると、脳内では神経細胞同士がつながり合って多様なネットワークをつくっており、行なう作業に応じて一定のネットワークが働くそうです。そのため、同じ作業を長時間やり続けると脳の一部分に負荷が集中し、その部分が疲弊して劣化してしまいます。神経細胞の劣化は、情報処理能力の低下などを引き起こすことになりかねないため、これ以上神経細胞を劣化させないために、「飽きた」という感情によって警告サインを発しているのです。

梶本氏いわく、脳が同じ作業をやり続けられるのは、1時間~1時間半。そのため、同じ勉強をしたり本を読んだりし続ける場合は、長くてもこの時間までにしなければなりません。梶本氏は、飽きることを前提に計画を立て、「飽きた」と感じる前に休憩をとることが大事だと述べます。そうすることで脳のパフォーマンスを維持でき、もし疲労したとしても早めの回復ができるでしょう。

脳疲労の5つの症状03

【症状3】睡眠障害が起こる

眠ろうとしてもなかなか寝つけなかったり、夜中に何度も目覚めてしまったりすることはないでしょうか? 都内6箇所にクリニックをもつCLINIC FORによれば、睡眠障害は脳疲労の典型的な初期症状なのだそう。

CLINIC FORの解説に基づくと、脳疲労に関係しているのは「大脳」と「間脳」。大脳はさらに、知的中枢として情報を分析し指令するなどの合理的な役割を果たす「大脳新皮質」と、本能や情動をつかさどる「大脳辺縁系」に分類されます。

脳が仕事や家庭内の出来事などによりストレスを受けると、大脳新皮質と大脳辺縁系における情報処理・伝達がうまくいかなくなり、自律神経の中枢として大脳から指示を受けている間脳の働きも、崩れてしまうそう。その結果、「寝つきが悪い」「中途覚醒する」「朝早くから目が覚める」といった睡眠障害の症状が出てくるのです。

メンタル心理カウンセラーの大島絵美氏は、良質な睡眠をとるには寝る前の環境を変えることが大切だと言います。寝る直前までテレビやスマートフォンを見ているのはよくありません。光を浴びると脳は活性化されてしまうからです。ブルーライトを発するデジタル端末の使用を控えたり、明るすぎない照明にしたりして、落ち着いた静かな環境をつくるよう意識してみましょう。

脳疲労の5つの症状04

【症状4】便秘になる

便秘でお悩みの方はいませんか?

九州大学名誉教授の藤野武彦氏によると、じつは「便秘」は脳疲労が起こるとすぐ表れる症状なのだそう。脳疲労は脳の3部分のバランスが崩れてしまうのが原因だと先ほど述べましたが、そのうち間脳が便秘と関係しています。間脳は首から下の臓器を支配しているため、間脳の働きが狂うと胃腸をはじめとした臓器の働きにも影響し、結果として便秘になってしまうというわけです。

順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏がすすめる腸を快調にするための方法は、朝起きたらコップ1杯の水を飲むこと。水が胃に入ると、寝ていた腸が動き始める「胃結腸反射」が起こるほか、胃に水の重力がかかることで、下にある大腸が押されるのだそうです。ポイントは、大腸に重みがかかるように一気に飲むこと。少しずつ飲むとあっという間に小腸へと流れていってしまうので、冷たすぎない常温の飲みやすい水を、一気に飲むようにしてみましょう。

小林氏は、便秘が解消されると、脳から全身に行き渡っている自律神経の働きがよくなると言います。腸内環境を整えれば、脳疲労もきっと改善するはずです。

脳疲労の5つの症状05

【症状5】肥満になる

「自分は太りぎみだ」と最近感じている人はいませんか?

パソコンやスマートフォンなどの使用により脳に入ってくる情報が多くなりすぎて、情報を処理しきれなくなると、脳は疲労してしまいます。藤野氏によると、脳が情報処理を十分に行なえなくなると、味覚・聴覚・視覚・嗅覚・触覚の五感に異常が出てくるのだそうです。

なかでも、肥満と特に関係するのは「味覚」。味覚に異常が出て味がわかりにくくなると、必要以上にたくさん食べてしまったり、より甘いものやこってりした濃い味のものを好むようになったりします。このような食事をしていれば、肥満になるのも当然。脳疲労による体の疲れで動くのが面倒にもなるため、過剰に摂取したカロリーがどんどんたまる一方となってしまうのです。

肥満を解消する方法としての一般的な考えは、食事制限や運動かもしれません。しかし、欲望に反して物事を禁止したり、健康のためだからとやりたくないことを無理にやろうとしたりするのは、余計なストレスとなって脳疲労につながります。五感異常をさらに進行させるおそれも。

そこで藤野氏が提唱する肥満解消方法は、自分自身で禁止行為をつくらず、たとえ健康に悪かったとしても、やめられないことを無理に抑制しすぎないこと。たとえば、お菓子を食べるのを完全に禁止するのではなく、週の半分は果物に置き換えてみるなど自分にとって心地よい方法を実行すれば、脳疲労も肥満も解消できるでしょう。

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自分に表れる脳疲労の症状に早く気づいて、脳や心身をしっかり休ませてあげてくださいね。

(参考)
NHKらいふ|その疲れ脳が原因かも? ”脳疲労”をチェックしよう
ドクターズ・ファイル|自律神経失調症とは(症状・原因・治療など)
特選街web|【疲労回復】疲れが抜けない原因は脳にある? 1分で疲れが取れる「寝たままひざストレッチ」のやり方
マイナビウーマン|疲労と睡眠の医学博士が教える 「飽きた」は脳が疲れているサインだった!
CLINIC FOR|全ての疲れは脳の疲労が原因?肥満、認知症や過労死の原因になる恐れがある脳疲労について、医師が解説します。
楽天スーパーポイントギャラリー|なかなか取れないその疲れ「脳疲労」 ?脳疲労の原因と解消法は
AMC健康成分ラボ|Vol.02 脳疲労の解消が健康回復の鍵
NHKらいふ|腸の働きを活発にして自律神経を整えよう!
脳疲労概念【BOOCS公式サイト】|脳疲労と肥満

【ライタープロフィール】
YUKA
大学ではフランス語を専攻。高校では一年間オーストラリアへ留学。海外への一人旅も経験し、夢は海外移住。趣味は音楽鑑賞・グルメ巡り・旅行など。

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