正しい "反省" が成長を加速させる! 『KPT法』という反省の技術

皆さんは、自分の言動について反省することはありますか? 終わったことについて全く振り返らないという人もいるかもしれませんが、だいたいの人は日々の出来事や仕事について、何かしら反省をしながら生活をしているのではないでしょうか。自分の考えや行動を改善していくために反省は必要不可欠ですが、その反省をもっと明日の勉強や仕事に活かしたいと思いませんか?

今回は、私たちが成長するための「反省のメリット」と、「一人反省会の方法」をお伝えします。

反省することの意義とメリット

現在のパナソニック株式会社(旧・松下電器産業株式会社)を一代で築き上げた松下幸之助氏は、「また今日も失敗してしまった、と落ち込んでしまうことは反省ではない」と言ったそうです。

「誰でもそうやけど、反省する人はきっと成功するな。本当に正しく反省する。そうすると次になにをすべきか、なにをしたらいかんか、ということがきちんとわかるからな。それで成長していくわけや、人間として。けど、反省せんと、そういうことがわからへんからな。同じことをするわけや。間違いを繰り返すということやな」

(引用元:東洋経済ONLINE|松下幸之助の至言「反省する人は成功する」

「反省」とは、その日の出来事を思い返し、自分の態度や対応などを見直して、次に活かす方法を考えるということです。また、悪かったことだけでなく、良かったことについても振り返るという点がポイントです。人から褒められたことや、プレゼンでの成功点などを振り返ることによって、ネガティブな気持ちになりすぎることなく、自分の行動を客観的に見直すことができるのです。

反省会は一人で開くべき!

会社などで振り返りミーティングがあるという方もいると思います。もちろんそれも一定の効果はあるのでしょうが、つい周りが気になってしまって上辺だけのことを口にしてしまったり、とりあえず反省の言葉は言うけれども次のアクションにつながらなかったりと、うまく反省ができていないと感じる方もいるのではないでしょうか。

だからこそ、一人反省会の機会を設けるべきなのです。一人で反省をすることで自分自身の内面に集中することができますし、周りの人の反応に気をつかう必要がないからです。また、仕事で忙しくしているときは自分を見失ってしまう、という人でも、一人になって反省する機会をわざわざ設けることで、冷静に自分の言動を振り返ることができるはずです。

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一人反省会「KPT法」

では、実際に「一人反省会」を行うにあたって有効的な方法をご紹介します。その方法とは「KPT法」です。「KPT法」とは効率的な振り返りを行う際にしばしば用いられ、KPTはそれぞれK:Keep(このまま維持)、P:Problem(問題点)、T:Try(これからやっていきたいこと)を表しています。

やり方はいたってシンプル。紙と筆記用具を用意し、紙面上のスペースをK、P、Tの3つに分割してください。そして「反省」すべきことについて、K、P、Tの3つの項目に対して具体的に書き出していくのです。

たとえば、職場でのミーティングについて一人反省会を行うのであれば、以下のようになります。

【K】:新しい企画について自分の提案を部署内のみんなに聞いてもらうことができた。納得してもらえるように論理的で分かりやすい説明を心がけた。

P】: 自分ばかり話してしまい、他の人の意見や提案に注意深く耳を傾けることができなかった。

T】:自分の意見が通るか通らないかに焦点を当てるのではなく、企画がより良いものとなるように様々な人のアイデアを取り入れていきたい。

このように、自身の「反省」を具体的に書き出すことで、自分の思考が整理され、次につなげることができるはずです。頭で思うだけでなく紙に書いて可視化するので、反省点が顕在化して改善につなげやすくなりますし、紙を時系列で保存することもできるので、1週間後、1ケ月後に振り返ったときに、自分が成長できたかどうか(Tを達成できたかどうか)を確認することができますよ。

*** 本当に大切なことは、反省そのものではなく「反省後の行動」です。同じ間違いを繰り返さないように、また自分の長所をより伸ばすことができるように、皆さんもぜひ「一人反省会」を試してみてください。

(参考) nikkei BPnet|「反省」を通じて、「経験」を「体験」にまで高める 東洋経済ONLINE|松下幸之助の至言「反省する人は成功する」 U-NOTE|短期間での“成長”につながる!仕事の「反省」と「目標立て」を一緒に行うことのメリット IT media エンタープライズ|「ふりかえり」でプロジェクトを改善する コトバンク|反省

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